明日は新しく借りた「房田」の田んぼの田植え。
水が漏れてしまい、先日は田植えが途中までしかできなかった。
今日、雨が降ったので何とかたまっているけど。
石田さんに、何度も
「水がたまっているか見ておけ」と言われていたが、
これほどまでに重要だとはわかっていなかった。
新しく借りた田も棚田で、天水田なので、
雨水をためるしか田に水をためる方法がない。
しかも、田の中にはザリガニがいる。
アメリカザリガニだ。
こやつは、田のくろ(水を止めるために田の土を塗っている)に
穴を開けてしまう。
彼らにとっては生存に必要な行為だが、
私たちにとっても、ザリガニのあける小さな穴が
「アリの一穴」となり、田の水がすべてもれることになってしまう。
やむなく、今日は何匹もつぶした。
つぶすなんて残虐な行為だと思われるかもしれない。
でも、今の私にはザリガニをつぶすことは必要な行為だ。
子供のころは、かっこいいと思って、飼ってまでいたけど、
今は見ると容赦ない。
もちろん、殺すとき心が痛むときがある。
すまんなぁ、と思いながら殺している。
本来の概念には及びもつかぬが、
親鸞の「善人なおもて往生をとぐ、いわんや悪人をや」
といった言葉の意味を万分の一ほど理解した気がする。
都市では虫を殺すことなんて本当に少なくなっただろうけど、
農作業をしていると、生物とのかかわりがほとんどである。
歩くたびにクモがささっと出てきたり、ばったが飛び出したり。
畑を起こせばミミズが出てきたり。
好きな本の中に
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という本がある。
著者は、ニンジンを通して
独自の「循環農法」というやり方にたどり着く。
そこまでは行かないかもしれないけど、
生命とのかかわりの中から何かを
見出せていければと思う。
明日は田植えだ。
どんどん学んでゆこう。