伯父の言葉

母の実家で、
兼業農家をしている伯父がいる。
今日、久々に電話した。

先日、農業のことで参考になることが
あったら教えてほしい、と頼んでおいたので、
話はすぐそちらのほうへ。

伯父とは、25分も電話でしゃべったんだけど、
伯父とこんなにしゃべったのは初めてだ。
伯父の真摯な思いがビンビン伝わってきた。

『30年トマトを作っていても
30回しか作られへんねんからな、
百姓は難しい仕事やで。

毎日、気温と天気をつけていきなさい。
それがデータになる。
データを比べることで、今年どうしたらいいか、
分かる場合があるから。
露地栽培は、特に天候と相談やしな。
データを取っていくことで、
勉強にもなる。出荷して、はい終わりじゃ、
何にも次につながらんよ。

おじさんも65の今まで百姓やけど、
「ああすればこうなる」というのは言われへんのよ
毎年毎年違うからな。
百姓は難しい仕事やけど、
やりかけたことやからな。継続は力なり
、やで』

自然王国では、
「新しいライフスタイルである、
『農的生活』の提案をしている。

その現場としての、出発点である野菜栽培。
自分にとって、日々の試練の場所である。
とても楽しい場所なんだけど、
毎日否応なしに自分と向き合わせられてしまう場所でもある。

どういうことかというと、
知っている人は知っている通り、
私は結構自分に甘い。

自分に約束したことでもついつい
「ま、今日は見やんでもええか」
と流してしまう。

そのたびごとに反省し、再決心するのだけど、
いつの間にか同じことを繰り返している。

でも、野菜を見るといつも
『もう一度しっかりやろう』
と思うのだ。

正念入れて取り組んでゆこう。
伯父さん、おおきに。

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