もみすり、疾走する馬、青い空。

10月3日

もみすりをお願いしているSさんから連絡があり、お米を取りにいきました。
その数、24俵!反収6表ということになります。
反収10俵とる農科も普通の中、6俵という数字はあまりに少なく思えるかもしれません。
でも、私が王国に来たここ5年の中では最多収量です。
キロに直すと1440キロです!
王国会員のみなさま、大隈塾のみなさまにお配りしても自給用が確保できそうです。
10月のイベントは新米祭りといきますか!
ヘンプ小屋に積んでおきました。

それから、なかなか話題にできませんが、今王国には、馬がいるのです。
2007年帰農塾生の橋本さんが、馬とともに鴨川に移住しました。
将来は馬牧場をやりたいそうですが、とりあえず、王国で馬を飼育しています。
今日はヤギ牧場を馬が散歩中。

疾走というには大げさな、小走りです。

おとなしくて、かわいいです。
椿という、7歳の対州馬です。

トマトやナスが終わりかけていますが、ピーマンはまだ元気です。
地元のホテルに出荷されていきました。

きれいな秋晴れでした。

土日にかけて曇りのち雨と予報が出ていますが、
日曜には大山千枚田の収穫祭で出店するので何とか雨が持ってくれればな、と思っています。

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稲刈り、キジ遭遇。

2日は、野菜出荷の日です。
木曜日はヤマト便宅配なので、月曜に比べると出荷量が多いです。
サツマイモを掘りました。
写真に収めるのを忘れましたが、今年は結構収量がありそうです。
再来週のイベントが楽しみです。

第二農場からの帰り際、大根を撮影しました。


12月くらいにはこの大根が収穫できます。
冬大根は、これまたたまらなくおいしいのです。
なべと味噌汁の季節だ・・・

昼からは、急遽房田の稲刈りをすることになりました。
といっても、私たちは補助ですが。
この機械で刈ります。

○○○万の機械です。
3反を刈るのに、「倒れているから刈りにくいね」といいながらも
約3時間で終了しました。
王国イベントでやったら、30人で3時間くらいかなぁ。合計で90時間!
これで、古代米の稲刈りを除いては全て稲刈りが終了しました。
3日には、今回の収量が明らかになります。

帰り際、種まき大作戦の田んぼをふと見ると、

キジがいました!
私のカメラではうまく収めきれませんでしたが、3羽いました。
キジは動きがすばやく、ぽけーっとしてるとすぐ草むらに隠れてしまいます。
それでも、2分ほどは田んぼで遊んでいました。
キジを見ることはなかなかないのでちょっとうれしくなりました。

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ニンジンとアサツキ定植

朝から、強風です。
天気予報を見ても、強風の原因は述べられていないのですが、とにかく強い風です。
まずはタマネギの苗とニンジンの畝の草刈り。



タマネギの苗。
大きな苗を買えば簡単ですが、去年から育て始めました。
今年は播種機も導入して、順調に成育中です。
ちなみに苗床は、第2農場で去年ニンニクとエシャロットを植えていたところです。
11月に定植予定です。

その後はニンジンの中耕を行って、ぼかし肥の追肥です。
中耕は、土の中に空気を入れる働きと、余分な雑草を取る働きなどがあります。
王国では三角ホーを使って行っています。

それから、アサツキ定植を行いました。
今植えると、とれ始めるのは年始あたりからです。
年始から3月くらいまでとれるので、野菜の少ない端境期に大きな一役を果たしてくれます。

静かに、だけども着実に来年への準備を進めています。
現場があれば、声高に叫ぶ必要は何もないのです。
ただ、そこに答えがあるから。

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ごま収穫!

明日、少し雨が降るかもしれないので、今日は脱穀か?と思いきや、コンバインのバッテリーがなく断念。一年に一日しか使わないのでやむを得ないが、農業機械のメンテナンスは大変だ。もっと大きくやるようになればコンバインなどの購入も考えるが、今の規模では不要なもの。金曜をやり過ごし、土曜日に脱穀予定。雨よ、降らないでおくれ。

さっき、ミツヲさんから「ごまを干したから写真を撮りにきて!」と電話があった。
で、行ってみた。

今年初めて育てたごま。
立派に育ちました。
新住込人のFちゃん。

月末までは研修予定。
その後はどうなるか?まだ未定です・・・
王国農園担当ミツヲ氏の手に乗ったごま。

土を感じますね。

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古代米の稲刈り

3週間ぶりに週礼を行ったとき、古代米の話題になりました。
もう刈れるんじゃないかという話になり、会議終了後田んぼに見に行きました。
赤米と、黒米を刈ることに決まりました。
写真がないのが残念ですが、王国田んぼと同様かそれ以上に倒れていて、
かなり刈りにくかったです。
しかも!赤米(品種は唐師坊)は、コシヒカリとは違って、茎に節のようなものがあり、
中にははっきりと空洞があります。
そして、稲から籾がとても外れやすいです。
石田さんから聞きました。
こういう稲だから、千歯こきで脱穀できるとの事。
コシヒカリは、外れにくく改良した品種なのです。
黒米も、コシヒカリと違うのはもちろん、赤米とも違います。
稲にも品種があることを始めて実感しました。
むむむ、知らないことばかりです。
一つ知ればもっとたくさん知らないことが出てきます。
すべてを知ることはできないかもしれないので、知っているところから始めるしかありませんね。
明日はいよいよ種まき大作戦「棚田チャレンジ」の稲刈りです。
40人参加予定なので、いろんな人に会えるのがとても楽しみです。
この一年、一緒にやってきた人たちとも一つの区切りです。
天気予報も、晴れです!!!

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農業は、美しくなければいけない

この言葉、代表理事の石田さんの言葉です。
一緒に作業をするとき、誰かに作業のやり方を教えるとき
いつも言う言葉なので、そんなに深く気に留めていませんでした。
でも、先日の大隈塾ゼミ生の稲刈りのとき、引率のM田さんが、
「あの言葉がよかった。」と言っていて、自分もはっとしました。
「農業は、美しくなければいけない」
そういえば、石田さんの作る”くろ”(他の水を止めるための土手みたいなもの)は
ものすごくきれいだし、稲を刈った後の束も、おしりがきちんとそろえられ、二つに
分けられている。はざかけの竹を立てた後も、掛けられた稲は一直線になっている。
一直線になっているということは、それぞれに力が均等にかかるということで、
風にあおられても倒れにくいということです。
それが、結果的に美しい。いわば、三角形の黄金比みたいなものでしょうか。
理にかなった動きをすれば、美しく感じられるのです。
そう思い、自分の作業のやり方を見てみると、これが汚い。
とても美しいとはいえない。
見かけを美しくするのではなく、本質的な部分の動きを考える。
新しい視点を得ました。
で、午前中草刈りをやったのですが。
なるべく早く進みたいとどんどんやったのは変わりませんが、
確実に刈っていくことを意識してやりました。
すぐにうまくなることはないでしょうが、稲刈りがいい題材なので
取り組んでみたいと思います。
さてさて、今日は大隈塾ゼミ生のS君がやってきました。
大手新聞社に就職が決まった4年生です。
今日から2週間、王国に泊まりこんで一緒に作業します。
体育会系の、元気ある青年です。
これからが楽しみです。

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放置の結果

早朝からキャベツなどの植え付けをしていたミツヲ氏、住込人のK君に8時前に合流して、定植作業に入りました。
終わると、今年は寒冷紗に虫除けのシルバーのラインが入ったものをかぶせます。不織布に比べて少々高いのですが、長持ちもするし、虫もよけてくれるという点からの導入です。どうなるか楽しみです。

二人は9時過ぎにあがったので、それからは私一人の作業。
田んぼの畦の草刈りをすることになりました。
今週から稲刈りが始まるし、どんどんやらなければ、と思っていると・・・
あぁ、見てはならないものを見てしまった。

王国田んぼには、はざかけ用の竹をしまっておく場所があるのですが、
ふと見ると、その場所に入れないくらい草と竹が生えている!
しかも、くずまで・・・
やむをえまい、今やらねばなるまい。と勇んで突進。

竹を中途半端に刈ると足に刺さって危ないので地際まで刈ります。
せっかく刃を新しいものに替えたのに、竹などの固いものを刈ると刃はどんどん欠けて、飛んでいってしまう。
今使っている草刈り機は背負い式で、斜面を刈るには向いているのですが、
草だらけの場所をどんどん刈るには向いていないのです。

苦闘20分。
なんとか、竹をだせるようになりました。
普段から意識して、少しずつ刈っておけばこんなことにはならないだろう。
竹置き場、思わぬ盲点でした。

今日、住込人のK君が帰ってしまいます。
私は午前中だけのおつきあいでしたが、なかなかよく働く青年でした。
このあと、9月の中旬に学生一人、下旬に女性が来る予定です。
王国住み込み制度が始まってしまうかも?

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田のみぞ切りなど

昨日の予定通り、田のみぞ切りを行いました.
思ったよりぬかるみが少なく、だいたいの田は乾いていたのでスムーズに進みました.
しかも、曇りだったため難なくこなしました.
ありがたい天気でした.

この分だと、今年の稲刈りは少し楽になるかもしれません.
しかし!台風がくればどんな風になるか分かりませんが.
台風がくればどうなるでしょう?
稲は倒れて、乾いていた田んぼもまたぬれて、どぼどぼに。
田植え足袋を履いて稲刈りをしなければならないかも!
そうならないように作業を進めております・・・

みぞ切りをしていると、「コケコッコー!」と鳴き声が聞こえました.
隣の鶏にしてはえらい近いし下手だな、と思ってよく見ると
先日王国に来たオンドリが鳴き始めました!
嬉しいような、悲しいような、そんな複雑な気持ちです.
オンドリは2羽いるのでどちらか1羽をしめようと思っています.
残りの1羽は残して、有精卵を作ろうかしら?なんて思っていますが、
きっと全部食べちゃうんでしょう.

毎朝、ドキドキしながら鶏小屋に行くのですが、
みんな元気で、その度にほっとしています.
王国に来たら、みなさんバッタを与えてくださいね!

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トマト

毎日暑い日が続きます。
先日は東京あたりでは雷雨でしたが、
鴨川はほとんど降りませんでした。
畑の土はからからです。
何とか降ってほしいと祈る気持ちです。

そんななか、トマトが元気です!
今年は、桃太郎、レッドオーレ、サンティオの3種類を育苗、
定植しました。
桃太郎は大玉、レッドオーレは中玉、サンティオは自然農法センターから
種を購入した、雨に強い品種です。

トマトは、もともと南米が原産なので、そんなに多くの水を必要としません。
ですので、この猛暑でも元気。
きらきらと赤く輝いています。

ハウスでトマトを栽培すると、オンシツコナジラミという白い虫が
トマトにつき、彼らの出す液でトマトがすすけたようになってしまうのですが、
王国は露地栽培なので、そんなことはありません。
オンシツコナジラミだけは、もう勘弁してほしいです。

今は、1段目から3段目のトマトが収穫されています。
皮が少し厚いのですが、濃厚な味で、栄養がたっぷりありそうな感じがします。
野菜宅配にも入れていますし、今度の週末のイベントでも食べてもらえそうです。
子供たちが何人か来るので、お味のほどを確かめてもらいたいです。

・・・でも、あまり雨が降らなければ、
王国会員、帰農塾修了生の皆さんで、さかさテルテル坊主を作らなければなりませんね。

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トマトの結束作業

王国農園は、露地で野菜を育てています。
露地栽培は,ハウスなどの施設栽培と対比して用いられる言葉ですが,
要するに普通の畑で育てている,というだけのことです。

トマトも,露地栽培です。
全くの露地だと,雨がかかったりするのでパイプ支柱を立てて,
雨よけのビニールをかけて、さらに鳥防止のために漁網を張っています。

5月に定植後、元気に育って,今では雨よけビニールにまで伸びています。
これ以上伸びてもしょうがないので,生長点を止める作業を行いました。
こうすることで、残りの実に栄養がいくようになります。

さらに、2週間前に結束して以来そのままになっているトマトの樹を竹支柱に
結束してやらねばなりません。
麻ひもを20センチくらいに切ったものを100本くらい腰につけ,
アーチの中に入ります。
アーチの中には,竹支柱とトマトが葉を茂らせているので,とても狭いのです。
さらに、雨が入らないのでクモの巣がたくさんあり,顔に張り付きます。

また、腋芽も伸びているので切ってやらないといけません。
基本的には手で切るのですが,今回は腋芽自体が成長しすぎたため
やむを得ずはさみを使いました。
(はさみを使うと元気なトマトに病気がうつる可能性があるので
なるべくなら使わないようにしたほうがよいです)

狭い中,ずっと上を向いて作業をしているので首が疲れます。
今日も日差しはきつく,汗もかなり出ます。
トマトは,結構においのする野菜で,樹や葉からもトマトのにおいがするのです。
実は私はこのにおいが大好きで,トマトの世話をする時はいつもわくわくします。
しかしトマトに触れると液が出ているのか,皮膚につくと痒くなります。
しかも半袖で中に入ったため、大変でした。

作業をしているとき,王国に来る前5ヶ月間だけ働いたことがある
中小企業の社長に言われたことを思い出しました。
「なんにせよ、仕事は工夫と探求や。探求していかなあかん。」
ものすごく怖い社長でしたが,言われた言葉がふとよみがえってきたりします。

トマトの結束作業は、単純そのものの作業です。
ひもを切って,支柱にトマトを縛り付ける。
これだけなのに、ひもの長さをどうするか,縛り方はどうするか,
どこで縛るか,トマトにダメージを与えないように動くにはどうすればよいか,
考えればもっとあげられるのですが,単純作業にこそ工夫と探求の余地があるのだと思います。

もっともっと取り組んでいきたい,と思える暑い熱い作業でした。
考え始めたり,知り始めたりすると,考え足りない,知らないことがどんどん出てきます。
ぼちぼちいこう。

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