「どっちを向いて生きているのか?」
よく言われた言葉です。
今も、これに対する明確な答えは出せていません。
しかし、今の私には土があります。
自然王国に来て、そろそろ1年がたちます。
農業技術といったらまだまだ赤子のようなものです。
でも、毎日が楽しい。
畑で土と野菜に触れていると、
暑くてしんどいけど、
自分のやったことが確実に形になって
残っているのが実際に目で見えます。
先日も書きましたが、今回の現代農業増刊号は、
「なぜ若者は農山村に向かうのか」
というタイトルです。
帰農塾で行われた甲斐さんの講義の中で、
この話題が取り上げられました。
塾生のために行われたものですが、
一番ビビット来たのは私かもしれません。
私も夢を描いてこの場所にいるけれども、
似たような方向を描いている同世代の人々が
こんなにいる、ということが新鮮な驚きでした。
「何々を見て勇気をもらった」
という文章をよく見ますが、初めてそんな体験をしました。
勇気をもらった、というより、
ますますやる気が出てきた、といったほうが正しいかもしれません。
自分もやりたいことをどんどん実践していこう、
という心構えになりました。
土と生きるこの充実感を深めてゆこう。
それがいつかそのまま暮らしになるだろう。