23日、24日と埼玉県小川町に行って来た。
ずっと前から行きたかったところだった。
今回、かんぺー・しいのの旅日記の
かんぺーさんがぜひおいでよ!と誘ってくれたので
勇躍、一路埼玉へと向かう。
東武東上線に乗り込み、Kaiさんから薦められた
論座1月号http://opendoors.asahi.com/data/detail/7764.shtml
(池袋のジュンク堂でやっとみつけた)を読む。
格差というより貧困というほうが精確だと、
特集は述べていた。
知らなかった現実が、そこにはあった。
自分の現場との乖離を感じ、呆然とした。
終点小川町駅で下車。
かんぺーさんが笑顔で待っていてくれた。
ミツヲさんと車に乗り込み、
家まで送ってもらう。
アパート住まいだが、大家さんに
梅畑のあいたところを借りて
野菜を育てている。
写真は、伐採業者からもらったチップを
米ぬかと交互につめ、水をかけて
堆肥を作るために踏みしめている様子だ。
(写真では飛んでますが!)
畑を参観した後は、お昼ごはんだ。
有機野菜食堂@nifty:@homepage:エラーへ連れて行ってもらった。
パスタランチを頼んだのだが、900円とは思えない量で、
とても満足だ。薄味で、ゆっくりかめば
味がじんわり伝わってくる。
小川町の有機農家から野菜を仕入れているので、
安心、安全でしかもおいしい。
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普段は、これを見ながら作付けなりを考えているのだ。
話で聞いていただけの霜里農場。
陳腐な言い方だが、一つの有機農家のあり方が、
そこには示されていた。
スペースを有効利用して、
鶏舎、合鴨の池、ビニールハウス、
ガラス温室、作業小屋などが作られていた。
ここにはバイオガスプラントも備え付けられているので、
エネルギーまで自給することができる。
金子さんは朴訥とした方で、穏やかな感じの人だった。
奥様の友子さんは明るく、話も面白かった。
オープンマインデッドな人とは、この人のことを
言うのだと思った。
畑は、思っていたよりは広くなかったが、
デザインがすばらしかった。
作付けの仕方、にんじんの管理、
紙マルチとチップを使ったたまねぎの栽培など、
初めて見るものが多く、真似したくなった。
買うかどうか前から迷っていた
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も、思わず購入。
帰宅して、妻と一緒に勉強しようと思う。
実はこの日は、霜里農場の従来の研修生全てが
一堂に会する忘年会の日だった。
その場に、少しだけお邪魔させてもらった。
会場にいる20人以上の人ほとんどが
有機農家として自立しておられた。
この姿は、すばらしかった。農業をしている、という
自信に満ち溢れていた、といってもいいだろう。
こんな場にいれて幸運だった。
自分たちにも活かしていけそうな気がする。
翌日の昼は、晴雲酒造という酒蔵が経営する
自然処 玉井屋http://www.kumagaya.or.jp/~seiun/tamaiya/MENU.html
で食事。
ここでも、さっきのわらしべ同様、
有機農家たちから仕入れた野菜で調理してある。
この町では、有機農家たちが生きていける環境が
作られているのだ。
「鴨川にはあまりこういう店がないなぁ」
というぼやきがでたけど、もしないなら、
自分たちで作ればいい。
ここまでなるためには、30年前に小川町で、たった一家族から
有機農業を始めた金子さんの活動に思いをいたさねばなるまい。
そんなにすぐに形になることはないのだろう。
昼食後は、麦雑穀工房マイクロブルワリーで
ヴァイツェンというビールを飲む。
ほんわかした味だ。口の中に、ゆっくりと幸せがひろがっていった。
一般にはキレのあるビールが好まれるのだろうが、
ここには麦芽100%の味のあるビールがある。
後味も良く、なんだか元気になれそうなビールだった。
今回は、かんペーさんの案内で、小川町を堪能させてもらった。
鴨川市とは風土も違うし、もちろん土質もまったく違うのだけど、
違うからこそお互い学んでいけるんだと思う。
自分には、鴨川自然王国という現場がある。
この場で、自分を成長させ、周りの人も幸せにできるような、
そんな仕事をしていきたいものだ。