田んぼの大そうじ

今週中にたまねぎを植えたいので、
第一農場にマルチを張った。
後3000本植える予定。
ひょっとしたら、残りはイベントでやる・・・かも?

1時間半ほどでマルチ張りを終え、田んぼの草刈に入る。
草刈を一時間ほどした後、ミツヲさんがこう言った。

「あのさ、おれ思ったんだけど」

「ええ、何ですか?」

「よくさぁ、収穫祭とか、感謝祭とかいって
いろんな祭りをするけど、あれって結局人のためのものだよね」

「と言いますと?」

「いやね、草刈してて考えたんだけど、
今やってる田んぼの草刈りは、冬に入る前の最後の草刈だよね。

草刈をして田んぼをきれいにすることで
土に感謝するというか、田んぼに感謝するというか、
来年も一緒にお米をつくろうっていう、
土に対する呼びかけだと思うんだ。

人間で言えばひげそりみたいな、
いわば田んぼの大そうじみたいなもんだよね。

おれらのやってるこの草刈が、
田んぼに対する感謝祭みたいなもんだと思うんだ」

ほ〜、なるほど。

たしかに王国田んぼの土手を草刈した跡は、
人間で言えばとてもきれいにひげをそったようにも見える。
緩やかなカーブを描く畦畔が美しい。

感謝祭、収穫祭は確かに楽しいし、
それはそれで大地に感謝するためのものだと思う。
でも、田んぼと一年付き合い、その最後の仕上げとして行う草刈が、
来年もお願いしますという田んぼへのあいさつだと考えるのは、
やっぱり現場でやっているからこその思いだろう。

日々の暮らしから生まれる考え、言葉には意外に奥深いものがある。
明日も楽しもう。

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