世話することとされること

最近、仔犬たちは離乳の時期を迎えました。
仔犬専用のドッグフードを買ってきて与えるのですが、
割当量だけでは満足できないらしく、
お母さんであるたなこの分まで食べてしまいます。

不思議なことに、先日まではたなこは
自分のえさを子供たちが食べに来ると
怒って追い返していたのですが、
今や自分が食べるのを遠慮している状態です。
離乳時期が近づいてきたので食べさせてやっているのでしょうか?

仔犬たちが生まれてから、
たなこのえさの内容も変わりましたし、
仔犬ごとにえさを分けて与えるので、
えさやりに手間がかかります。

世話をするものがいると、自然と自分の生活も変わるもので、
それになつかしくも新鮮な気持ちを感じています。
世話をすることは自分に責任が発生するので、
とてもやりがいのある仕事です。

野菜を育てていても、まったくの放任ではいい野菜ができないので、
手入れをする必要があります。
机上だけの問題ではなく、実際現場で物に触れる、というのは
現実感の把握としては最良の材料といえます。

つい先ごろはバーチャルリアリティ(仮想的現実)という
言葉が流行りましたが、
それは養老孟司氏がいうところの
『都市化社会』の最終的な形なのかもしれません。

実際に体験しなくても、CGなどで疑似体験ができる、
というのは技術の発展だといえますが、
その分現場体験が少なくなっていき、
現場体験すら不要であるというような動きにも
つながっていくのかもしれません。

毎日畑を見ていると
さまざまなことを感じます。
水が足りないな、とか生長してきたな、とか。

このすばらしさを多くの人に伝えていきたいし、
何より私がそれで食べて生きている、という
実績を作りたい。

明日から帰農塾が始まります。
またまた新しい出会いがありそうです。
しっかりやってきます。

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