現代農業11月増刊のタイトルは、
「脱グローバリゼーション 「手づくり自治」で地域再生」である。
結城さんの文章の中に、「なるこの米プロジェクト」http://www.narukostyle.com/の話を聞いた中学生の
「鳴子も小さいところなのに、鳴子は鳴子ができることをしていてすごいと思った。」という言葉があったが、
これが今一番重要とされている考え方、取り組み方なのだと思う。
山下惣一さんは、「世界の富裕層のためではなく、
地域住民の「生活必需品」としての農業をめざしていこう」という。
アメリカでウィリー・ネルソンやニール・ヤングが中心となって
「ファームエイド (farm aid)」というイベントを行っているが、
そこでのテーマは、「おいしいものを食べるため、それを作る人を
支えるためには、世界じゃなくてローカルに目を向けよう」である。
世界のいたるところで、自分のできるところから始めていこうとする人々がいる。
明治大学の小田切教授は、「自治は単なる「手段」ではないのではないか?」と問う。
自治とは、そこに参加して、自らの意見を述べ、自らの手づくりで
幸せな未来を切り拓くことで、それ自体が目的ではないのか、という。
そういえば、私も鴨川に来て驚いたことは、ここには自分たちの手で
地域を守っている人がいる、ということが。
消防団にしろ、村の役にしろ、半ば義務みたいなものだけど、それでもこれこそが
この村を営々と守り続けてきたものなのだろう。
増刊号に出てくる他地域を見るとうらやましく思うことが
たくさんあるのだけど、本号のテーマから考えれば、
王国は王国のできることを、鴨川は鴨川のできることを、
私は私のできることから始めよう。
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