苗の移植

初公開!ちょうさんの働いている姿です。
午前中、畑を手伝ってくれました。
今日は、川名さん家で
2月24日に播種をしたカナリヤナスと、
ししとうの移植をしました。

移植をするためには、まず育苗土を作らねばなりません。
そのために、ふるい機で土をふるいます。
それから肥料袋に詰めてハウス内に運ぶのです。
これが、重い・・・
量的にはたいしたことがなかったのに、
結構疲れたのはひとえに私の体重が増加しすぎなのか?
何とかせねばなりませぬ。
ちょうさんとふたりで、必要分だけはやりきりました。

午後からは、育苗ポットに土を詰める作業です。
それぞれちょうどポットが入る大きさの枠に、
ひとつずつポットをはめていきます。
網の周りには、ポットの位置が決まるように
鉄板で枠がはめてあります。
ポットをはめた後に、ポットが土の重みでずれないように
するためのふたを上から載せます。
その上に、土をかけてゆくわけです。
こうすると、枠の中にポットが固定されており、
さらに上から穴の開いたふたがしてあるので
各ポットに均一に土を入れられます。
よく考えられた、優れものの器具です。

ちなみに、この器具の名前は、「スピードポッター」といいます。
どうして農業資材って、ベタな名前が多いんでしょうか。
灌水チューブには、「でるでる」。
最近まいたごぼうの種は「ヘルシーさん」。
播種機は「種まきごんべえくん」とか。
さがせばまだまだありますよ。
農業資材会社さんの独特なマーケティングセンスなんですかね、これ。

閑話休題。

ミツヲさんが、
「川名さんは、誰かに農業を教えてもらったんですか」
と問うと、川名さんは
百姓は経験が物をいうっぺ
と答えました。

今日はふるった土をポットに入れる作業を、
移植作業と同時に行ったのですが、
過去には、あらかじめポットに土を入れておいて
翌日移植作業に取り掛かったそうです。
すると、土が完全に乾いてしまい、
移植するために指で穴を開けてもすぐにポットの穴が
埋まってしまって、とても作業効率が悪かった。
だから、土いれと移植は同時進行でやらねば
ならないということがわかったんだ、と。

単純なことですが、一つ一つ
経験したことが、その後の作業にも生きてゆくのです。
これは、私も日々感じていることでした。

「あなたの経験など仕事には何の役にも立たない」
と自然王国に来る少し前にある人から言われましたが、
どっこい、全く役に立たないわけではないようです。
無論、過去の経験を引きずっていては
新しいことに挑戦することなどできません。
しかし、似たようなことに遭遇したとき、
過去の経験と現在の状況を勘案すれば、
なにかそれにふさわしい解決が見つかるかもしれません。

私は、日々経験をしているのだ。
そして、それは確実にこれからの肥やしとなるのだ。
そう確信して進むのだ。

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