苗作り

今朝は、苗作りを行いました。
バジル、ローズマリー、ズッキーニそしてセロリです。

バジルは、去年一年育てて、種を取ったものです。
ローズマリーは、本によると
「種から育てるのは難しいので、苗で買いましょう」
と書いてありましたが、
せっかくなので種から大切に育ててゆくことにしました。
一袋の種で30ポットほどできそうです。
6月くらいに植え付けできるんでしょうか?

ズッキーニ、セロリは初めて栽培します。
セロリは、農薬を多量に使わないとできないらしいので、
いったいどうなるのか?工夫のしがいがあります。
今年も、何種類かは新しい野菜を栽培する予定です。
畑作業をし続けることで、どんどん学び、
この地域にあった栽培方法を確立していきたいです。

家に帰ってきて、昨日届いた月桂樹を植えました。

ここでちょっと小ネタですが、
樹木の移植は新月頃に行うとよいとのこと。
植物の生長は栄養生長と生殖生長と
二つに分かれるのですが、
新月のときに栄養生長に傾き、
満月の頃に生殖生長に傾くとされています。

移植作業は、植物にストレスをかけることなので、
栄養生長に傾く時期に植えるのがよい、
ということなのですね。
旧暦の30日が新月になっているので、
やはり今週の移植がベストということになります。

川名さんに教わったとおり、穴を掘って、
掘り出した土ともみがらをよく混ぜ、排水を良くします。
直径40センチ、深さ40センチほどの穴を掘りました。
こぶし二つ分くらいの石がごろごろ出てきました。
こんなに多くあるなんて、意外でした。

大きくなれば3メートル以上にもなるそうですが、
そこまでならないように剪定していくつもりです。
現在は30センチくらいの高さかな。
いよいよ、樹木にも挑戦です。
勉強と実践と、なにより料理に使える日、
木陰を作ってくれる日を夢見て。

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安産の定義はない

私、行ってきました、母親学級に。
立会い出産を希望しているので、
あらかじめ母親学級に出席しなければならないのです。
会場の正面には「両親学級」と書いてあり、
なんだか変な感じでした。
出席者は15,6名ほどでしたが、そのうち私を含めて5組が
夫同伴でした。
夫が同伴するのって最近多いのですね〜。
(ってお前も同伴しとるがな)

冒頭で、助産婦さんが言いました。

「安産に定義はない」
「出産に対する正しい知識を持ち、
“不安”“恐怖”をなくす」
「前向きな姿勢で出産にのぞむ」
「出産、育児計画を立てる」
「あわてず落ち着いて行動する」

この言葉、なんにでも応用できますよね。

「良き人生に定義はない」
「物事に対する知識を持ち“不安”“恐怖”をなくす」
「前向きな姿勢でのぞむ」
「人生計画を立てる」
「あわてず落ち着いて行動する」

何に対しても、ことに臨んだときの姿勢というのは
変わらないんだな、と思いました。
思わぬ勉強になりました。

さらに、いろんな話を聞いていて思ったのは、
結局は、「身体に聴け!」なのだ、ということです。

陣痛が来る、
自分のリラックスできる体勢をとる、
生みやすい姿勢で出産する。

これ、言葉で言われても何のことやらわかりませんが、
女性は身体で経験できます。
妻の通っている病院は全国にその名をとどろかす
亀○総合病院なのですが、有名どころだけあって
システマチックにお産を進めるんだろうと考えていました。

ところが、その期待はいい意味で裏切られました。
立会い出産、分娩姿勢、母子同室、母乳育児の可否などは、
原則として妊婦の自由で、様子を見ながら対応していく、というのです。
お金もその分しっかり取られるのですが、
希望してもできなかった時代に比べて選択の自由が増えました。

これから要求されるのは、私たちのしっかりした姿勢です。
病院側がこれだけ選択の自由を与えるということは
それだけ個人にかかる思考負担、
責任負担が重くなるということですが、
私にとってはすばらしい状況ですし、妻にとっても
楽しいようなので、問題はありません。

私は出産できるわけではないのですが、
妻のそばにいてやり、
妻が身体の声を聴くことの手助けを
してやらねばならんな、と思ったのでした。

午前中は家畑に夢中でした。
種まきはほぼ終了。
ミントの移植も終了。
農協に注文していた柿、柚子、月桂樹、ブルーベリーそして梅が
届いたので、来週も忙しくなりそうです。

画像:王国自然畑から移植したミント

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苗の移植

初公開!ちょうさんの働いている姿です。
午前中、畑を手伝ってくれました。
今日は、川名さん家で
2月24日に播種をしたカナリヤナスと、
ししとうの移植をしました。

移植をするためには、まず育苗土を作らねばなりません。
そのために、ふるい機で土をふるいます。
それから肥料袋に詰めてハウス内に運ぶのです。
これが、重い・・・
量的にはたいしたことがなかったのに、
結構疲れたのはひとえに私の体重が増加しすぎなのか?
何とかせねばなりませぬ。
ちょうさんとふたりで、必要分だけはやりきりました。

午後からは、育苗ポットに土を詰める作業です。
それぞれちょうどポットが入る大きさの枠に、
ひとつずつポットをはめていきます。
網の周りには、ポットの位置が決まるように
鉄板で枠がはめてあります。
ポットをはめた後に、ポットが土の重みでずれないように
するためのふたを上から載せます。
その上に、土をかけてゆくわけです。
こうすると、枠の中にポットが固定されており、
さらに上から穴の開いたふたがしてあるので
各ポットに均一に土を入れられます。
よく考えられた、優れものの器具です。

ちなみに、この器具の名前は、「スピードポッター」といいます。
どうして農業資材って、ベタな名前が多いんでしょうか。
灌水チューブには、「でるでる」。
最近まいたごぼうの種は「ヘルシーさん」。
播種機は「種まきごんべえくん」とか。
さがせばまだまだありますよ。
農業資材会社さんの独特なマーケティングセンスなんですかね、これ。

閑話休題。

ミツヲさんが、
「川名さんは、誰かに農業を教えてもらったんですか」
と問うと、川名さんは
百姓は経験が物をいうっぺ
と答えました。

今日はふるった土をポットに入れる作業を、
移植作業と同時に行ったのですが、
過去には、あらかじめポットに土を入れておいて
翌日移植作業に取り掛かったそうです。
すると、土が完全に乾いてしまい、
移植するために指で穴を開けてもすぐにポットの穴が
埋まってしまって、とても作業効率が悪かった。
だから、土いれと移植は同時進行でやらねば
ならないということがわかったんだ、と。

単純なことですが、一つ一つ
経験したことが、その後の作業にも生きてゆくのです。
これは、私も日々感じていることでした。

「あなたの経験など仕事には何の役にも立たない」
と自然王国に来る少し前にある人から言われましたが、
どっこい、全く役に立たないわけではないようです。
無論、過去の経験を引きずっていては
新しいことに挑戦することなどできません。
しかし、似たようなことに遭遇したとき、
過去の経験と現在の状況を勘案すれば、
なにかそれにふさわしい解決が見つかるかもしれません。

私は、日々経験をしているのだ。
そして、それは確実にこれからの肥やしとなるのだ。
そう確信して進むのだ。

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白菜の菜花

以前http://d.hatena.ne.jp/shizenoukoku/20060222
紹介しましたが、今年の王国の白菜は
結球したものが少ししかありませんでした。

ちょうど一月経った今日、白菜の菜花を食べました。
長さは約12センチ、太さは1、5センチくらいです。
いつも食べる菜花に比べると2倍以上の太さです。

ゆでたのでは栄養分が水に溶け出してしまうので、
蒸してもらいました。
一口食べると、普通の菜の花とは少し違って、
ほのかな甘みがあります。
味としては、普通の白菜とあまり変わりませんが、
つぼみがある分だけ、軽い苦味が口の中に広がります。

白菜のとう立ちなんて、
商品価値がない!!!
と誰も買ってくれないのですが、
開き直ってみれば結構おいしいです。
花が咲いてしまえば又味が変わるのでしょうが、
つぼみで食べる分には問題ありません。

負け惜しみではなく(笑)、おいしいですよ。
でも、みなさんにお届けすることは数も少ないし、
できないのです。ごめんなさいね。

今日はちょっとゆるゆるですが、この辺で。

画像:家畑の水菜が発芽しました!

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言い出せずにいました

驚かないでください。
先日のジャガイモ定植に来てくださった方は
もう御存知なのですが、
実は、石田さんが飼育していたロバの
ロシナンテが、2月下旬にこの世を去りました。
いつもいるのが当たり前になっていたので、
いなくなってみると寂しい気持ちです。
ロシナンテをとてもかわいがってくださっている
会員さんがいらっしゃるので、
どうやって伝えようかと思っている間に
こんな時期になってしまいました。
遅くなってしまい、申し訳ありませんでした。

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ごぼう播種

宅配出荷をした後、昼からは
ごぼう播種をしました。
王国でごぼう?
そうですね、王国の土は強粘土質。
ごぼうのような下に長く伸びる野菜は
不向きなのです。

そこで、私たちが取った作戦は?
まず、耕運機で深く耕します。
その後、スコップで30センチほどの溝を掘ります。
それから、先日紹介した「秀じいの堆肥」を入れ、
その上に籾殻を入れます。
そこまでいったら、さっきのけた土を戻して、
軽く溝を掘るために管理機をかけます。
畝の高さは20センチくらいなので、結果的には
50センチくらいの高さがあることになります。

さて、結果はいかに?
収穫は順調に行けば9月中旬になります。
サラダごぼうといって、大きくなっても40センチくらいにしか
ならない品種をまいたので、食べやすいはずです。

夜は、隣の大下さん(屋号)が遊びにきてくれました。
彼は消防に入るにあたって、とてもお世話になった方です。
実はこの王国的生活も読んでくださっているのです。
ありがたいです。
大下さんと話をしていると、地元の雰囲気がそこはかとなく
伝わってきて、なんだか落ち着きます。
つながりの深いお隣さんが、こんな穏やかでやさしい人なんて、
これからの生活が楽しみです。

画像:自然農畑のアスパラ菜の花

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ぼけぼけ?

休みの朝も、いつもと同じように始まります。
春の種まきは、まだ続いています。

今日は、パセリ、大根、にらをまきました。
大根は普通9月ころまいて、
冬に収穫するのが一番生育リズムにあっているので
春まき大根は難しいのですが、せっかくなので
まいてみました。
パセリも、付けあわせくらいにしか使えないかもしれませんが、
あれば食卓のアクセントになるので、挑戦です。
にらは、おもしろいことに今年は収穫できません。
ゆっくり株を育てて、来年から収穫すると書いてありました。

朝の30分が、集中するのにいい時間になっています。
そういえばずっと昔にいた共同体では、朝一の作業のことを
「心境調整作業」と読んでいたっけ。
今私のやっていることは、結局これなんだと思いました。
朝の静かな時間に野菜と向き合うことの豊かさを
味わっています。

画像:庭のぼけの花
ぼけ、というと私にぴったり!と思いますが、
漢字では「木瓜」と書きます。
瓜のような実がなる木ということから「木瓜」
もっけ」と読んでいたものが「ぼけ」に変化したそうな。
真っ赤な小さな花で、なんだか名前にそぐわない
情熱を感じさせる花です。

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芽生え ~times they’re changn’~

自然王国に来て、2年目の春を迎えています。
日々の暮らしの中で学ぶことがたくさんあるものの、
状況の複雑さに自分から妥協してしまうこともありました。
それは私の中に甘えが存在しているからだと思います。

やりたいことを仕事にすることがいいことかどうかわかりません。
ただ、このとき問題にされるべきは、『やりたいこと』とは何か、
ということだと思っています。
養老孟司氏は、

超バカの壁 (新潮新書 (149))

超バカの壁 (新潮新書 (149))

で、『仕事というものは、社会に開いた穴を埋めるようなものだ
初めから向き不向きがあるのではない。』
といったようなことを書いています。

登紀子さんも、今日
可能性は生きてるうちに使わないと。
墓場に持って行っちゃだめだよ
。』
といっていました。

これから私が描いていくことは、
今までやってきたことよりさらに曖昧模糊と
しているかもしれない。
失敗し、道半ばで倒れるやも知れません。

しかし、目の前に大きなチャンスが訪れているのに、
指をくわえて黙ったまんま、
あれはすっぱいブドウだったんだよ
という人生を送るつもりはありません。

さすれば!
さらにここで一歩飛躍する勢いで
物事に取り組む決心です。

抽象的な文章で、何が言いたいのか
よくわからないと思いますが、
(それをわかって書いていてスミマセン)
今の私が書けるのはこれだけです。

画像:第2農場に蒔いた大根の芽

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果樹の面白み

雨が上がった後、剪定の指導を受けました。
柿は、枝の先から3つ、4つくらいまでの
芽から実がなります。
このとき、「枝の伸びを修正しよう」と
枝の先をちょんちょん落としてしまうと、
その後伸びてくる枝からは、全く実がならないのです。
一度切ってしまうと元には戻らないと思うと、
しっかり勉強しなければなりません。

この樹は、3年前に植えたばかりなので、
今が将来の樹勢を決める大切な時期です。
「この枝を切って、この枝をこう伸ばそう」
と、未来を描くのですね。

野菜のことは今必死で勉強、実践していますが、
果樹も少しずつ勉強していきたくなりました。
今年は、レモンの花が咲くかもしれません。
さ、肥料を入れないと!!!

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遠方より訪れ人あり

すごいですよ、今日は。
和歌山より農家の親子二人。
新潟県にある水の公園 福島潟 公式サイト-新潟県新潟市から職員さん二人。
(登紀子さんが来年度から2年間、ここ福島潟の名誉館長になります)
登紀子さんの取材に、ライターとカメラマン。
長野県飯山市より一人。
(私たちが昨年6月飯山を訪れたときにとてもお世話になった方です)
八王子より会員のI さん。ウィンドサーファーの会員Tさん。
ミツヲさん宅には、Yaeさんの事務所の社長とマネージャー。
みんなの運転手を務めるちょうさん。ミツヲさんと私。
あ〜、書いているだけで大変です・・・

和歌山の農家さんは、Sさんといって、私は去年以来の再会です。
王国にはレモンや梅、柿の木が植えてあるのですが、
その苗木を世話してくださった方です。
今回は、25歳の息子さんをつれて訪問してくださいました。
今は、家族で専業農家としてやっていらっしゃいます。
話を聞くと、「プロというのはこういうものだ」と教えられます。
果樹の管理、野菜の管理にしてもとても細かいところまで
考えてらっしゃいます。

和歌山でも鴨川と同じように、きっと全国同じでしょうが、
後継者を探している状況です。
そんな中で、息子さんは専業として、お父さんと一緒に
農業にいそしんでいる。
その姿勢には、好印象を得、共感しました。
私は、母の実家が兼業農家でしたが、自分自身の経験としては
高校時代に3年間と、王国に来てからの1年半のみです。
まだまだ、真剣に取り組む道はあると思わされました。

彼が和歌山の地でがんばっていることを思うと、私も鴨川にいる
機会を最大限に活かさねばもったいない、と思います。
さまざまな仕事の可能性が、ほのかに彼方で光っています

恩師が言いました。
お前のやっていることは継続することが一番大事なんだぞ
この言葉の意味が本当にわかるほどに、
継続して、あきらめないでやり続けるのだ。

画像:庭から撮った日の出の木洩れ日

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