帰還

午前6時過ぎに東京に着いた。
近くの定食屋に入る。
そこには、ドーハアジア大会の選手たちが
6人、ご飯を食べていた。
「帰ってきて初めての日本食やのに、
味噌汁がぬるい」
と言っていた。
「ピザとスパゲティだけは見たくない」
とも聞こえてきて、ドーハでの食事情を
垣間見た。
「地元の新聞で一面だったよ」と言っていたので
結構活躍した選手なのだろう。
が、スポーツにあまり関心がない私には
誰だか特定することはできなかった。

朝食後、鴨川行きのバス「アクシー号」に
乗り込む。
寝たり起きたりを繰り返しながら、福祉センターに
たどり着くと、妻子が待っていた。

「たまちゃん、帰ってきたで〜!」
と言ったのに、娘、無言。
「あなた誰?」と見つめている。
私、無言。
たった一週間でそなたはわしを忘れてしまいおったのか!!
今死んでもきっと憶えていてくれないんだろう・・・

結局娘は一緒に風呂に入るまで
なにか落ち着かなさそうな顔をしていた。
風呂に入ったらちょっと関係が近くなった気がした。
う〜ん、あまり離れるのは寂しいな。

帰ってくると、早速仕事だ。
たまっている仕事をバリバリ片付ける。
一週間の休息を経て、新しい気力が
わいてきているようだ。

締め切り間近の原稿を仕上げなければ!
自然王国も年の瀬、忙しい時期を迎えます。
みなさま、お体ご自愛くださいませ。

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