東北の人々

5時半に鴨川を出て羽田に向かった。

羽田では、「秋田空港が霧のため着陸できない場合、青森空港に着陸するか、羽田空港に引き返します」
とアナウンスがあった。困ったと思い尋ねてみると、
青森から秋田空港までの地上路は確保してくれる、羽田に引き返した場合は別のチケットを渡すとのこと。
別のチケットをもらってもそんなに飛行機には乗らないので青森空港のほうがいいな、などと思いながら飛行機に乗る。飛行機は、さあ飛び立ったなと思うと15分を過ぎたあたりで着陸準備に入る。
コーヒーを一杯飲んだか飲まないかのうちに秋田空港へ。
心配していた霧はきれいに晴れ、無事秋田空港に着陸。

予約してもらっていたレンタカーに乗り、すぐさまホテルに向かうと、午前10時にはチェックインできない。
しかたがないので、羽後本荘駅で観光案内を受け、ぶらぶらと車を走らせていると、道の駅にしめhttp://www.chokai.ne.jp/menisime/があったのでお土産を買いに寄ることにした。

お土産を購入したのちは、そのまま道の駅のレストランにて昼食。
ここは御飯がお代わり自由で、しかも炊き立てで温かった。
私は食べなかったが、黒米などが入った雑穀米のご飯も食べられる。
親子丼の鶏肉は、比内地鶏を使っているかどうかわからないけど、普通のブロイラーとは少し違う
鶏肉特有のにおいがして、美味であった。

さて、ようやくよみがえる廃校サミットの会場へ。
http://home.b03.itscom.net/medisaz1/ayunokaze/ayunokaze-summit-top.html
関東圏まで含め、最大時で120人くらいの人が集まっていたようだ。
話している言葉は、当然秋田弁。
初めて生で聞いたけど、やはりほとんどわからなかった。

地域民芸保存の会の方が、盆踊り、神楽のような屋敷番楽、股旅踊りを披露してくれた。
屋敷番楽はとてもアグレッシブな踊りで、踊るのにかなり体力が要りそうであった。
股旅踊りは、ある種の感動があった。
拍手をするタイミングが決まっているらしく、観客の拍手のタイミングは抜群であった。
桂米朝師匠の落語の中で、「しぐさで気持ちを表すことができる」という話があるのだけど、
小学生くらいの子供2人が踊っている中で、おかみさん役の子供が首を振るだけで本当に泣いているように見え、
その所作も見事だったが、踊りという”型”は、定型的である中に本質的なものが含まれているように感じ、驚いてしまった。

懇親会の会場に移動するまでの道のりで、鳥海山というとても雄大な山が見えた。
房州には、ない。当たり前だが。
懇親会の会場には、さすがサミット。東北地方を中心に廃校の利活用に取り組んでいる人々とたくさん出会えた。
よそものと言われながらも地域活性化のために懸命にやっている人、
地域から出発しようとして活動を続けている人、学校の掃除を3年間続けて初めて学校利用が認められた人、
いろんな人がいた。

大山でやろうとしていることの、大きなヒントになりそうだ。
明日の分科会が楽しみ。

以前のブログを読む

人と会う

ブログを再開してから、駄文ながら毎日書き続けてきたが、1カ月強でダウン。
昨日は休みで、どっと気が抜けるからか9時過ぎには子どもとともに寝てしまい、起きたら1時半だったので、
そのまま寝ることにしてしまった。
今日からまた再開することにする。

久しぶりの鴨川での仕事。
どうしてもまわらなければならない家が何軒かあった。

1軒目はTさん。
道路が陥没してしまって、直してほしいところがあるのだが、
役所がどのようなところまでやってくれるかはっきり聞いていないという訴え。
役所に電話して、工事内容を聞き、それを伝えにお宅へ伺った。
雨の中、ご夫妻で待っていてくれて、ひとしきり内容をお伝えする。
工事が始まってから、進捗状況を確かめようという話になった。
来週再訪の必要あり。訪ねたことを、喜んでくれているようだった。

2軒目はHさん。
私が退職した後の事務局を務めている方だ。
どうすればいろんなイベントを地元の人とやれるのか、話し合う。
残念ながら時間切れ。
マニフェストに対する要望を書いてくれるようにお願いしてきた。

3軒目はAさん。
彼は今、議員がいなくなった後の施設の事務局長を務めている。
彼が作った生物多様性のパワーポイント資料を見せてもらったら、
感激するほどの出来であった。
これをみれば、水田における生物多様性耕作放棄地と比較して
どのようなものなのか、また季節ごとに生息する虫が違うことの概要がよくわかる。
さすがN大大学院卒である。

4軒目はTA夫妻。
彼らからは、「民主党の地域主権政策に注目している」と言われた。
私自身も個人的には地域主権政策に最も着目しているので、なおさら意を強くする。
「原子力発電推進がなければ、もっと期待できるのだけど」
との言葉もあったが、これはなんとも私のレベルでは動かしがたい問題。
注目して追っかけて行くしかない。
私のやりたいことを話すと、
「それをやっていくのがいいな」と言ってもらった。
やはり私は、将来的にはやりたい方向に進んでいくのだろうと思う。

5軒目はSさん。
5歳の三男と神経衰弱をする。残念ながら時間が迫っておりSさんと話があまりできなかったが、
私の婚姻における保証人であるので、折あれば訪れるようにしているので、またの機会に。
彼は鴨川のお父さんみたいな感じだ。
民主党の党員・サポーター集めに行ったのだが、話を切り出す暇もなかった。

6軒目はKさん。
廃校利用問題を一緒に行っている人だ。
確認したこと。
大きなことを、今すぐやれなくてもいい。
やれることを、着実にやってゆこう。
目的とするところは、大山地域が元気に、活性化することだ。
そのために、一時的には成し遂げられなくてもやむを得ない。
みんなの気持ちを集めて、継続的な活動をしてゆこうと確認。
私がいかに人の意見に流されて自分の筋がぶれてしまうかを痛感した。
結局、やりたいことは地域コミュニティの再生、維持と
多くの人が集まって過ごせる場作りなのだから。

7軒目はOさんとともにNさん宅へ。
民主党の政策である子ども手当と、年金に対する問題を伝えたいとのことなので、
夜8時過ぎからうかがう。
2時間以上話をした結果、「民主党を応援しているから。」という言葉に至った。
後援会や、総支部の活動でいろいろと話を聞くけど、あまり知らない人にこんなに長く話を聞くのは初めて。

そういえば、私の特技は人の話を聞くことであった。
人の話を聞くことで、この世界で生きていけるかもしれない、
いや、生きていけると思った。
政治家ではなく、秘書なので、自分の思いを述べる必要はない。
人々の思いを聞いて、それを政治家に伝え、政策として実現していくことができれば、
職務を全うすることができる。
政治家と人々とをつなぐ仕事も、秘書の仕事のひとつなのだと知った。

人と会うのは、秘書の大切な仕事だし、
この仕事をやらせてもらえることに感謝したい。

以前のブログを読む

廃校問題の行方

「そろそろみんな飽きてきているし、疲れているんじゃないか?」
と言われた。
確かに、そうかもしれない。
今のまま廃校利用イベントをやっていても、先が見えない活動が続くだけのように見えるから。
「よそから来た人は答えを急ぐからね。地元の人は、石橋を叩いて渡るからね。」

廃校を何とか利用したいという私の思いは、夢に過ぎないのか。
大体、私自身の今の仕事のままで廃校利用ができるのか。
地域コミュニティの再生というのは、夢物語に過ぎないのか。

私には、大山地域が輝いている姿が、まだ見えない。
そう考える私も、疲れて、追い詰められているのかもしれない。
明日の休みで、少し考えてみたい。

何を目的として、私は鴨川で地域活性化活動をするのか?

以前のブログを読む

ひとり寝の…

午前中は鴨川にいて、夕方に東京へ。
自宅の書棚から取り出した本を読む。

哲学の冒険―生きることの意味を探して (平凡社ライブラリー (294))

哲学の冒険―生きることの意味を探して (平凡社ライブラリー (294))

この本は15歳の少年が哲学ノートをつけてゆくという物語。

ソフィーの世界―哲学者からの不思議な手紙

ソフィーの世界―哲学者からの不思議な手紙

こんな本もあったけど。
今は亡き池田晶子がぼろくそに書いていたのが印象的。
それはそうと、内山節さんの本はとてもゆったりと論理が展開する。
哲学を何のために学ぶか。
それは、未来を怖がらず、人生を楽しむために生きるためだ、そうだ。
私は来月35歳。
何年も前に買った本だけど、必要な本には必要な時に出会うものだ。
これがきっと私の幸運なところだろう。

代々木駅近くの黒田屋というラーメン屋でビールを飲んで、
ラーメンを食べて、チャーハンを食べて帰ってきた。
そして、ひとり寝の子守唄という加藤登紀子さんの歌があるけど、
今日の私はひとり寝の枝雀師匠である。

桂枝雀のわんだー・らんど

桂枝雀のわんだー・らんど

最高ですよ、これ。
枝雀師匠の落語を聞いてからのほうがいいかもしれないけど。

以前のブログを読む

折れない心

信頼できる友人が、政治家の心得として、
「あることないこと言われても、それに耐えれることかな」と言っていた。
いいえて妙。
普段の生活の中でも、あることないこと言われたり、誇張されたり、
責任転嫁されたりということがある。
それにあちこち合理化なり正当化することは、めんどくさいし、疲れるし、
結局誤解されてしまう。
それに拘泥していては、眼前の大魚を逃すだろう。
まあそれにしても、世の中の人はいろんなことを言うものだ。
今までいた世界では、まるで羊水の中に浸かっていたようなものだ。
今は、しょうがないけど。

以前のブログを読む

車中で

朝は新宿御苑
その後京王プラザホテル。
代々木アースデイを駆け足で。
夜は鴨川事務所にて総支部役員会。
九時から東京へ。まさか行くことになるとは思わなかつた…
到着後三分で帰路へつく。
帰宅は12時過ぎ。
ついカップヌードルを買ってしまう。
そろそろ寝よう。
明日も忙しい日々が続く。

以前のブログを読む

衝動買い

晴子情歌 上

晴子情歌 上

晴子情歌 下

晴子情歌 下

新リア王 上

新リア王 上

新リア王 下

新リア王 下

上記4冊は過去に読んだのだけど、
複雑なことをまともに考えたくて、購入した。
送料込みで3600円なので、まぁまぁの値段。

高村薫は、物事を詳細に描くので、
読んでいると疲れるのだけど、その世界に深く入り込むことができるところが好きだ。
晴子情歌、新リア王ともにテーマが重い。
でも、その重さが自分にとって必要な気がしている。

そして以下が昨年出た本になる。
中古が出ていないので、新刊で購入予定。

太陽を曳く馬〈上〉

太陽を曳く馬〈上〉

太陽を曳く馬〈下〉

太陽を曳く馬〈下〉

小熊英二の「1968」も読めていないので、これらの購入はもう少し後回し。
そのうち小熊英二も全部読みたくなるんだろう。
ただ、この人の本は値が張るので月間の購入予算を簡単に越えてしまうことが唯一の問題…
読む価値はあるので、だんだん買えばいいだろう。

本は、買える時に買うしか方法がないから。

以前のブログを読む