日々は坦々と続く

昨日も、実は東京に行っていたのです。

地震の影響で、アクアラインが通行止めになり
帰れなくなってしまいました。
山手線も復旧に時間がかかっており、
東京駅ではたくさんの人が憔悴して
電車を待っていました。

交通網が破壊されると、完全に動けなくなってしまうほど、
日本の都市は微妙なバランスの上に成り立っていることを
実感しました。

東京に行ったのは、農文協の甲斐さんが、映画「タイマグラばあちゃん
に誘ってくださったことが理由です。

この映画は岩手県にある「タイマグラ」という
戦後の開拓損に住む老夫婦の姿を捉えたものです。

印象に残ったのは、
「楽しいことはない。ただ毎日やることをやるだけだ。」
というばあちゃんの言葉です。

「楽しいことをやろうよ!」
というのは姿勢としてとても重要だと思っていますが、
「日々坦々とやるだけだ」
という姿勢は、まさに『暮らし』なのだ、と感じました。

私は、山岸会という団体でも農作業をしていたのですが、
そこでは、『暮らし』という要素は少なかったように思います。
大規模農業だったため、役割分担がはっきりしており、
総合的に『暮らし』を捉えることはできていなかったのかもしれません。

今、ここでやらせてもらっていることは、
『暮らし』です。
日々、坦々と暮らすことで生まれるものが
ありそうな気がします。

そう考えると、今自分がここにいられる幸福を感じ、
何でもやっていけそうな気になりました。

多くの人の支えがあって、
私は生きているのだな。

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