先人の知恵と労力と

今日は、先日お伝えしたかやぶき小屋の解体作業をしてきました。
朝7時から始めて、夕方5時までかかって、何とかやり終えました。

かやぶき屋根、というのは風情や歴史を感じるということで、
現在見直されつつあります。
しかし、Sさんのお宅では、もう今更かやを葺きなおすのは
大変だし、何よりかや山を作っていないので
解体することになったのです。

かやぶき屋根は、わら縄だけで縛ってありました。
かやの表面はコケが生えたり、腐ったりしているのですが、
中身は、新品同様?と思うほどきれいでした。

かやはきちんと差し込んであり、
わら縄の細やかさといい、昔の仕事ぶりを目にできたことは
とても幸せでした。

解体作業は、二人で必死にやりました。
差し込んであるかやを縛ってあるわら縄を
部屋の中から切って、
外側から手で引き抜いていきます。

埃がすごいので、ゴーグルとマスクを両方して
作業に臨みましたが、それでも
鼻の穴は真っ黒!になってしまいました。

小屋の広さは一間(約1,8メートル)×二間
ほどの狭い小屋なのですが、出てきたかやは
なんと、軽トラ3杯から4杯分はあろうかというほどの量です。
これが昔の屋敷なら、いったいどれくらいのかやを使っていたんでしょう?

これだけ大変な作業だから、村の人総出でやった、というのも
わかる気がします。
今日でも、三尾さんと一緒でなければ、
とてもしんどい作業でした。

それでも、片付け終わった後はすっきりしました。
かやは、堆肥用にいただけることになりました。
Sさんとも、奥さんともたくさん話をできたし、
王国以外のつながりができることは、とても楽しいです。

日々学ぶことがあるのは幸せなことです。

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