外からの目

王国の会員さんから、
「miyaちゃんにぴったりな本があるよ」
と言って貸してもらったのがこの本です。

犬と鬼-知られざる日本の肖像-

犬と鬼-知られざる日本の肖像-

土建国家、官僚国家であるわが国の状況を事細かに
レポートしてあります。
どうしてわが国は、これほどまでに環境を変容することに
たいして寛容なのだろうか。
便利さを追求するあまり、都市景観などはほとんど度外視
されてしまうのはなぜだろうか。
補助金行政の欠点など、日本に暮らしていればメディアなどから
流れてくる情報で、これくらいのことは知っています。

しかし、その状況が一冊の本にまとめられると、
わが国の抱える問題点が一気に提示されてしまい、
暗澹とせざるを得ませんでした。
何気なく眺めている景色も、外国人の目から見ると
こんなに異様に見えるのか、と気づいたときは驚きました。
そういえば、韓国によく行っていたころは、韓国の特色を
よく韓国人の友人に話して面白がられていたっけ。

もちろん、彼の書いていることに全面的に賛成、
日本ダメダメというつもりはありません。
その時代ごとに、必要とされていたものは違っていた
だろうし、これから何とかしてゆこうという
気概があれば物事は好転するだろうと考えています。

しかし、わが国の抱える問題点をこれだけ端的に
表現できることに感嘆しました。
いや、感嘆している場合ではありません。
何とかせねばなりません。

「俺がこの社会を変えてやる!」と公言できるほど
私は力がありませんが、
でも、私にも現場があります
西川きよし元参議院議員ではないですが、
「小さいことからコツコツと」やってゆくしかないのではないでしょうか。

外からの目、という点では、関西から来たということで
地元の人よりは一歩引いたところでこの地を眺められるのかもしれません。
そして、この地に住み始めたことで、少しずつ地の人に
近づいていけるのかもしれません。

ポイントは、言い古されていることですが、
「バランス」でしょう。
極端に走らず、如何にバランスをとるか。
そして、身体を動かしながら考えることです。
といいながら、ちょっと風邪気味の私でした・・・

(画像の菜花は王国ではありません)

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