びゅうびゅう風の中

部落で、防護策張りをした。
猿が近くまで出ているので、
猿よけのためのものだ。
総勢18人ほどが出てきて、
一緒に作業をした。

大山の中でも最も小さい部落であるわが部落は、
小さいだけに結束力も強く、
ほとんど全員で作業をする。

それにしても、今日は寒かった。
そして、風が強かった。
しか&おさる邸の新年会に伺うはずだったが、
部落の仕事といえばやむを得まい。
村の男として、やるべきことをやるのだ。
な〜んちゃって、
まだまだ役には立てませぬ。
一つ一つ学んでいる最中です。

以前のブログを読む

見義不為、無勇也

たとえば、こんな状況があったとすれば、
どう対応するべきだろうか。

「オマエ アチラノガワニ ツクノカ。
ナラバ オマエヲ コノチデ クラスコトガ
デキナイヨウニ シテヤルゾ。ソレデモヨケレバ
アチラノガワニ ツクガヨイ。」

もし、この状況が現実に起こったならば、
私は、断固としてこれに反対する。
思想信条の自由は憲法で保障されており、
思想信条を理由として個人の活動を制限することは
許されない。
このような言葉で、個人の活動に圧力をかける行為は、
前世紀の遺物であるといわざるを得ない。
そのような言辞を弄する人物を
私が一瞬でも支持したとすれば、
それは私の人物眼の無さである。反省する。

義を見て為さざるは、勇なきなり。
匹夫の勇と言われるのも承知である。
やるからには、やるのである。

論語〈上〉―中国古典選 (朝日選書)

論語〈上〉―中国古典選 (朝日選書)

何度目かの論語読みに挑戦。
時間をかけて読みきろうと思っている。

以前のブログを読む

荒れた農村から・・・

荒れた農村(むら)から戦争の足音が聞える (双書 大地の声・農民の声)

荒れた農村(むら)から戦争の足音が聞える (双書 大地の声・農民の声)

を読んでいる。
Kaiさんより紹介されたものだ。

この本を読むと、戦後、日本の農村に訪れた
大変化の波を感ぜずにはいられない。
小さなころから、母方の実家が農地改革で
たくさんの土地を失った話は聞いていたが、
高度経済成長時代の話はほとんど知らなかった。

解放された農地が、都市開発の波に押され、
どんどん売られていく。
土地成金!という言葉が当時は当たり前のように
言われていた。
土地代金を手に入れた農民たちは、
金を要求する都市に出ていた兄弟姉妹と血みどろの
争いをくりひろげ、実際殺人事件にも巻き込まれたりした。

人間が人間らしく生きられなくなった、
とよくいわれるようになったが、農村におけるその萌芽は
俊におけると同様高度経済成長時代に
あるのかもしれない。

衝撃的過ぎて、言葉が浮かばない状況だ。
こんな歴史を経て、現在農村が生き残っているのだな。
鴨川でも、私の住んでいる地域は結構農地が残っているのだけど、
それは都市化の波が押し寄せるのが若干遅かったから
なのかもしれない。

現在、国家政策として認定農業者制度を充実させ、
農家に国際競争力をつけさせる方向に向かっているけど、
そこからもれるほとんどの小規模農家はこれから
どうしていけばいいのだろう。
「国に頼らない生き方をすればいい」と思っていたけど、
この本によれば、農家の悲惨はほとんど国家から
要求された政策の結果として生じたものなのだ。
今年から導入されるこの政策も、より多くの耕作放棄地
生み出すか、株式会社や大手農業法人に担われる
工業的栽培が増えていくのだろう。

農村で暮らし、農村の豊かさを肌身に感じている私。
また、農村でずっと育っていないだけ、農村だけの
考えにがんじがらめにはなっていない。

日々時間を大切にして、自分を育ててゆこう。
人は一人では生きてゆけないものだけど、
人に頼るだけではなく、自分から人のお役に立てる
生き方をしていきたい。
自然王国3年目、正念場である。

以前のブログを読む

新年あけましておめでとうございます

鴨川に来て3回目の正月。
張りきって6時前に起きて
親子3人で、海岸まで初日の出を見に。
海岸にはすでに大勢の人が来ていた。
日の出予定時刻になっても、
厚い雲で覆われていて、わずかに空が白むだけ。
娘も寒そうだったので、
結局そのまま見ずに帰ることにした。
帰りながらふと気づくと、バックミラーにきれいに
昇った朝日が見えていた。
海辺では見えなかったけど、
家族3人で初めて見にいけたことはうれしかった。

家に帰ると、みんなでお正月。
昨年も書いたような気がするが、
こちらでは雑煮は男が作るものなのだ。
とはいっても義母が材料を切ってくれて
準備してくれていたので、
私がしたのは味付けのみ。
今年もなかなかおいしい雑煮ができた。

昼からは、笹谷窯http://www7.ocn.ne.jp/~sasaya/
杉山さんのところでもちつき。
杉山さんはすでに年末におもちつきを終えていたのだけど、
私が、ぜひやりたい!といって
準備してくださったのだ。
毎年もちをつかないときがすまない私・・・

夜には、従姉妹たちも来て、
現在娘と遊んでくれています。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

以前のブログを読む

一年の終わりに

鴨川に来て、3回目の年越しだ。
今年は、娘がこの世に現れてくれた年だ。
8ヶ月を過ぎて、来年初頭には9ヶ月になる。
この8ヶ月、娘の成長を間近で見ることができて、
とても感謝している。
生まれたての、ほんの小さな生命が、
寝返りをうち、おすわりをして、今つかまり立ちを始めている。
笑顔は、神様からの贈り物だ、とまで思えてしまう。
石田さんは、「親ばかでいいんだ」といってくれるので、
思い切り親ばかでいよう(苦笑)。

自然王国も、一年一年成長している。
王国を訪れる若い世代も、増えてきた。
家族で来てくれる人も、増えてきた。
これから、どんなふうにその人たちと
王国活動を作っていけるだろうか。

王国でやらせてもらっている仕事にも、だいぶ
慣れてきた。もっともっと意欲的に取り組んで、
どんどん実力をつけていきたい。
誰かにいわれたことだけをやるのでは、
仕事としてはまったく不十分だろうから。

自分で仕事を作れるようになりたい。
リスクは、自分でとるのだ。
来る者は拒まず、去る者は追わず。
自分の限界を超えてやろう。
はりきってゆこう。

良いお年をお迎えください。

以前のブログを読む

死にかけた

家でトラクターを運転していて、ひっくりかえりそうになった。
命拾いした。気をつけねば…
今東京です。
ほろ酔いコンサートの募金も、無事に終了しました。
前に紹介した、西尾君の家で長渕剛を聞きながら語り合っています。

以前のブログを読む

小川町探訪記

23日、24日と埼玉県小川町に行って来た。
ずっと前から行きたかったところだった。
今回、かんぺー・しいのの旅日記
かんぺーさんがぜひおいでよ!と誘ってくれたので
勇躍、一路埼玉へと向かう。

東武東上線に乗り込み、Kaiさんから薦められた
論座1月号http://opendoors.asahi.com/data/detail/7764.shtml
(池袋のジュンク堂でやっとみつけた)を読む。
格差というより貧困というほうが精確だと、
特集は述べていた。
知らなかった現実が、そこにはあった。
自分の現場との乖離を感じ、呆然とした。

終点小川町駅で下車。
かんぺーさんが笑顔で待っていてくれた。
ミツヲさんと車に乗り込み、
家まで送ってもらう。
アパート住まいだが、大家さんに
梅畑のあいたところを借りて
野菜を育てている。

写真は、伐採業者からもらったチップを
米ぬかと交互につめ、水をかけて
堆肥を作るために踏みしめている様子だ。
(写真では飛んでますが!)

畑を参観した後は、お昼ごはんだ。
有機野菜食堂@nifty:@homepage:エラーへ連れて行ってもらった。
パスタランチを頼んだのだが、900円とは思えない量で、
とても満足だ。薄味で、ゆっくりかめば
味がじんわり伝わってくる。
小川町の有機農家から野菜を仕入れているので、
安心、安全でしかもおいしい。

その後は、いよいよへ。

絵とき 金子さんちの有機家庭菜園

絵とき 金子さんちの有機家庭菜園

普段は、これを見ながら作付けなりを考えているのだ。
話で聞いていただけの霜里農場。

陳腐な言い方だが、一つの有機農家のあり方が、
そこには示されていた。
スペースを有効利用して、
鶏舎、合鴨の池、ビニールハウス、
ガラス温室、作業小屋などが作られていた。
ここにはバイオガスプラントも備え付けられているので、
エネルギーまで自給することができる。

金子さんは朴訥とした方で、穏やかな感じの人だった。
奥様の友子さんは明るく、話も面白かった。
オープンマインデッドな人とは、この人のことを
言うのだと思った。

畑は、思っていたよりは広くなかったが、
デザインがすばらしかった。
作付けの仕方、にんじんの管理、
紙マルチとチップを使ったたまねぎの栽培など、
初めて見るものが多く、真似したくなった。

買うかどうか前から迷っていた

写真でわかる金子さんちの有機家庭菜園

写真でわかる金子さんちの有機家庭菜園

も、思わず購入。
帰宅して、妻と一緒に勉強しようと思う。

実はこの日は、霜里農場の従来の研修生全てが
一堂に会する忘年会の日だった。
その場に、少しだけお邪魔させてもらった。

会場にいる20人以上の人ほとんどが
有機農家として自立しておられた。
この姿は、すばらしかった。農業をしている、という
自信に満ち溢れていた、といってもいいだろう。

こんな場にいれて幸運だった。
自分たちにも活かしていけそうな気がする。

翌日の昼は、晴雲酒造という酒蔵が経営する
自然処 玉井屋http://www.kumagaya.or.jp/~seiun/tamaiya/MENU.html
で食事。
ここでも、さっきのわらしべ同様、
有機農家たちから仕入れた野菜で調理してある。
この町では、有機農家たちが生きていける環境が
作られているのだ。
「鴨川にはあまりこういう店がないなぁ」
というぼやきがでたけど、もしないなら、
自分たちで作ればいい。
ここまでなるためには、30年前に小川町で、たった一家族から
有機農業を始めた金子さんの活動に思いをいたさねばなるまい。
そんなにすぐに形になることはないのだろう。

昼食後は、麦雑穀工房マイクロブルワリー
ヴァイツェンというビールを飲む。
ほんわかした味だ。口の中に、ゆっくりと幸せがひろがっていった。
一般にはキレのあるビールが好まれるのだろうが、
ここには麦芽100%の味のあるビールがある。
後味も良く、なんだか元気になれそうなビールだった。

今回は、かんペーさんの案内で、小川町を堪能させてもらった。
鴨川市とは風土も違うし、もちろん土質もまったく違うのだけど、
違うからこそお互い学んでいけるんだと思う。

自分には、鴨川自然王国という現場がある。
この場で、自分を成長させ、周りの人も幸せにできるような、
そんな仕事をしていきたいものだ。

以前のブログを読む

大掃除

をするにはちょっと早い時期だけど、
予定を見れば、ほとんどやる暇がない。
そこで、今日と来週の月曜をその日に当てることにした。
今日は山小屋から食堂、プレハブまでを一気にやった。
念入りに窓を拭くと、部屋が明るくなった。
一年間活動させてもらったこの場をきれいにして、
来年に備えよう。

以前のブログを読む

聞いてもらうこと

Yaeちゃんの伴奏を行った。
鴨川のケアマネージャーさんたちの忘年会に
呼ばれたのだ。
今年は、Yaeちゃんの伴奏を結構やらせてもらった。

やるたびに、少しずつではあるが上達している気がする。
初めてやったのは、一昨年の大山千枚田保存会でおこなった、
クリスマスチャリティーライブだ。http://d.hatena.ne.jp/shizenoukoku/20041223#1103814734
(文章が初々しいぞ・・・笑)
あれから2年がたつのだな。

Yaeというすばらしい歌手が近くにいて、
というか一緒に働いていて、
なおかつ伴奏までできる、というのは
これ幸せの何物でもない。
もっともっと練習して、歌声を彩れるようになろう。

余談ではあるが、

ララバイSINGER

ララバイSINGER

のギターはすばらしい。
こんな色気のあるギターを弾きたい。

以前のブログを読む

シンクロニティ

昨日から、農とダンスをつなげたい、ということを
将来の夢にしている人が来ていた。
身体を動かすことが重要であり、不可欠であることを
感じている人がここにもいた。
同じことを考えている人は、意外に多いのかもしれない。
王国が、シンクロニティの交点になればいい。

以前のブログを読む