夕方頃、これで感想文を書く、と次女が本を持ってきた。
おお、コンチキ号漂流記。私も少年のとき読んだ本だ。
懐かしいなと思ってパラパラめくると、やはり面白い。
「ハイエルダールってどんな人なの?」
「ノルウェーの学者」
「何をしようと思ったの?」
「ポリネシア人がどこからきたのかを調べるために、原始的なイカダを作って、ペルーからポリネシアまで渡ろうとした」
「そうなんや。そのイカダをみて、周りの人はどう思ったの?」
「そんなイカダじゃすぐに沈む、やめた方がいい。ポリネシアまでいけるわけがない、と言われた。でも、昔の人はこの船で行ってたはずだ、その通りに作ったんだからいけるはずだって何度も自分の心に確認したんだって」
「航海に危険はなかったの?」
「あった。サメが来たり、高潮が来たり、暗礁に乗り上げそうになった」
「途中で止めようと思わなかったの?」
「やめなかった」
「なんでやろ?」
「何としても研究をやり遂げようと思ったから。信念があったから。」
などという会話をしながら文章メモを作っていき、その後下書き。
一緒に話しながら進めていると、ハイエルダールという学者がどんどん短になってくるし、次女も、「なんか感想文書くのが面白くなってきた」などという。
いつもは9時前には寝るようにしているんだけど、10時前までかかって清書を進めていた。
「私は、信念を持ってこの文章を書くよ!」
と言いながら、仕上げまで持っていくことができた。
本人もそれなりに納得できたようで、付き合ったかいがあったように思う。
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