雪かきという交流

昨日の昼間に止んだ雪はまだ積もっています。
朝一から、山小屋まで上がる道の雪かきをしました。
途中から出勤途中の石井さんを捕まえて、
一緒にやりました。

大田代より下のほうはほとんど雪も残っていないのに、
まったくこの場所は面白きこと限りなしです。

自分たちのところの雪かきを終えて歩いていると、
車を止めて雪かきをしようとしているおばあちゃんに
出会いました。

ついでにそのうちの雪かきも手伝いました。
そこの坂道には、昔二軒の家があって、
雪かきも共同でやっていたそうですが、
一軒が廃屋になってしまい、いまや一軒だけです。

「じいさんばあさんだけでは大変だ」
という言葉をいろんなじいちゃんばあちゃんからききます。
「高齢化」「過疎化」など、いろいろな言葉で
くくられる状態も、現状を知ってみれば
なかなか深い状態をさす言葉だと思います。

キーワードでくくることは物事を抽象化することで、
抽象化しなければ整理することは困難ですが、
抽象化されてしまったがゆえに見落とされてしまう
具体的なことはたくさんあるのです。

「有機農業」ということばもそうです。
あらゆる言葉に付随する抽象化、単純化のなかで
振り落とされた具体的な問題としっかり向き合っていくことが、
今この現場で働かせてもらっている私のやりどころだと
考えています。

追記:写真は、雪で埋まった王国畑の空豆たちです。
溶ければ元気になるのでしょうか?楽しみです。

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