冬の訪れ

最近、とても寒くなってきた。
やっとこさ冬が近づいてきたようだ。
大豆はいい感じで枯れている。
脱穀できるか心配だが、
今日は一日晴れたし、
明日は何とかなるだろう。

TVで、大根がとれすぎて
廃棄している映像を見た。
いつもいつも報道されることだけど、
そのたびに心苦しさを覚える。

慣行農法とは、現在主流の
化学肥料と、農薬を使う農業をいう。
有機農法や、自然農法とは少し違った
受け取られ方をしている。

でも、作り手の心情としては
同じだと思う。
必死に育てた大根が、売れないため
廃棄せねばならないのは、その後補助金で
いくらか物的損害が回復されたとしても
決して精神的損害は回復されないだろう。

市場で生きる、というのはこういうことだ。
この単純な事実をどのように受け止めるのか。
生活のレベルを切り詰めるのか、
とんでもない付加価値をつける方向で行くのか。

私には、単作農家で生きていく自信はない。
有機農家で生きていくことも厳しいだろう。
現段階は、農ある暮らしを基礎にして暮らしていくことだけだろう。

この先どうなるか分からないけど、
今は、ゲーテ
静かに仕事を続けていてください。結局そこから、
世界の展望も、経験も、最も確実にまた純粋に
生まれてくるのです
。」
という言葉を胸に抱こう。

ゲーテとの対話 上 (岩波文庫 赤 409-1)

ゲーテとの対話 上 (岩波文庫 赤 409-1)

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