本日の「クローズアップ現代」で、休耕田を利用して
バイオ燃料用の米、飼料用の米を栽培することがテーマになっていた。
減反政策の影響で増えた休耕田。
転作補助金として反当り3万〜5万円がでているが、
水田跡地で大豆を栽培してもいいものができず、
赤字続きだった。
そこで、最近のバイオ燃料ブームを受けて、
バイオ燃料に使うための米を栽培し、
またバイオ燃料用穀物の価格高騰のあおりを受けて
高くなった外国産資料に頼らずとも済むように
飼料米を栽培しようというのだ。
休耕田を復田するには、
建設業者の重機を使うと効率がよく、
米を食わした豚はおいしくて付加価値があるそうだ。
コスト面で大変なこともあるものの、
飼料や燃料を自給するためにいいことだ、という論調だった。
前提として、米は食べるために栽培するのが大原則である。
農家も、本来ならば食用の米を栽培したいだろう。
そのために戦後必死になって米作りを守ってきたのだから。
まして、食料自給率が40%しかないわが国で、
食料でなく、燃料を生産するというのは、
本末転倒といってもおかしくはないだろう。
しかし、現状ではこういった栽培に乗り出すのも
一つの方向なのかもしれない。
休耕田を復田しておけば、いざというときに
食用米の栽培に移行するのが容易でもある。
戦後60年をかけて変化してきた日本人の食習慣を
いまさら元には戻せないけど、
資源を循環して使えるような社会体制を
本気で目指していかねばならないと、
恐ろしいことになってしまいそうだ。
私は、食用米を栽培したい。
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