ガンジーの言葉

「大変革がおきるまで、自分の食べるものを自分で料理したり、
自分の家の周りを掃除したりしてはいけない
などということがあろうか・・・・・・・・・
小さな改革すらできない者に、
大きな改革などできるわけがありません——–」
マハトマ・ガンジー

ダイコン一本からの革命―環境NGOが歩んだ30年

ダイコン一本からの革命―環境NGOが歩んだ30年

からの引用です。
改革をするためには、政治の世界で多数派となり、
権力を握ることが必要だといえます。
でも、どんなものにも生活はついて回る。
そして、その生活を変革できる者こそが必要なのだ、
とこの言葉は言っているのかもしれません。

藤田さんは、有機野菜や自然食品など安心できる食材・食品の通販宅配サービス|大地を守る会の会長です。
私は、三尾さんと八恵ちゃんの結婚式で少しお目にかかっただけですが、
どんな思いで大地を守る会を運営してこられたのかな、
と思ったので本を手にとってみました。

有機農産物は考える素材です
ということを大地はずっと言ってきました。
安全でおいしい野菜を食べたいとは思っていても、
実際に虫食いがあるととたんに文句を言ってしまったり
することはあることです。
でも、それがあるときに、この野菜はどんな環境で育ってきたのか、
野菜が育つということはどういうことなのか、
振り返り考えることになる、という意味です。
生産者にとっても、「なぜ有機農産物なのか」
ということはつねに考えておかねばなりません。
双方にとって、大切な言葉ですね。

また、株式会社大地を設立した当時に、
「運動体が営利追求に走るのか?」
と猛反発を受けた事例に対しては、
どこからも認可されることなく、
補助金や税制上の優遇措置もない代わりに、
自己決定する自由と責任感を得たのだった

と書いています。
大地を守る会は、経済的に自立した存在であり、
かつ社会的な運動を展開する、そんな組織であってほしい

と願った藤田さんの思いがこれを実現したのでしょう。

30年かけて、自分の理想を形にしようと奔走している人がいる。
この事実は自分にとって大きな励みです。
自分の本当にやりたいことを、周りの環境を理由に
妥協するのではなく、まずは自分の理想を持って
行動していくことが必要なことを学びました。

もうひとつ、心に残った言葉は、
純粋は危険!「異質」「遊び」を容認するおおらかさ
という言葉です。
運動を進めていく中で、どうしても議論、運動の方向が
先鋭化していってしまいますが、
それを突き詰めると結局は原理的な争いになってしまいます。
(「内田樹の研究室」原理主義と機能主義http://blog.tatsuru.com/archives/001547.phpも参照)
なにかをやる上においても、ど〜んと大きく呑んでしまう
おおらかさを身につけたいです。

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