大きな流れの中で

午前中、鴨川市役所の方に連れられて、三重県の職員の方たちが
お見えになりました。
写真は、三重県紀和町の丸山千枚田です。

『自然王国はもっと敷居の高い場所かと思っていた』
といわれてしまいました。
藤本さんがやっていたころはそうだったのかなぁ?
沿革的にも、なんだか入りづらいところだと思われるかもしれません。

三重県でも、やはり過疎化は問題だそうです。
実際に空家があってもなかなか貸してもらえない、というのも
鴨川とも共通するところです。

抱えている問題は似たようなものですね。
「一体、どうやって食べているの?」
というのも、誰もが聞きたくなる質問です。

この質問には、いつもながら自分の中途半端さに直面させられます。
アルバイトなのか、サラリーマンなのか、農民なのか、
それとも夢想家か?

先日も書いたように、自分のやる事業は採算ベースに乗せる。
周りでかかわってくれた人にもきちんと支払う。
それをひとつずつ実践してゆきます。

一つの仕事だけではなく、多くの仕事で稼いでいる人が多い、
と教えてくれたのは、甲斐良治さんです。
どうせ中途半端と思われるなら、傲岸不遜ですが、
確信を持って多角的に生きていってやろう
と思うのです。

だって、ここまで来てしもたんやから、やるしかないやん。
それだけです。

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麹を作っています。

昨日から、麹作りを始めました。
明日の味噌作りイベントの準備です。
『スローライフは手間暮らし』という人が
いますが、まさにそのとおりです。

米を一晩浸水させ、蒸す。
蒸しあがったら、10分ほど蒸らす。
40度前後まで冷ます。
麹菌をつける。
低温で醗酵させる。
翌日3回切り返す。
その次の日に煮込んだ大豆と塩とを混ぜ、
味噌だまを作り、かめに入れる。
ふたを閉じる。

米研ぎから数えると、4日かかります。
でも、考えてみると、4日間手間をかけるだけで
一年以上味噌が食べれるのですから、
むしろ4日間しかかからないの?というべきかもしれません。
手間をかけて、おいしいものを作る。
お金が稼げるかどうかをともかくとすると、
こんなに楽しいことはないでしょう。

明日は味噌作りを迎えます。

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ヤマアカガエル産卵

 
今年も、産卵の季節がやってきました。
引っ越してしまったため、夜のアカガエルの大合唱が
聞けないのですが、畑にはちゃんとその証拠が残っています。

冬に水がたまっているところでしか産卵できないので、
王国では、棚田と畑の水路に産んでいます。
後2ヶ月もすればおたまじゃくしになるでしょう。

そこに住んでいるだけで、季節の移り変わりの準備を
体験できるのはとても楽しいです。

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こんな特典どうですか?

2004年8月、9月と帰農塾に参加したSさんからのお誘いです。
『2月16日、パソナO2を見学してから里山帰農塾フォーラムに行きませんか?』
パソナO2http://www.pasona.co.jp/pasona_o2/floor/index.htmlは、
大手町野村ビル地下にある農業施設です。

現在のところは、そこで生産した作物を販売する予定はないそうですが、
5つのフロア−に分けられた栽培施設は、先端的な栽培技術を見られる
いいチャンスだと思います。

大地にしっかりと立つ農村の農業。
狭いスペースを有効利用し、生産効率を上げていこうとする都市農業。
考えはいろいろあると思いますが、
『東京のどまんなかでこんなことをやっている会社がある!』
という驚きは新鮮だと思いますよ。
場所はこちらです。http://www.pasona.co.jp/pasona_o2/access/index.html
大手町野村ビルの向かい側がJAビルになっています。

参観したい方は、鴨川自然王国[email protected]か、
宮田[email protected]までご連絡下さい。

それから、ジャーナリストの高野孟さんが立ち上げたブログサイト、クレジットカード比較情報が満載! – クレジットカード比較JAPANにも、
今回の里山帰農塾フォーラムの情報が掲載されています。
さらに、加藤登紀子のwebsite● T O K I K O W O R L D ●にも情報掲載されています。
その他にも、個人ブログに何度も掲載してくださっている会員さんもいらっしゃいます。
ありがたいです。

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ちょうさん来る

長い旅を経て、ちょうさんが我が家を訪ねてくれました。
実はその前に王国に帰ってきていたのですが、
いろいろと予定が立て込んでいて、ゆっくり話す時間がなかったのです。
今日は久々に我が家で食事をしました。

手巻き寿司を食べながら、話は仕事のことに向かいます。
でも決してマイナス方向ではなく、これからどういう風にやっていこうか、
というプラス方向の話です。
だから、話していて疲れないし、むしろ楽しくなってきます。

精神的な充足を取るか、金銭的な充足を取るか?
どっちだ?
いや、どっちもだ!

あほかと思うかもしれません。
何かを得るためにはなにかを犠牲にせねばならないのかもしれません。

でも、どちらも最大限かなえる、というのではなく、
最小限必要なものを維持していく、という発想はどうでしょう?
そこには、「辛い辛い」という思いはないような気がしています。

自分のやる事業は採算ベースに乗せる。
自分と、それにかかわってくれた周りの人が最低暮らしていけるだけの
お金を稼ぐ。

これがこれからの目標だと思います。

畑に出る時間もなく、パソコンにかじりつく日々が続いていますが、
これからは畑と企画が両立するよう取り組みます。
畑で動いているときの感覚は、言葉では言い表せないほど、
不思議な気分です。やっていることは同じことだけど、
実は違うのです。毎年、毎回、コンディションによってやり方は
変わります。
その変化を見つけられる注意力と、対応力を身につけることが必要です。

やるべし。

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里山帰農塾フォーラム

このブログを使って展開している広報活動ですが、
ここにきて少しずつですが反応があります。
一度しかあったことのない方からもお返事をいただきました。
だんだん参加者が増えてきました。面白くなりそうです。

今回の帰農塾フォーラムは、加藤登紀子高野孟さんをはじめ、
増刊現代農業編集長の甲斐さんhttp://www.ruralnet.or.jp/zoukan/index.html
鴨川自然王国代表理事であり、
大山千枚田保存会理事長の石田三示さんのテーマトークを行います。
内容としては、団塊の世代を中心に、「田舎暮らし」に関心が向く中、
月10万円で豊かに暮らせる町&村 :: テレビ東京こんなレギュラー番組があるくらい)
「農的生活」ってなんだろう?と考える会です。

農的幸福論―藤本敏夫からの遺言

農的幸福論―藤本敏夫からの遺言

には、「自給ごっこでいいから、まずは50%の
自給を目指そう」と書いてあります。
これは、気負ってなくて楽しそうな気がします。
完全自給というと、求道者のような生活を思い浮かべてしまいますが、
50%なら、ライフスタイルとして考えていけそうではありませんか?
私には、まだ「農的生活」とはこれだ!と確たるものはありませんが、
そんなこともこのフォーラムで一緒に考えて行きたいと思っています。

それから、20時からは、懇親パーティーも行います。
4人のパネリストの方も参加しますので、定員が70名限定のため
ゆっくりとお話できると思います

参加者の皆さんと実のある会にしたいと思っています。
まだ申し込みは受け付けておりますので、ぜひお越しください。

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ガンジーの言葉

「大変革がおきるまで、自分の食べるものを自分で料理したり、
自分の家の周りを掃除したりしてはいけない
などということがあろうか・・・・・・・・・
小さな改革すらできない者に、
大きな改革などできるわけがありません——–」
マハトマ・ガンジー

ダイコン一本からの革命―環境NGOが歩んだ30年

ダイコン一本からの革命―環境NGOが歩んだ30年

からの引用です。
改革をするためには、政治の世界で多数派となり、
権力を握ることが必要だといえます。
でも、どんなものにも生活はついて回る。
そして、その生活を変革できる者こそが必要なのだ、
とこの言葉は言っているのかもしれません。

藤田さんは、有機野菜や自然食品など安心できる食材・食品の通販宅配サービス|大地を守る会の会長です。
私は、三尾さんと八恵ちゃんの結婚式で少しお目にかかっただけですが、
どんな思いで大地を守る会を運営してこられたのかな、
と思ったので本を手にとってみました。

有機農産物は考える素材です
ということを大地はずっと言ってきました。
安全でおいしい野菜を食べたいとは思っていても、
実際に虫食いがあるととたんに文句を言ってしまったり
することはあることです。
でも、それがあるときに、この野菜はどんな環境で育ってきたのか、
野菜が育つということはどういうことなのか、
振り返り考えることになる、という意味です。
生産者にとっても、「なぜ有機農産物なのか」
ということはつねに考えておかねばなりません。
双方にとって、大切な言葉ですね。

また、株式会社大地を設立した当時に、
「運動体が営利追求に走るのか?」
と猛反発を受けた事例に対しては、
どこからも認可されることなく、
補助金や税制上の優遇措置もない代わりに、
自己決定する自由と責任感を得たのだった

と書いています。
大地を守る会は、経済的に自立した存在であり、
かつ社会的な運動を展開する、そんな組織であってほしい

と願った藤田さんの思いがこれを実現したのでしょう。

30年かけて、自分の理想を形にしようと奔走している人がいる。
この事実は自分にとって大きな励みです。
自分の本当にやりたいことを、周りの環境を理由に
妥協するのではなく、まずは自分の理想を持って
行動していくことが必要なことを学びました。

もうひとつ、心に残った言葉は、
純粋は危険!「異質」「遊び」を容認するおおらかさ
という言葉です。
運動を進めていく中で、どうしても議論、運動の方向が
先鋭化していってしまいますが、
それを突き詰めると結局は原理的な争いになってしまいます。
(「内田樹の研究室」原理主義と機能主義http://blog.tatsuru.com/archives/001547.phpも参照)
なにかをやる上においても、ど〜んと大きく呑んでしまう
おおらかさを身につけたいです。

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帰農塾フォーラムやります!

先日に引き続いて告知です。
チラシはこちら→http://www.k-sizenohkoku.com/event_tuki/event_kokuchi/2006/2006event_02_16_kinoujuku.htm
現在も参加者募集中です。
今日は東京にある新聞社に
情報掲載してもらうよう依頼しました。

今まで、広報などをしたことがないため、
行動も遅く、毎度毎度後手後手になっています。

今日は、友人から叱られてしまいました。
『ばたばたしていたっていうのは言い訳にならないんだよ!』
この友人は、多方面のネットワークを持っている人だったのに、
私がきちんと連絡を取らなかったために、待っていてくれた相手の時間も
無駄にしてしまいました。

かなり初歩的な過ちですが、指摘してくれる人の存在があるのは
とてもありがたいです(ミスをしたのは情けないが)。
どうせなら、広報の達人になってしまおう!!
というわけで、人集めに精を出します。

ちなみに、参加費は2000円ですが、20時からは
懇親パーティーを持ちます。パネリストの方たちといろいろ話せるいい機会
だと思うので、ぜひご参加ください。
田舎暮らし、ふるさと暮らし、農に興味がある方、
お待ちしております。

*画像は、昨年7月の帰農塾風景です。

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バートン・クレーンCD到着

今日、CDが届きました。

おもしろい!
音質もよい!
楽しさが伝わってきます!

「酒が飲みたい」、最高です。
韓国語で言うと「チェゴ!」(何で韓国語やねん?)。
早速口まねをして歌ってみました。

SP盤の復刻なんて聴くことはほとんどないのですが、
歌を聴いていると楽しくなってくるのは久しぶりです。
歌詞も面白いし、「いい音楽に出会ったなぁ」
というのが素直な感想です。

まだ通して一回くらいしか聴いてないのですが、かなり満足です。
興味のある方は、このページhttp://www.jah.ne.jp/~ishikawa/Burton.html
詳しく載っていますので、内容をご覧くださいね。

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