震災23年目を迎えて

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阪神淡路大震災から今日で23年目。

今日は震災発生時の5時46分より前に起きて、あの日のことを想像してみた。

今から考えてみると、あの日を境に人生観が大きく変わった。昨日までのことが今日も続くとは限らない、ということだ。

住み慣れた街が、異様な光景になっていた。湾岸道路も、高速道路も落ちていた。道路は液状化して砂でいっぱいになっていた。地震の凄まじさを、初めて経験したのだ。

でも、いろいろな体験をすることができた。大学受験生だった私は、大阪に住む同級生の家に避難させてもらって、ご家族に面倒を見てもらった。おそらく、1月19日くらいから入試が終わる2月初旬まで過ごさせてもらったのではないかと思う。

銭湯に行った時に石鹸やシャンプーを持っていなかったのだが、そのときは自然に隣の人に石鹸を借りていた。貸し借りをするのが自然だった。

いいことばかりではなく、義捐金の配布などでは、むき出しのエゴを見せられたりして、20歳の私にはなかなか厳しいこともあった。

私は、地震で家族が亡くなったり家が壊れたわけではないのだけど、それでもあの日のことは心に深く残っている。関東に住んでいて、関西のことを考えることはほとんどなくなっているけど、思い出すとまざまざと蘇ってきてしまうのだ。

これはおそらく私だけではなく、様々な場所で被害を受けた人々に共通する心情なのではないかと思う。

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今日は、炭小屋で来週からの炭焼きの準備を行った。地震の話は一言もしなかったけど、一緒に働いたり笑ったりできる仲間がいるのは、本当に嬉しくて、幸せなことだと感じる。

 大切に、今を生きていこう。

 

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