無心

今日も草刈りです。
この夏、何度も草刈りをしました。
ただ、無心になってやります。

遠くに見える三尾さんの姿。
近くには自身の草刈り機の轟音。
目の前には刈られた草の残骸。
頭上には照りつける太陽。
時折吹き抜ける風。

考えるのではなく、感じるだけです。

先日も紹介した不適応能力―どんづまりが出発点の中で、
著者が自身の主宰する塾の塾生に、

私利私欲を越えた使命感をもて、
利己よりも利他の行いを優先させる生き方をせよ

と語りかける場面があります。

このように語ってもらえる塾生は幸せだと思います。
皆が、まずはじめに
「金がなくては生きていけない」と叫ぶのに
理想論から始めるとは。

いや、これは理想ではなく現実なのかもしれません。
多くの人が理想を抱いて現実の前に
敗れ去っていきます。
私も、いくど「理想と現実は違うんだよ!」
といわれたかわかりません。

でも、それはそれです。
たとえ敗れようとも、悔いなく人生を生きれば
それでいいじゃないか。

理想を現実にする方策を描き、実践すればよいだけだ。

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たんぼ水切り

後3週間で、王国のたんぼも稲刈りを迎えます。
そのときたんぼが乾いていなければ
足を取られて、とても作業がやりにくくなります。

したがって、あらかじめ私達が足を取られながら(笑)、
たんぼの水を切る作業をしました。
一度で切れるかどうかわからないので、これからたんぼの
様子と相談して行なっていきます。

ところで、稲作は普通中干しという作業をするのですが、
棚田、特に天水田では、8月に水が少ないことも
多いため、中干しはするのが難しいそうです。

こんなところにも天水田の特徴はあるのですね。
自然と相談しながらの農業、
いろいろと学ぶべきところがあります。

畑は、夏野菜も全盛期を過ぎて、
秋に向けて畑作りが始まっています。
今自然王国に来てくださると、畑の片づけが
たくさんありますよ。

お待ちしています。

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石窯5週目

土台にしていた土を2時間かけて
掘り出しました。
その後は、向こうが見えている
石窯の後ろ側にレンガを積みました。
(画像は、レンガでふさいだ様子です)

レンガを割るのも、
粘土をこねるのも、だいぶ上手になってきました。
レンガを積むのはこれで終了ですが。

5週間かけて、少しずつ形になってきました。
これは、Nさんが懇切丁寧に指導してくれている
からこそです。

来週は、石窯の上に屋根をつける予定です。
20日の朝は、粘土を乾燥させるため
朝から軽く火をたく予定です。
(天候により変動あり)

農的生活で何を学ぶか?
それは、目の前にある仕事を一つ一つ
片付けていく地道さである。
ただ、やりつづける。
完成を夢見て。

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アンテナ

アンテナを張っていれば、
自然とそれに関する情報、支えの手が出てくる。
と石田さんが言っていました。

最近そんな気がします。
自分がやりたいと思っていることを
意識していることによって、
少しずつ関連情報が集まってきています。

不適応能力―どんづまりが出発点という本を
紹介してもらい、購入しました。
序章の最初のタイトルは、
「直線型社会は子供から何を奪ったか」
というタイトルです。

不登校や、引きこもりになった子供たちと
向き合っている本だと思います。
気負わず読んでいくつもりです。

日々暮らしていると、
自分のやりたかったことよりも今目の前でやらねばならぬことに
目を奪われてしまうことがあります。

常に自分を確認する指針が必要です。

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セミの音

夏。セミの大合唱。
関西にはあまりいない?ひぐらしの
涼やかな鳴き声。
毎度おなじみアブラゼミのけだるい鳴き声。

昼寝をしていたら、
彼らの奏でる音がここちよい
音楽に聞こえてきました。

セミの声なんて、生まれてからずっと
毎年夏には聞いてきたのです。
でも、今年は自然王国に来て初めての夏。

ヒグラシの声を聞くと
心がシーンとなります。

自然王国の周りは静かなので、
(聞こえるのは農機の音くらい)
虫の声が良く聞こえます。
買わなくても!そこら中に虫が居ます。

ここにこれてよかったです。

画像は、本焼前の窯です。
明日、火入れをします。
この前、帰農塾同窓会で作ったものが
明後日に仕上がります。
楽しみにしておいてください。

では、最後に山頭火句集 (ちくま文庫)から今日の一句。

し づ か な 道 と な り ど く だ み の 芽

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ストレス?

会員のSさんが遊びに来ています。
晩御飯を食べている時、
「宮田君、ストレスはあるの?」
と聞かれました。

う〜ん。
私はストレスを感じたことがない。
「ストレスが溜まっている」という表現を
使ったことがありません。

それは言葉だけの問題でしょうか?
もちろん、日々暮らしている中でうまくいかないこと、
悩んだり迷ったりすることはあるけれど、
それは人生につきものであると考えているので、
ストレスにはあたらない、と思っています。

それに、いくら問題があっても、
畑に出て働けば、大概の問題はその時は忘れてしまうのです。
農的生活は能天気生活に通ずる?

これは私が現在野菜栽培で日々の糧を得ていないからかもしれません。
今朝は早朝に、王国の農場を指導してくれているKさんの家で、
帰農塾生と一緒にブルーベリー収穫をしました。

ブルーベリーは、機械化がしにくく、実も手で採らねばなりません。
小さいので、かさが少ないのは利点でもあり
なかなかかごが一杯にならず、達成感が得られにくいです。

業としてやるのはかなり大変だと感じます。
いつか私の方向性も業とする方向にシフトしていくのかも
しれませんが。

それは又別の話として。

とにかく、毎日明日を描いて元気にやっております。
一年目は一番楽しいのかもしれないですね。
そう考えると、一日一日を懸命に生きよう、
と改めて思います。

世間的にはお盆ですね。
皆さまはどうお過ごしになりますか?

最後に山頭火句集 (ちくま文庫)から今日の引用。

道は前にある、まつすぐに行かう、まつすぐに行かう。

(随筆「道」より)

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出会いの妙

心配されていた雨も降らず、
無事畑作業にかかることが出来ました。
作業は溝掘り。
何とか一通りは掘れました。
さすが男性です。文句もいわず
もくもくと仕事をされていました。
すばらしい。

いつもながら、交流会ではなかなかよい
交わりが出来たように思います。
人と出会うことは、かくも面白きものなのか
という印象です。

今日、新しい本が届きました。

山頭火句集 (ちくま文庫)

山頭火句集 (ちくま文庫)

ぱらぱらと見ていて目にとまったものを一句

ま つ す ぐ な 道 で さ み し い

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里山帰農塾第3回入門

今日から始まりました。
10人参加でしたが、所用で一人帰られたので
9人です。

今回は、男性ばかりの参加で、
29歳の方が2人いらっしゃいます。

まだ始まったばかりで方向性が見えてきていませんが、
色々な立場の方が参加されている面白さは変わりません。
又、今回は一日めに登紀子さんが参加してくれ、
晩御飯も長村順子さんと一緒に作ってくださいました。

今日も、現在「日本一燃えている男」甲斐良治先生の
お話から引用したいと思います。

今回話を聞かせてもらって一番印象に残ったことは、
農村で働く若者たちは、
いくつかの仕事を組み合わせて収入を得ている
ということです。

私は現在一つだけですが、
これからもこのような活動をしていくためには、
工夫して収入を得る手段を考えていこうと
決心しました。

農村で暮らす豊かさは、言葉で言うと
「充足」ということに尽きるのではないでしょうか。
一日の仕事を終えたときの充足感、
取ってきたばかりの野菜を調理して食べるときの充足感、
懸命に世話をした野菜の初収穫の瞬間の充足感。

ここには、豊かなものが沢山あります。
憧れとか、抽象的なものではない、
具体的な喜び豊かさがあります。

その喜びを、この現場からこれからも
楽しく伝えていきたいです。

明日は第一農場(今までの王国畑)の、溝ほりを
やる予定です。雨が降らないでほしいなぁ。

写真は、ツルムラサキです。元気に芽を出しています。
少しくせがありますが、なれるととても美味しいです。
稲刈りのときも食べれるはずですよ〜。

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新しいことをやるということ

糸井重里氏の言葉に、
「新しいことをやる時は、必ずどこかうまくいかないことがある」
という言葉があります。

今、自然王国で暮らしながらいろいろと新しいことに挑戦しています。
そのたびに、自分の能力のなさにうんざりするほど、
物事がうまく進んでいきません。

今日も新しく始めるキャンプのこと、
里山帰農塾の件でたくさん失敗をしました。

誰もが失敗するものならば、
私は失敗から学ぶ人間になりたい。

日々学びです。
本当に、遅まきながら30歳、毎日学んでおります。
いつか花開く時を想って。

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天津小湊サマーフェスタ

これに長村順子モダンバレエスタジオの
子供達と、里舞ダンサーズが出演するというので
見に行ってまいりました。

会場に着くと、
「いやぁ〜宮田君大変だよ。
鴨川市と合併して、職員は半分になったのに
天津小湊がやっていた行事は全然なくならずに
そのままなんだから・・・」
と一気に話し出した役所の方に会いました。

いつも元気な方なのですが、新年度に入ってからは
尋常じゃない忙しさだそうです。
地方自治体合併のひずみを見た気がしました。
来年度くらいからは、またまた緊縮財政に
なっていくのに違いありません。
地方に住むと、政治が間近でなかなか面白いです。

それはそうと、ダンスのほうですが、
場数を踏むたびによくなってきています。
もちろん、プロではないので熟練されていない部分も
ありますが、
そこは今のところやる気で充分カバーされています。

見ていてわかるのは、上手な人とそうでない人は、
体の動かし方が違うということです。
同じ動作をしていてもゆったり感や、決めるところ、
動きをためるところが明らかに違います。

「身体性」という言葉が最近はやっていますが、
ダンスなどは直接それが現れますね。
もちろん、農業は身体が資本です。
たとえばピーマンを採る時にも、素人とプロでは
実に対する手の当て方が全く違います。
(来月の稲刈りの時に、刈り方を石田さんが説明してくださると思いますが、
石田さんのようにはなかなか刈れません。皆さん、要観察ですよ。)

「身体性」を科学することはとても必要ですが、
皆がそれをする必要はなく、
大部分の人は実際に動いてみることが必要
なのだと思っています。

ダンサーの女性達は、踊っている時も
踊り終わった時もみんな輝いているように見えました。

農という身体性の現場から
私は何を発信できるのか、
何を実践できるのか、それが日々問われています。

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