先週の日曜日、市原にあるシネコンで鑑賞。
高速道路を使って、約1時間半はかかる距離。
遠い・・・
来年くらいに、木更津市にシネコンができるらしいという噂に期待している。
鴨川に引っ越してきて今年で9年になるのだが、
映画を見たのは本当に数えるくらい。
映画はやっぱり映画館で見るのが好きだ。
映画を見て思ったことは、
「美しいと思うものを思い切り作れる世の中であったらいいな」
ということだ。
時代の大きな流れの中で、当時世界最先端であった零戦の開発。
当初は兵器として非常に優れていたのだが、映画の中では、
兵器としての側面より、「美しい」飛行機を作ることにと
重点が置かれていた。
ヒロインの菜穂子とのくらしもとても美しく描かれていて、
うらやましさすら感じてしまった。
どこまでも、「美しさ」とか、「人間の純粋さ」などが
描かれていたように感じた。
いつの時代でも、人は美しさを求めるものなんだ、と言われているような気がした。
思い切り盛り上がるシーンは少なく、全般的に抑制された映画であったが、
それだけに思い返して考える素材となるいい映画だった。
それにしても、映画の中で、避暑地のホテルのレストランで、
客のドイツ人がピアノを弾きだし、そのピアノに合わせて日本人たちが
ドイツの歌を歌うシーンがあった。
当時のいわゆる教養階級というか、こういうことがこういう場所では行われていたのかな、と感じて、
改めて自分の無教養さに恥じ入るのであった。