昨日は、kaiさんからお話をいただいて、
東京で内山節さんの勉強会に出席してきました。
内山さんは、20年来群馬県上野村と東京を
往復する生活をされています。
「自己紹介で、どんなことを話せば自己を紹介したことになりますか?」
という問いかけがありました。
私はどこの所属で、何をしています。という答えで、自分を紹介したことになるだろうか?
では、『私がどういう関係を生きているか』という考えで自己紹介をすれば、どうなるでしょうか。
内山さんの場合は、上野村での自然との関係、東京での自然との関係を生きているとのこと、
東京でも野の雀との関係をちゃんと持っているそうです!
その雀はどんな雀か、というディティールは本当におもしろくて、
東京で雀と過ごす内山さんがどんな感じかイメージできるほどでした。
なるほど、何かと、誰かとこのような関係を結んでいます、と紹介すると
自分の輪郭が浮かび上がってくるような気がします。
「自分を変えたいと思えば、それは周りの関係をよくしていくことが
自分を変えることであるということだといえます。」
自分を変えることは、自分の内面にずうっと潜っていくことだと思っていたけど、
それだけではないのだな。外との関係もあるのだな。
「つまり、「人間の実体は、関係の総和である。」と私は、このように認識しています』
なんかいい言葉だ。自分も関係づくりが重要だと思って、王国でも、これまでも
ずっと活動してきたけど、ここら辺に肝があるのかもしれないな。
でも、関係をつくるのが難しくなっているのが現代だと思うのだけど、
そこら辺はどのようにつくってゆけばよいのだろう?
で、質問してみました。
「うん。それは行動だね。関係をつくるためには行動を起こすしかないんだ。
そんなに簡単に関係がつくれるわけではないからね。」
この言葉には、自分もうなづけるものがあります。行動を起こさないと、何も変わらないし、
関係もつくっていけません。
例えば今回、内山さんに質問するのは、結構不安でしたが、、
なんとか糸口をつくらないと自分を認識してもらえないし、と思って思い切って質問してよかった。
ちょっとした関係がつくれたかもしれません。
最後に、「関係の作り方ですが、そこら辺には「作法」が必要かもしれません。」と言われました。
これは、技術ではなく、作法なんだと思います。
これをこれから考えてゆかねばならないな、と思いました。
実は今回、帰農塾同窓会に内山さんを御呼びしたいという下心があって参加したのですが、
残念、既にスケジュールが入っていました。
ただ、内山さんの話はすごく興味深く、これはぜひとも帰農塾生のみなさんには聴いて頂きたいと
思いました。来年御呼びしよう!
帰りは、土砂降りの雨の中、八重洲ブックセンターによって、
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