幸せに暮らす集落

農文協の甲斐さんからのおすすめ本。
「今の君に必要な本だよ」と言われたので、
深く考えずに購入。

今日、到着した。
子供を寝かせて、読み始める。
読了。

とても、静かな本だった。
読んでいて、舞台となっている鹿児島県土喰(つちくれ)集落の様子が伝わってくるようだった。
この村に行ったことはないけど、この村に行ったことがあるような気がした。
アメリカ人の著者が、土喰集落で暮らして、小組合長(いわゆる自治会長みたいな役職)を
つとめたこと、日々の暮らしのこと、家族のこと、まわりの村の人のことをシンプルな文章で綴っている。

この本を読んでいて、「集落って何なのかな」と考えた。
私も、鴨川に引っ越して9年、この集落に来て8年になる。
ずっと外に働きに出ていたので、平日の昼間にこの集落にいることは滅多になかった。
本当に静かで、人がいない。
今の時期は、方々でトラクターを動かす音が聞こえるが。
でも実は、定年したり、年を取ったりした人が
日々暮らしていて、夕方になると勤務先から帰ってきた人が
車を止めて話しかけたりしてくれる。

私は、自分の集落の人たちのことを、もっと知りたいな、と強く思った。
農家宣言をしてから、慌ただしく動いているのだけど、
田んぼや畑に出ている時間を大切にしたい。
その空気に、触れていたいと思うのだ。

そんな気持ちを呼び起こしてくれるとてもすてきな本。
声高に主張するわけでもないが、
暮らしていくなかで重要なことが述べられている。

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