大政翼賛会について

大政翼賛会前後 (ちくま文庫)

大政翼賛会前後 (ちくま文庫)

以前から気になっていたのと、最近かまびすしい「大連立構想」が語られる時、
大政翼賛会の二の舞だ!」という批判の声を聞いて、
大政翼賛会とは何だったのか、という興味でこの本を含めて何冊か購入。

手始めに本書から読み進めた。
結論から言うと、大政翼賛会の概要を知るには物足りなかった。
というより、基礎知識のないまま読み進める本ではなかった。

というのも、本書の前半は筆者が中央公論社に勤めていた時のこと、
後半は、興亜部から文化部に異動し、読書運動に従事したことが書かれているからなのだ。
前段で書いたように、今大政翼賛会が語られる時は、政党がすべて解党して、
大政翼賛会に結集したために、議会の批判勢力が著しく減少し、その結果軍部の専行を招くことになった
という文脈で語られるからだ。
ところが本書を読むと、大政翼賛会は、政治運動ではなく、国民的な運動を起こそうとしたということが書かれてある。
今になってみれば、大日本産業報国会などと言われてもピンとこないのだが、当時はこのようなことが国策として行われていた、ということを再確認した印象。

大政翼賛会の概要を知るには不十分だが、実はその本の眼目はそこにはない。
筆者が大学を卒業して経験した様々な社会経験が克明に描写されていて、
昭和15年から18年くらいまでの世相が詳しく感じられる。
国民がいかに「新体制」を望んでいたかが伝わってくる。
時代状況の閉塞の中で、それなりに息抜きをしながらも、だんだんと、まるで真綿で首を絞められるように生活が苦しくなってくる。
その閉塞を打ち破るために、大きな期待をもたれて始まった大政翼賛会が、思いきっていってしまえば張り子の虎のような組織だったことも書かれてあり、意外な面持ちがする。

大政翼賛会とは何だったのか、もう少し調べてみたい。
何か関連する資料をご存じの方、教えてくださればありがたいです。

着々と進める

今後展開しようとしている企画の打ち合わせを行った。
これは、私がかかわる中では少し大きいほうの企画にあたる。
まだ詳細は明らかにできないのだけど、
鴨川に来てから続けてきた人のつながりが開花するか否かというところまで来ている。

私が何をやりたいかというと、つまるところは、自分の足で立って生きていくということだ。
それをするために、今できることをやろうというわけ。
そのための資料もだいぶそろってきている。

後はこれをゆっくり育てていくだけ。
まぁ、これが大変なんだが、ずっとやってきたことでもあるし、なんだかやり遂げられそうな気がしている。
何かしら動き続けることで、展開があるものだ。

来年4月からの開始を目標に、着々と進めてゆこう。

仕事のとらえ方

例えば、ある程度客観的に判断した場合、
あきらかにその仕事は本来的な意味での業務ではないとしよう。
しかし、その仕事を業務として行えと言われた場合、雇用されており、
それが反社会的な行為でなければ行動するしかないというしかないときがある。

それにたいして、「こんな仕事は仕事じゃないよ」と言いきってしまうのは簡単だ。
しかし、それでは先に進まないし、サボタージュしてもしょうがない。
いやいややることは、結局自分の気持ちがなえるだけだ。

昨日の友と話していたとき、友は「お前の仕事、すごいやってみたい」と言っていた。
彼から見れば、私の仕事は工夫がたくさんできて、自分の力を試す仕事に思えたようだ。
彼と別れてから、いろいろ考えていた。
いきなり話はでかくなるが、ものの本でよくいわれることに、
「あなたに起こることは無意味ではなく、すべて意味があります」
とか、
「すべての物事、人から学びなさい」
とかいう言葉がある。

結局のところ、いつもこんな言葉をよりどころにして、私は生きて働いているのだと思う。
冒頭に書いた、「客観的に販売した場合、それは明らかに本来的な意味の業務ではない」としても、
そこから学ぶことはあるし、むろん仕事にいずれは結びつく蓋然性は高い。

だとすれば、文句を言ってもしょうがない。
今の自分の置かれた立場で、どのように全力を尽くすのか、問題はそれだけだ。
この仕事についてから、ある意味世俗にまみれているのだけど、それも社会経験。
純粋培養は、隔離された閉鎖的な空間においては意味をもつけれど、
開放的な空間においては、さまざまなものと醗酵し合うほうがよりおいしくなる。

気をつけることは、腐敗せずに醗酵し続けることだ。

発酵道―酒蔵の微生物が教えてくれた人間の生き方

発酵道―酒蔵の微生物が教えてくれた人間の生き方

ずいぶん前にこの本に書かれたことを思い出した。

きっと昨日の再会が、私の浮上へのいい触媒となったのだろう。
事実は一つで、それをどうとらえるかですべて変わるし、
事実を変えられなくても、自分は変えられるとおもう。

有言実行の男

「たけひろ(=私の名)、会えないか?」
突然友から電話があった。家族でこちらに来ているので、
会いたいと連絡が来たのだ。
都合を聞いてみると、何とかその時間なら捻出できそうだったので、
会いに行くことにした。

その友とは、10代からの付き合いで、10年ぶりくらい?の再会。
30も半ばになると、長いブランクが空いても不思議ではない。
ホテルのラウンジで、ゆっくり話し合った。
いつも思うのだけど、同じ釜の飯を食った仲間は、
たとえ何年離れていても、ずっと一緒にいたかのように話ができる。

友が歩んできた道のりを聞いた。
その話の中で、意外な?ことに、お互い大切にしているものがすごく似ていることに気がついた。
私が無意識に、「これって大切なことだ。こうするべきだ」と思っていることを、
彼はよりスケールも大きく実践してきていた。

「俺は昔からずっと有言実行だから」
そういえば、そうだった。昔の職場での姿も、そうだった。
昔の姿もさることながら、自信をもって語る友の姿がなんか嬉しかった。

今の私の仕事についても、いろいろと意見を言っていて、
それは本当に私に当てはまることで、
昔からの仲間から今日はたくさん学ばせてもらったというのが正直な感想。

会えてよかった。
いろんな場でいろんなことをしている人に会うことが、
それだけ自分の幅を広げることになる。
そして、こんな仲間がいて、よかった。
いい時間が過ごせた。

ちなみに、彼は医療業界で職業紹介の会社をやっている。
詳しく知りたい方は、ご連絡ください。

収穫祭にてごあいさつ

議員代理で、平塚活性化協議会の収穫祭に出席してきた。
こちらは代理といっても、ほとんどの方と顔見知りなのでちょっと心安らぐ。
この平塚活性化協議会は、3年前から活動を始めた団体で、月一回朝市を開いている。
こういう活動はおうおうにして、始めは元気だがだんだんと疲れて、開催もしなくなることが多いのだが、平塚活性化協議会はずっと続けている。

このような地道な活動が、多くの人が何回も通ってきてくれることにつながるのだと思う。
このつながりが、さらに強固になっていくさまが想像できて、楽しみになった。
議員代理ということで、ご挨拶させてもらったが、少し早口になってしまったかもしれない。
まぁ、こちらは場数を踏んでいくしかないな。

ちなみに、平塚区というのは大山地区という地区の中で一番大きな区だ。
この動きが大山全体に広がって、やがて鴨川市にも広がっていくといいと思っている。
今、村に必要なのは、従来の組織を維持していくこともさることながら、
横断的に組織を作ったり、既存組織の横のつながりを創っていくことではないか。

しがらみがあって簡単なことではないけど、結局のところ難しいことを一つずつほぐしていくめんどうくささをいとわないことが、明日につながると信じている。

抽選をさせてもらったら、ショウガが一袋あたった。妻がショウガに凝っているので、嬉しい。
さらに、近所のシイタケ生産所のシイタケ(原木シイタケではないが)を大量に購入した。
バターじょうゆで食べようと思っていたら、参加者の女性に、「ショウガじょうゆで食べるといいわよ」と教えてもらった。

今夜、早く帰れたら焼いてみよう。
画像は、平塚区で受け継がれている獅子舞の披露。

狩猟免許試験事前講習会参加

一日かけて、勉強してきた。
時間を作って準備して、必ず合格する。

画像は、来週一緒に試験を受けるメンバーの一人。
みんなでいろいろと言い合いながらよりよいかけ方を学んでいるところ。

棚田を見ながらカレー

cafe草so http://cafe-so.cocolog-nifty.com/blog/にて昼食をとる。

こちらは、店主の畑中さんご夫妻の自宅兼店舗で、今年の10月に開店した。
開店前から、「絶対食べに行きます!」と言っておきながらなかなか時間がとれず、今日ようやく行くことができた。
12時前に行ったからか、第一号のお客さんだった。
こちらのカレーは、お肉を使わないカレーで、季節の野菜が入っている。
今日元気に主張していたのはサツマイモとしいたけ。
サツマイモはホクホク、しいたけはぷりぷりで、食べていてとても満足だった。
カレーの味もそんなに辛くなく、いい感じで素材と調和していた。
幅広い年代の人にも食べやすい感じ。

窓から見える棚田は本当にきれいで、写真に撮っておけばよかったが、後の祭り。
その前に、カレーの写真も撮ればよかったが、これも後の祭り。
畑中さんは、ずっとお店をやりたかったみたいで、とてもうれしそうだった。
やりたいことをやっている人を見ると、こちらまでやる気になるのがこちらもうれしい。

時間がとれずになかなかいけないのだけど、素敵な雰囲気と素敵な料理を味わえる店に行ける時間を増やしたい。

狩猟免許試験

来月の4日に、狩猟免許試験を受けるつもりでいる。
特に思い立った、というわけでもなく、
一昨年来いつかは受験しようと思っていたら、
地元の人から、「受けてみないか?」というお誘いを受けたため、
今ならやれるかな、と思い申し込んだ次第。
今週末の土曜日に、事前講習が予定されている。
送られてきたテキストを見れば、範囲は広いが、大別すると1法令問題 2猟具問題 3鳥獣問題 4鳥獣の保護管理に関する問題の4範囲。
まだくわしくテキストは読んでないけど、何とかなりそうな気がしている。
問題は技能試験(実技試験)。わなを仕掛けるテストがあるようなので、それに意識を集中しようか。
事前講習ではみっちりやらせてくれるようなので、恥ずかしがらずやってこよう。

実は今業務の関連でも、鳥獣の加工処理施設の建設に手を挙げてくれる人・組織はいないかと
歩き回っている。だけど、手を挙げてくれる人は少ないし、こういうものに常にある縄張り争い、
様子見、猜疑心、無責任などの様々な要因も絡みあってこう着状態。
既存組織に頼っていてはだめだ、とも思うのだが毎度おなじみの時間不足、根回し不足のため、
結局既存組織にお願いするしかなくなる。

私としても、そろそろ自分の足で立ってゆく暮らしをしたいという思いが強いので、
これをきっかけにさらに地元シフトを強めようと思うのだ。私の住んでいる集落自体は、
ずいぶん前に電柵をはっているので直接にはイノシシ被害は少ないのだが、それでもハクビシンらしき獣により
畑を荒らされることはある。今年など、トウモロコシが大打撃を受けた。

誰かに守ってもらうのもいいんだけど、何とか自分でやれることをやってみようと思うのだ。
仕事は、自分で作らなければならない。
誰かを頼りにしていては、誰もいないとき、生きてゆけないではないか。
他に求めるより、自分で解を探す。
そういう生き方をしていくのだ。

と、改めて宣言する。