見栄えのよさ

直売所に出した大根が、
ほとんど売れ残ってしまいました。
事実として、他の生産者が出している
大根に比べると見劣りがします。

王国野菜を、「おいしい」といって食べてくださる方が
増えてきているのですが、
一般の方まで争って買う、という
ところにまではいたってはいません。

無農薬栽培だから見栄えが悪いのか?
取り組みが足りなくて見栄えが悪いのか?

どんな野菜を育てて食べてもらいたいのか。
考えながら実行してゆこう。
心にあふれてくる愚痴をぐっと抑えて、
とにかく具体的に動いてゆこう。

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手間暇かけて

野菜は育ってゆくのですね。
放任では伸び放題になります。
それで美味しい野菜がなるかというと、
なることはなるのですが、本当はもっとたくさん
美味しい実をならす力があるのに
それをあらわせないままになってしまいます。

おいしい野菜になるためのお手伝いをさせて
もらっているだけなのだな、と思います。

トマトのかさかけの骨組みを作りました。
露地トマトの難しさは水が調節できないところに
あるのですが、
これはそれを補うために、ビニールで傘をかけて
雨水を避けるために作ります。

かぼちゃの一番果がなりました。
ウリハムシの大襲撃を受けながら、
今のところ何とか元気です。
ホクホクかぼちゃに育ちますように。

草の生長は相変わらずすさまじいです。
手をつけるのが少し恐ろしくなるほどです。
でも、新しい草刈機も買ってもらったことだし、
とにかく刈りまくります。

先日草取りした稲は、元気に育っていますよ。
またまた草が出てきました。
草の生長と、稲の生長と。
どちらが早いか、手のかけどころですね。
一緒に作業する日が楽しみです。
あ、もう来週の土日ですねぇ・・・

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故人との対話

今日は少し時間があったので、
先日も書いた、加藤登紀子藤本敏夫の往復書簡
「絆」を読み返していました。

絆

藤本さんの夢の実験場だった
自然王国にいながら、ときに怠惰になったりします。
彼はそんな私をどこかで見つめているのでしょうか。

会ったことのない人に話しかけてもしょうがないし、
神格化するのはもっと意味のないことですが、
事務所のテラスに寝転んで
空を見上げてみると、藤本さんに相談したり、
お話を聞いたりしたいな、と思ったのです。

一緒にお酒でも飲みたかったなぁ。

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一月ぶりに

法政大学の学生たちが訪れてくれました。
今回は28人。
これから稲刈りまで毎月通うそうで、
私も話す機会が増えそうです。

彼らの話を聞いていると、
自分が学生だった頃を否応なしに思い出してしまいます。
『思い切り勉強できるのは学生だけだよ』
とその昔先輩に言われたことを思い出します。
私は、その言葉の意味は通り一遍にしかわからなかったのですが、
今ならよくわかります。

あることは、ある年代にしか学べないものなのかもしれません。
そして、その年代にその価値を知っている者のみが
きちんと吸収できるものなのでしょう。

とすれば、今やっていることに十分価値を見出して、
懸命にやることこそが将来へ直結するのかもしれません。
今日、あるブログを読んでいたとき、
安定とは、焼け野原でも紙とペンがあれば、翌日から稼げる能力である
という言葉にぶつかりました。

安定とは、公務員になったり、有資格者になったりすることではないと
思っていたのですが、この言葉はなかなか面白いですよね。
安定は能力なんですね!

現場に愚痴をこぼし、迷う暇があるのなら、
がんばれる能力を身につけるための努力を行うべきですね。

入梅しました。
じめじめとしているので、体調には十分ご注意ください。
(といいながら、早速体調を崩してしまい午前昼休んでしまった宮田でした)

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事実を受け入れる

遅ればせながら、『ハウルの動く城』を見てまいりました。
近くの館山市まで行ってきました。
もうすでにたくさんの人が見たのでしょうね。

印象に残ったのは、始めの場面で
ソフィーが魔女に魔法をかけられ、
90歳のおばあちゃんに変えられてしまった日の翌日、
「大丈夫。あなたは十分元気。でも、ここにはいられないわね」
と鏡の中の自分に言って、住み慣れた家を出、
のろいを解こうと旅に出ていくところです。

『のろいをかけられる』という理不尽な事実に
地団駄踏んで悔しがるのではなく、
事実を受け入れて状況の解決を図る
こういう姿勢はスカッとして気持ちがいいです。

前読んだ本に
事実はニュートラルである。違うのは解釈である。」
といったことが書いてありました。

言われてみれば当たり前ですが、
その当たり前のことを日常においても
実践していこう、とこれまた至極
当たり前なことを思った一日でした。

今日は一日雨でした。
さつまいもは、無念ながら一部は枯れてしまいました。
次の晴れ間に補植せねばなりません。
天気を見るのは重要な課題です。

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雨前収穫

台風が近づいています。
明日からしばらく雨です。
入梅宣言が出されるのでしょうか?

たまねぎ、にんにくは大きく育ちました。
育ちすぎて、『お化け』といわれるほどです。
じゃがいもは、いい出来でしたが、
なかには裂果しているものもあり、商品としては
保存がきかないので早めに食べてもらわねばなりません。

午後いっぱいを利用して、
にんにくとたまねぎをつるし、
王国畑に植えていたじゃがいもを収穫、
陰干しして箱詰めしました。
何とか雨前にやり終えたので一安心です。

しかし実は、日曜日のイベント後に植えたさつまいもが
危ない状態です。
晴れが続いているため、うまく活着せずに
しおれかけています。

もっと早めに水をやっておけばよかったのですが、
雨が降る、という予報だったためついおろそかに
なってしまっています。

明日はほぼ確実に降るでしょうから、
何とか持ち直してもらいたいものです。
粘土質だからといっても、水分不足はやはり
当然起こるもので、そこらへの注意を怠ってはなりませんね。

あるものにとっては雨が降ってほしくなくても、
あるものにとっては雨が降ってほしいというのは
全ての事象に通ずることなのでしょうね。

現場に対する注意深い観察、実行を通して、
物事を多面的に見ることのできる観方を身につけたい。

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草の育ち

夏の草はすごい、と聞かされています。
本当にすごい。
かっても、またすぐ元気に生えてきます。

実は、自然王国では新しい農業機械を導入しました。
背負式刈払機です。慣れるまではなかなか使いづらいのですが、
慣れてくると面白いほど草が刈れます。

土手や畑の道の部分、植えずにおいてある部分の
草を刈りました。
必死に育とうとする草を、
さまざまな理由から刈っていきます。

人が暮らすということはこういうことなのかもしれません。
養老孟司氏によれば、
『手入れの思想』ということでしょうか。

そのままではすぐ雑草だらけになってしまうところを
耕して、有用な土地に変えてゆき
活用してゆくという生き方です。

『里山保全』というのは
行事だけでやるものではなく、
里山を活用した生活、
『手入れ』を続ける生活から生み出される
結果に過ぎないのでしょうね。

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5月1日に、会員さんと一緒に蒔いた
粘土団子が、先日から芽を出し始めました。
どうも、団子の中にまで水分が通るのが遅いのか、
散布から約一ヶ月以上経ての発芽でした。

目で見てそれと確認できるものはほうれん草です。
これからどう育っていくのかが楽しみです。
実験を繰り返しながらやれるこの場が最高です。

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人がいること

一泊二日の飯山の方との交流を終えて
帰ってまいりました。

今回の企画は飯山に住む人々、王国によく遊びに来てくださる
ちょうさんの全面的なリードのもと行われました。
交流会会場、宿泊施設を提供してくださった
高源院http://www.ntcs.ne.jp/ajisaidera/top.htmlの住職、
いいやまNPOセンターhttp://www.city.iiyama.nagano.jp/npo/index.htmlの方、
飯山故郷庵のかたがたなど、
多くの方の熱意と協力が一体となりました。

『飯山もいいよ』といつも言っていたちょうさんの
言葉が肚にしみわたった旅でした。

石垣で作った棚田は、大山千枚田の何分の一かの広さですが、
米作りに対する先人たちの思いがひしひしと伝わってくる
すばらしい棚田でした。

また、今朝は森の家http://www.iiyama-catv.ne.jp/~morinoie/
近くにあるブナ林に連れて行ってもらいました。
写真は、ぶなを下から撮ったものです。

その場で、熊の糞を見つけました。
同行してくれた先生に言われて臭いをかいでみると、
ぜんぜん臭くなく、植物の芳しいにおいがしました。
肉や果物などを食べていないためだそうです。

一番心に残ったのは、
多くの人に会えたことでした。

自分たちの住む町である飯山を本当に
愛していることが伝わってきたし、その場での活動も
わくわくするものがたくさんありました。
『人に出会う』ということは
それだけで多くの可能性を広げることです

飯山には飯山のよさがあり、
鴨川には鴨川のよさがある。
飯山には、『あるを尽くす』という表現があるそうですが、
これは地元学の『あるもの探し』という言葉にもつながりますよね。

これから、ますますやりたいことが見えてきました。
『必ず冬にまた来ます』と約束してしまいました。
がんばって貯金して資金をためよう。

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