新しい時にのぞむ

新しいことを始めるときは、躊躇が付きまといます。
「自分にできるかな?」という不安もあります。
さらに、それが自分の至らないと思われるところを改善するためなら、
自分のできていないところを認識させられてしまう点で
精神的に落ち込んでしまうかもしれません。

でも、『始めるのに遅すぎる時はない』という言葉があるように、
始めよう!と思ったときが適期だともいえます。
今日、私はそんな場面に出くわしました。
その頑張りを黙って見守るだけでなく、折角なら私も、
もう一度挑戦しようと思うことがあります。

『仕事というのは自分で選ぶものではなくて、
仕事の方が私を選んでくるものだと私は考えている。』
『「できる仕事」か「できない仕事」かは自分で決められるものではない。
「やってください」という仕事は、先方が「できる」と判断しているからこそ
オッファーされたものである。
だから、「物理的にできない」ということがわかっている以外の仕事は
全身全霊を挙げて引き受けるようにしている。』
と、いつも読んでいる内田樹の研究室の3月29日のブログ
に書いてありました。

これを読んで、去年やりかけてあきらめたことを、
もう一度やろうと思ったのです。
今日から始めた新しいことも、私を信頼して
依頼してもらったことだし、その子のがんばりを
気負わずに応援していきたいと思っています。

自然王国の新年度が、もう少しで始まります。
王国会員も募集中で、今年は去年より
速いペースで入会申し込みが届いています。
200口入会までがんばります。

仕事の幅がどんどん広がる。
それは私にとって楽しいことだし、素晴らしいことだ!

画像:帰り道に見た夕陽

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ブルーベリーとまぐろ

しなければならないことの合間に、
ブルーベリーと梅を植えました。

ブルーベリーには、ピートモスを施用します。
ピートモスとは、ミズゴケなどの植物有機物が、
寒冷地の低湿地で長年月の間堆積し、褐変腐植化したもので、
軽くて通気性、吸水性に富んでいます。
ブルーベリーは、酸性度を好むので、
酸性度の強いピートモスで栽培すればよく育つとのことです。
(現在ブルーベリーを手広くやっている川名さんから聞いたことです)
でも、ピートモスは日本にないものなので、輸入品を買わねばならず、
高いのでなかなか大変です。
植え穴は浅くし、ピートモスを20リットルくらい山にして、
水をやり、それから籾殻を巻いて、わらを敷きました。
もみがらと、わらを使うのは保温と保水の目的があります。

初収穫ができるのはいつの日かな?
梅も、花と実が楽しみです。
収穫を楽しみにして、これから世話を続けます。

夜は、館山市にあるやまとという回転寿司屋http://www.yamato-f.com/index.html
に行ってきました。
わたしがあんまり「すし、すし!」というもので、
根負けした妻がOKを出したのです。ヤッタ!
昨年10月以来のすしだぁ〜。

やまとは、鴨川市に本社があり、鴨川漁港を中心にして、
中卸を経ずに本社から各店まで魚を届けるので、
安くて、新鮮な魚が食べれるというのがうたい文句です。
うたい文句にたがわず、安くておいしいです。

今日食べたものでおいしかったのは、
ウマヅラハギ@¥250です。
すりつぶした肝がのっていて、あまくてコクがありました。
貧乏性の私は、トロより赤身のほうが好きなので、
マグロ@¥180を、4皿も食べてしまいました。
これで、当分やまとにいけなくても大丈夫です。
たまには、こんな贅沢もお許しください。

画像:わかりづらいでしょうが、真ん中の細い樹がブルーベリーです。

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春の日差し

3月も終わりを迎えると、
日差しもあたたかになり、畑に出ていても
水がほしくなります。
あたたかな空の下、畑作業をするのは
とても気持ちがよく、なにかしんどいことがあっても
目の前の作業に集中することで
すっきりしてきたりするときもあります。

野菜の種まきも進めています。
今日は青梗菜、ラディッシュ、大根、人参、山東菜
春菊、三つ葉、水菜、カブそしてごぼうをまきました。
ごぼうは、先日に引き続き深い溝を掘ってからの
播種となり、午前中の半分以上を使った作業となりました。

3月初めころからまき始めてきた
野菜の種も、だんだん芽を出してきています。
今はまだなんとか作業が追いついていますが、
4月にはいると、もっと忙しくなってきます。
先を見てどんどんやってゆくつもりです。

引き続き、家に果樹を植えています。
昨日の月桂樹に続き、今日は柚子です。
柚子ができるのは何年も先になりますが、
長い目で育てていきたいです。

亡くなったおじいさんの本棚に
新版 図集・果樹栽培の基礎知識を発見しました。
今からこの本で、基礎を勉強します。
妻の祖父は、何でもできたおじいさんだったらしく、
大工の本から、農業経営、哲学書、
時代小説まで幅広い蔵書があります。

生きているおじいさんには会えませんでしたが、
私は今、残された蔵書を通じて
おじいさんと対話しているんだな、と思います。
残された本、道具を大切に使っていきたいです。

明日は休みだ〜!
ブルーベリー、柿、梅を植える予定です。

画像:庭にある梅です。

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苗作り

今朝は、苗作りを行いました。
バジル、ローズマリー、ズッキーニそしてセロリです。

バジルは、去年一年育てて、種を取ったものです。
ローズマリーは、本によると
「種から育てるのは難しいので、苗で買いましょう」
と書いてありましたが、
せっかくなので種から大切に育ててゆくことにしました。
一袋の種で30ポットほどできそうです。
6月くらいに植え付けできるんでしょうか?

ズッキーニ、セロリは初めて栽培します。
セロリは、農薬を多量に使わないとできないらしいので、
いったいどうなるのか?工夫のしがいがあります。
今年も、何種類かは新しい野菜を栽培する予定です。
畑作業をし続けることで、どんどん学び、
この地域にあった栽培方法を確立していきたいです。

家に帰ってきて、昨日届いた月桂樹を植えました。

ここでちょっと小ネタですが、
樹木の移植は新月頃に行うとよいとのこと。
植物の生長は栄養生長と生殖生長と
二つに分かれるのですが、
新月のときに栄養生長に傾き、
満月の頃に生殖生長に傾くとされています。

移植作業は、植物にストレスをかけることなので、
栄養生長に傾く時期に植えるのがよい、
ということなのですね。
旧暦の30日が新月になっているので、
やはり今週の移植がベストということになります。

川名さんに教わったとおり、穴を掘って、
掘り出した土ともみがらをよく混ぜ、排水を良くします。
直径40センチ、深さ40センチほどの穴を掘りました。
こぶし二つ分くらいの石がごろごろ出てきました。
こんなに多くあるなんて、意外でした。

大きくなれば3メートル以上にもなるそうですが、
そこまでならないように剪定していくつもりです。
現在は30センチくらいの高さかな。
いよいよ、樹木にも挑戦です。
勉強と実践と、なにより料理に使える日、
木陰を作ってくれる日を夢見て。

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安産の定義はない

私、行ってきました、母親学級に。
立会い出産を希望しているので、
あらかじめ母親学級に出席しなければならないのです。
会場の正面には「両親学級」と書いてあり、
なんだか変な感じでした。
出席者は15,6名ほどでしたが、そのうち私を含めて5組が
夫同伴でした。
夫が同伴するのって最近多いのですね〜。
(ってお前も同伴しとるがな)

冒頭で、助産婦さんが言いました。

「安産に定義はない」
「出産に対する正しい知識を持ち、
“不安”“恐怖”をなくす」
「前向きな姿勢で出産にのぞむ」
「出産、育児計画を立てる」
「あわてず落ち着いて行動する」

この言葉、なんにでも応用できますよね。

「良き人生に定義はない」
「物事に対する知識を持ち“不安”“恐怖”をなくす」
「前向きな姿勢でのぞむ」
「人生計画を立てる」
「あわてず落ち着いて行動する」

何に対しても、ことに臨んだときの姿勢というのは
変わらないんだな、と思いました。
思わぬ勉強になりました。

さらに、いろんな話を聞いていて思ったのは、
結局は、「身体に聴け!」なのだ、ということです。

陣痛が来る、
自分のリラックスできる体勢をとる、
生みやすい姿勢で出産する。

これ、言葉で言われても何のことやらわかりませんが、
女性は身体で経験できます。
妻の通っている病院は全国にその名をとどろかす
亀○総合病院なのですが、有名どころだけあって
システマチックにお産を進めるんだろうと考えていました。

ところが、その期待はいい意味で裏切られました。
立会い出産、分娩姿勢、母子同室、母乳育児の可否などは、
原則として妊婦の自由で、様子を見ながら対応していく、というのです。
お金もその分しっかり取られるのですが、
希望してもできなかった時代に比べて選択の自由が増えました。

これから要求されるのは、私たちのしっかりした姿勢です。
病院側がこれだけ選択の自由を与えるということは
それだけ個人にかかる思考負担、
責任負担が重くなるということですが、
私にとってはすばらしい状況ですし、妻にとっても
楽しいようなので、問題はありません。

私は出産できるわけではないのですが、
妻のそばにいてやり、
妻が身体の声を聴くことの手助けを
してやらねばならんな、と思ったのでした。

午前中は家畑に夢中でした。
種まきはほぼ終了。
ミントの移植も終了。
農協に注文していた柿、柚子、月桂樹、ブルーベリーそして梅が
届いたので、来週も忙しくなりそうです。

画像:王国自然畑から移植したミント

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苗の移植

初公開!ちょうさんの働いている姿です。
午前中、畑を手伝ってくれました。
今日は、川名さん家で
2月24日に播種をしたカナリヤナスと、
ししとうの移植をしました。

移植をするためには、まず育苗土を作らねばなりません。
そのために、ふるい機で土をふるいます。
それから肥料袋に詰めてハウス内に運ぶのです。
これが、重い・・・
量的にはたいしたことがなかったのに、
結構疲れたのはひとえに私の体重が増加しすぎなのか?
何とかせねばなりませぬ。
ちょうさんとふたりで、必要分だけはやりきりました。

午後からは、育苗ポットに土を詰める作業です。
それぞれちょうどポットが入る大きさの枠に、
ひとつずつポットをはめていきます。
網の周りには、ポットの位置が決まるように
鉄板で枠がはめてあります。
ポットをはめた後に、ポットが土の重みでずれないように
するためのふたを上から載せます。
その上に、土をかけてゆくわけです。
こうすると、枠の中にポットが固定されており、
さらに上から穴の開いたふたがしてあるので
各ポットに均一に土を入れられます。
よく考えられた、優れものの器具です。

ちなみに、この器具の名前は、「スピードポッター」といいます。
どうして農業資材って、ベタな名前が多いんでしょうか。
灌水チューブには、「でるでる」。
最近まいたごぼうの種は「ヘルシーさん」。
播種機は「種まきごんべえくん」とか。
さがせばまだまだありますよ。
農業資材会社さんの独特なマーケティングセンスなんですかね、これ。

閑話休題。

ミツヲさんが、
「川名さんは、誰かに農業を教えてもらったんですか」
と問うと、川名さんは
百姓は経験が物をいうっぺ
と答えました。

今日はふるった土をポットに入れる作業を、
移植作業と同時に行ったのですが、
過去には、あらかじめポットに土を入れておいて
翌日移植作業に取り掛かったそうです。
すると、土が完全に乾いてしまい、
移植するために指で穴を開けてもすぐにポットの穴が
埋まってしまって、とても作業効率が悪かった。
だから、土いれと移植は同時進行でやらねば
ならないということがわかったんだ、と。

単純なことですが、一つ一つ
経験したことが、その後の作業にも生きてゆくのです。
これは、私も日々感じていることでした。

「あなたの経験など仕事には何の役にも立たない」
と自然王国に来る少し前にある人から言われましたが、
どっこい、全く役に立たないわけではないようです。
無論、過去の経験を引きずっていては
新しいことに挑戦することなどできません。
しかし、似たようなことに遭遇したとき、
過去の経験と現在の状況を勘案すれば、
なにかそれにふさわしい解決が見つかるかもしれません。

私は、日々経験をしているのだ。
そして、それは確実にこれからの肥やしとなるのだ。
そう確信して進むのだ。

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白菜の菜花

以前http://d.hatena.ne.jp/shizenoukoku/20060222
紹介しましたが、今年の王国の白菜は
結球したものが少ししかありませんでした。

ちょうど一月経った今日、白菜の菜花を食べました。
長さは約12センチ、太さは1、5センチくらいです。
いつも食べる菜花に比べると2倍以上の太さです。

ゆでたのでは栄養分が水に溶け出してしまうので、
蒸してもらいました。
一口食べると、普通の菜の花とは少し違って、
ほのかな甘みがあります。
味としては、普通の白菜とあまり変わりませんが、
つぼみがある分だけ、軽い苦味が口の中に広がります。

白菜のとう立ちなんて、
商品価値がない!!!
と誰も買ってくれないのですが、
開き直ってみれば結構おいしいです。
花が咲いてしまえば又味が変わるのでしょうが、
つぼみで食べる分には問題ありません。

負け惜しみではなく(笑)、おいしいですよ。
でも、みなさんにお届けすることは数も少ないし、
できないのです。ごめんなさいね。

今日はちょっとゆるゆるですが、この辺で。

画像:家畑の水菜が発芽しました!

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言い出せずにいました

驚かないでください。
先日のジャガイモ定植に来てくださった方は
もう御存知なのですが、
実は、石田さんが飼育していたロバの
ロシナンテが、2月下旬にこの世を去りました。
いつもいるのが当たり前になっていたので、
いなくなってみると寂しい気持ちです。
ロシナンテをとてもかわいがってくださっている
会員さんがいらっしゃるので、
どうやって伝えようかと思っている間に
こんな時期になってしまいました。
遅くなってしまい、申し訳ありませんでした。

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ごぼう播種

宅配出荷をした後、昼からは
ごぼう播種をしました。
王国でごぼう?
そうですね、王国の土は強粘土質。
ごぼうのような下に長く伸びる野菜は
不向きなのです。

そこで、私たちが取った作戦は?
まず、耕運機で深く耕します。
その後、スコップで30センチほどの溝を掘ります。
それから、先日紹介した「秀じいの堆肥」を入れ、
その上に籾殻を入れます。
そこまでいったら、さっきのけた土を戻して、
軽く溝を掘るために管理機をかけます。
畝の高さは20センチくらいなので、結果的には
50センチくらいの高さがあることになります。

さて、結果はいかに?
収穫は順調に行けば9月中旬になります。
サラダごぼうといって、大きくなっても40センチくらいにしか
ならない品種をまいたので、食べやすいはずです。

夜は、隣の大下さん(屋号)が遊びにきてくれました。
彼は消防に入るにあたって、とてもお世話になった方です。
実はこの王国的生活も読んでくださっているのです。
ありがたいです。
大下さんと話をしていると、地元の雰囲気がそこはかとなく
伝わってきて、なんだか落ち着きます。
つながりの深いお隣さんが、こんな穏やかでやさしい人なんて、
これからの生活が楽しみです。

画像:自然農畑のアスパラ菜の花

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ぼけぼけ?

休みの朝も、いつもと同じように始まります。
春の種まきは、まだ続いています。

今日は、パセリ、大根、にらをまきました。
大根は普通9月ころまいて、
冬に収穫するのが一番生育リズムにあっているので
春まき大根は難しいのですが、せっかくなので
まいてみました。
パセリも、付けあわせくらいにしか使えないかもしれませんが、
あれば食卓のアクセントになるので、挑戦です。
にらは、おもしろいことに今年は収穫できません。
ゆっくり株を育てて、来年から収穫すると書いてありました。

朝の30分が、集中するのにいい時間になっています。
そういえばずっと昔にいた共同体では、朝一の作業のことを
「心境調整作業」と読んでいたっけ。
今私のやっていることは、結局これなんだと思いました。
朝の静かな時間に野菜と向き合うことの豊かさを
味わっています。

画像:庭のぼけの花
ぼけ、というと私にぴったり!と思いますが、
漢字では「木瓜」と書きます。
瓜のような実がなる木ということから「木瓜」
もっけ」と読んでいたものが「ぼけ」に変化したそうな。
真っ赤な小さな花で、なんだか名前にそぐわない
情熱を感じさせる花です。

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