発想を記録する

雨前に大根播種をやりました。
時期をずらして蒔くことによって、
収穫時期に差をつけることができます。
3月3日以来、三回目の播種です。
春大根はなかなか難しいらしいので、
これも挑戦です。

大根播種の後、溝掘りをしました。
先日書いた、ヒキガエルの卵も
まだ孵化前なので、スコップですくって、
同じ畑の別の溝に移しました。

このまま溝に置いとくより、
何個かは持って帰ってみようかな?
とも思ったのですが、
「面倒見切れないかも」と思って
そのまま移動させました。

しかし、この行動・・・
折角なら、一つくらいは持って帰って
挑戦してみるくらいの心がほしかった。

自然のことをほとんど知らないのだから、
やってみればいいですよね。
将来的にはこの近辺のどこかにビオトープを作ろう
と思っているのに。

今日のブログを書き始めるまでは
ただ単に考えたことを書いておくつもりだったのですが、
こうして書いてみると
いっちょやってやろう、という気になりました。

果たして飽きっぽい私が蛙たちを無事に
育てることができるのでしょうか?

以前のブログを読む

豊かなものを豊かなものとして

ほうれん草の炒め物
水菜とラディッシュのサラダ
キャベツの味噌汁
ジャガイモのクリームソースかけ
アサリの酒蒸し

今夜の晩御飯です。
ジャガイモ、アサリ以外は、すべて王国畑で
とれたものです。

何度も書きますが、食べるものを自分で作れる、
という行為はとても尊いことです。
自然と相談しながら進めていく行為です。

全ての産業は自然を基礎にして成り立っているのに、
いつのまにか自然から生まれるものでさえお金を出せば買える世界に
なってしまいました。

今や、『冷蔵庫に入れていたのに腐ってしまった』というクレームが
食品会社に来る時代です。
腐らない食品のほうがずっと怖いのに。

私が現場から発信できるのは、
日々の活動から生み出される考えと、
生産物をお届けすることくらいです。

明日はそんな活動の元になる
溝掘りを続けます。。。

以前のブログを読む

地域のあり方

地域には地域の特性があります。
それを無視して進めると、近いうちに破綻してしまいます。
よそ者の考えをどのように取り入れるか、
それが地域の懐の深さであり、
よそ者の謙虚さでしょう。

記述が抽象的になりますが、
全ては伝えるところから始まる、ということです。

『きっと伝わるだろう』
『そんなつもりじゃなかったのに』
ということは起こりうることです。

だからといって、伝えることをやめてしまえば
結局もとの木阿弥か、ひょっとすると
これまでより後退してしまうかもしれない。

そんな時、ぐっと踏ん張って、
伝え続けることから逃げないことです。

また、どこでもそうですが、セクショナリズムというのは
排他性を生み出し、そのセクションの可能性をすぼめ、
衰退させてしまいます。

小さい団体同士でいがみあっていても、
何の生産性もありません。

これから本当に必要なことは、
ひとりでもやっていける人たち、組織が
あえて手を組んで、大きなうねりを生み出していくことです。

各人の持ち味に応じて、各場所にて実力を発揮できるように。

今日あるパネルディスカッションに参加して、
こう思いました。

以前のブログを読む

登紀子さんと藤本さんの獄中往復書簡が本になりました。
http://www.fujiwara-shoten.co.jp/book/book543.htm#top
藤原書店刊です。まだ店頭に並んでいないかもしれません。

登紀子さんと藤本さんの20代後半の手紙は、
30年以上もの時間を過ぎて、
30代目前の私の前に現れました。

まだ全部読んでいないので、なんとも言えませんが、
いまや亡くなってしまった人と同じ年代で
その人が書いた文章を読めるのは不思議な感じです。
読み終わったらまた報告します。

ところで、この本には美亜子さんの文章が載っています。

「(中略)私たちはまだ崖っぷちのすれすれにいるのだと
信じ、体の奥底で心地よいと感じることを自然に選び取っていく
中で、どうにか豊かな暮らしを、自分たちの文化を取り戻そう
としています。そういう流れに確実に変わってきているのです。」

今日、都会と田舎暮らしとなにが違うか、話していました。
シンプルなことですが、田舎はとにかく
空が広いです。太陽が明るいです。
お金がなくても、畑に行ったら野菜が豊かに実っています。

都会大好きな私ですが、田舎でも本当に豊かな生活を
送っています。
私の場合、この生き方こそが『体の奥底で心地よい』
と感じることなのでしょう。

いつまで経ってもこの地域ではよそ者かもしれませんが、
よそ者はよそ者なりに『やわらかな自己主張』を
していくつもりです。

以前のブログを読む

根気強さ

葉物野菜(小松菜、ほうれん草など)に酢を50倍に薄めたものを
散布しました。
酢は、野菜の色つや、はりに効くのと、
虫たちが臭いを嫌って逃げるようです。

自然農薬で防ぐ病気と害虫―家庭菜園・プロの手ほどき

自然農薬で防ぐ病気と害虫―家庭菜園・プロの手ほどき

に掲載されていたものを
実行してみました。
なにをするにしても、仮説と実験が必要です。
たまに自分の飽きっぽさにうんざりしますが、
今はこれに集中できる環境を与えられているので、
しっかりやります。
観察、観察!

終わったと思っていた溝掘りは
小原さんの『浅すぎる!』の一言で
再度掘り進めることになりました。

でも、前掘ってから一月近くの時間がたっているので、
たまっている水を利用してヒキガエルが産卵しています。
したがって、彼らの救出法も考えてやらねばなりません。

つるはしを持ったり、スコップで掘ったり、
農業って総合的だな、と無理やり納得する日々です(笑)

会員へのお申し込みくださった方、ありがとうございます。
昨日あたりからどんどん申し込んでくださっています。
Websiteのリニューアルも現在委託中です。
仮案を見させてもらったのですが、かなりしぶいです。
お楽しみに。

以前のブログを読む

雨の日には

昼から雨、という予報とは異なり、
朝から小雨でした。
昨日話していた石灰まきを急いで行い、
雨前にまききりました。

今日は未来たち学校http://www.k-sizenohkoku.com/miraitachi_top.html
の会員さん向けのブックレットの発送準備を行いました。
2,3日前は王国会員案内を発送したので、
最近は発送作業づくしです。

最近は、天候によって気分が少し違うような気がします。
『波がある』というだけのことではなく、
人間は自然に影響されるものである、ということを
実感しているのかもしれません。

雪の日に、雪に全ての音が吸収されてしまう静けさ、
今日のような日に、ごうごうと吹き抜ける風、たたきつける雨の音を
きいていて、影響されないほうが不思議なのかもしれません。

食事から帰ってくれば、
事務所のドアに一匹のアマガエル?が張り付いていました。
冬眠から覚めたようです。
いよいよ『あんご』(房州弁で蛙)の季節が始まります。

以前のブログを読む

『新しい』こと

車が進むためには、
車と道が生み出す摩擦を超えていかなければなりません。
しかし、凍結路では摩擦が発生しにくくなるため
車を自由に運転することが難しくなります。

何かを始めるときは、常に抵抗があり、
やり続ける上でも、いろんな抵抗、つまづきがあります。
今まで私は、その抵抗になすすべもなく抗って、
つぶされてしまっていました。

『抵抗がある』ということが
当たり前ではなかったのです。
人間として、とても青かった。

今、鴨川自然王国にしろ、私自身にしろ、
『新しいことをやろう』ということで
盛り上がっています。

今日は今まで作ったことのないキャベツのピクルスを作りました。
ひょっとしたら、今年はインターナショナルキャンプをやるかもしれません。
野菜の宅配は、もっと広がるかもしれません。
畑の面積も増えていくかもしれません。
今まで会ったことのない人からの参観依頼が来るかもしれません。

そこら中に『新しいこと』はあるのです。
進めば抵抗が発生するのは当たり前だから、
その抵抗にうまく乗っていけばいいのです。

そう考えると、今やらせてもらっていることに
大きな希望を感じるのでした。

写真は、今日収穫したラディッシュです。
収穫適期をのがして、少し大きくなりすぎてしまいました。

以前のブログを読む

小さなことだけど

王国畑を耕運機で耕しました。
溝掘りに時間をとられてなかなかできなかったところです。
まだ慣れていなくて、
かけ終わって見るとぐにゃぐにゃに曲がっています。
恥ずかしいです。

しかも、今日は高い畝のところを走らせているときに
バランスを崩して耕運機を倒してしまいました。
ま、倒した原因もわかってるので、次からは倒しませんが、
『倒した』という事実は情けないですね。
次につなげるということで、今日は受け入れよう。

小さなことだけど、
自分で自分にブレーキをかけない、ということに取り組みます。
自分が『嫌だ』と思ってしまうと
しなければならないことをなおざりにしてしまいがちなので。

現状に不満を言うよりも、
現状でやれることがそこらじゅうにあって、
それに取り組まないと損だと思い至りました。

ふと3ヶ月前は、何も考えず、この場に来れただけで満足していましたが、
今は新しいことをやれる喜びで元気です。
ここから何かが生まれますように。

以前のブログを読む

2ヶ月の果てに

溝掘りをしていると、トウキョウサンショウウオがでてきました。
関東の中産間地域に生息するようですが、
地域分散性が弱く、地域ごとの個性が強いそうです。
そういえば、404 File Not Foundでは
トウキョウサンショウウオの観察会もやっています。
時を経るにつれ失われていく自然を見守り、保全していきたい。

今日はとうとう新畑の溝掘りが終わりました。
年明けから始めて、今日までかかりました。
これだけ溝掘りをしたので、スコップの使い方も上達し、
これからの畝立てはほんの少し楽になることでしょう。

明日は王国畑の耕運を行います。
いよいよ春野菜種まきも本格化していきます。
おいしい野菜を育てます。

以前のブログを読む

春なのに、雪?

朝起きれば、雪が積もっていました。
この時期でも?とびっくりしましたが、
幸い昼には溶けてしまいました。
これで最後の雪でしょうか?

果樹の植え替えをして、
山小屋に帰る道で、「おたまじゃくしがたくさんいるよ」
という声がしました。

あわててみてみると、アカガエルのおたまじゃくしが
目を覆うくらいたくさんいます。
写真ではちょっとわかりづらいかもしれませんが、
黒いものは全てそうです。
約3センチ程度の大きさです。
(関西によくいるトノサマガエルとは
少し違う形をしています)

彼らがみんな蛙になれば、
王国周辺は夜寝られなくなってしまうのでしょうか?
私は耳栓を買うべきでしょうか?
それとも、蛙の声が子守唄になるのでしょうか。

何はともあれ、楽しみです。

以前のブログを読む