土のかわいさ

昨日に引き続き、土について。
『ここの土は固いね、大変だね』
『しっかり堆肥を入れて土つくりしなきゃ』

確かに、そのとおりです。
嶺岡山系は、重粘土質で、
スコップを入れていても嫌になるくらいです。

でも、悪いことばかりではないのです。
野菜の形は少し悪くても、
味は濃くて、充実しています。

そして、不思議なことに
毎日毎日土と働いていると、
この土がとてもかわいく思えてくるのです。

この土が、私たちの命を養ってくれています

畑作には向いていない土地ですが、
それでも結構楽しみながらやっています。
土つくりも、関東ローム層ほどの土は
できないかもしれませんが、
排水溝を作り、籾殻を入れていけば
変わっていくでしょう。

土とともに育っていくということです。

里山帰農塾は、さまざまな議論を深めながらも
今日、交流会を迎えることができました。
今回もいろいろの学びがありました。
その学びはこれからの自然王国活動に活かしていきます。

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いのちのにぎわい

里山帰農塾が始まりました。
今回の参加者は10人です。
やはり、問題意識を持った方が集まっていらっしゃるので、
一日目から議論が白熱しています。

甲斐さんの講義の中で、
『いのちがつながるいのちの賑わい』
という言葉がありました。

考えてみれば、田舎にはたくさんのいのちがあります。
都市では、ホオジロをはじめとする小鳥の鳴き声や、蛙の声など
ほとんど聞こえません。

私が鴨川自然王国に来ることになったのは、
まったく偶然といってもいいような出来事からだったのですが、
暮らしてみると
如何にここの自然が豊かであるかを如実に感じます。

代表理事の石田さんも言っていましたが、
『土があることの強み』ということでしょうか。
『土』という現場を利用して
情報の発信基地としての役割を始めていきたい。

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世話することとされること

最近、仔犬たちは離乳の時期を迎えました。
仔犬専用のドッグフードを買ってきて与えるのですが、
割当量だけでは満足できないらしく、
お母さんであるたなこの分まで食べてしまいます。

不思議なことに、先日まではたなこは
自分のえさを子供たちが食べに来ると
怒って追い返していたのですが、
今や自分が食べるのを遠慮している状態です。
離乳時期が近づいてきたので食べさせてやっているのでしょうか?

仔犬たちが生まれてから、
たなこのえさの内容も変わりましたし、
仔犬ごとにえさを分けて与えるので、
えさやりに手間がかかります。

世話をするものがいると、自然と自分の生活も変わるもので、
それになつかしくも新鮮な気持ちを感じています。
世話をすることは自分に責任が発生するので、
とてもやりがいのある仕事です。

野菜を育てていても、まったくの放任ではいい野菜ができないので、
手入れをする必要があります。
机上だけの問題ではなく、実際現場で物に触れる、というのは
現実感の把握としては最良の材料といえます。

つい先ごろはバーチャルリアリティ(仮想的現実)という
言葉が流行りましたが、
それは養老孟司氏がいうところの
『都市化社会』の最終的な形なのかもしれません。

実際に体験しなくても、CGなどで疑似体験ができる、
というのは技術の発展だといえますが、
その分現場体験が少なくなっていき、
現場体験すら不要であるというような動きにも
つながっていくのかもしれません。

毎日畑を見ていると
さまざまなことを感じます。
水が足りないな、とか生長してきたな、とか。

このすばらしさを多くの人に伝えていきたいし、
何より私がそれで食べて生きている、という
実績を作りたい。

明日から帰農塾が始まります。
またまた新しい出会いがありそうです。
しっかりやってきます。

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大根祭り

春が過ぎ、初夏が近づくと、3月頃に播いた
野菜たちはいっせいにとう立ちし始めます。
4月には、高菜や小松菜、ほうれん草などが
とう立ちしてしまい、商品価値を失わせてしまいました。

高菜づけもやってみましたが、
素人の悲しさ、散々な出来になってしまい、
敗戦の憂き目を見たのでした。

しかし、くじけていては次々収穫適期を迎える
野菜たちの面倒を見ることができません。
ちょうど、大根が大きくなり、宅配と直売所出荷だけでは
さばけそうにありません。

ところが!
明後日から里山帰農塾が始まるではないですか。
ここで酢漬けを作っておけば、
帰農塾中の漬物をまかなえる・・・
しかも、王国産の野菜で。

というわけで、
3キロばかりの大根を酢漬けにしたのでした。
明日くらいから食べられる予定です。

加えて、やえちゃんも『大根のつぼ漬け』
を始めました。
こちらは食べれるまでに最低2週間はかかるそうで、
楽しみが増えました。

消費するだけの生活から、生産、加工活用する生活へ。

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トマトの芽欠き

わかりにくいかもしれませんが、
画像の人差し指の腹で
支えてあるのがトマトの腋芽です。
その上の二本の葉の間から出ているのが
トマトの生長点です。

この時期くらいから、トマトはどんどん大きくなります。
芽欠きはトマト栽培の基本的な作業ですが、
芽が大きくなってから欠くとトマトに与えるダメージが大きいので、
小さいうちにきちんとやっておくことが重要です。
芽欠きをした後の手は、トマトくさくなっていて、
懐かしさを感じるとともに、作業をしたな、という気になります。

もう、2段目の花まで咲きました。
7段目くらいまで実を採れれば今回は成功ではないかと
思っています。

それから、懸案であったハーブの種まきも終了しました。
時期的には若干遅れたものもありますが、
何とか芽を出して、大きくなってほしいです。

最近雨が降りません。
別のトマトは、しおれかけています。
雨よ、降れぇ!

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プロになる

どこにいっても、何をしていても、
その道にプロになる
ということを考えた一日でした。

疲れた顔も見せないで、
楽しそうに仕事をしている人を見ると、
自分もまだまだやりどころがある、と痛感します。

ここのところイベントが多かったのですが、
何度か、皆様に疲れた顔をお見せしたかもしれません。
『後悔先に立たず』と申しますが、
この道で飯を食っていこうと決めたのですから、
張り切ってやっていこうと再確認しました。

自分のやっていることを少しでも、
『自分はよくやっている』と傲慢な気持ちになったら、
今日の謙虚な気持ちを思い出そう。

ところで、5月も残すところ一週間となりました。
金曜日からは里山帰農塾が始まります。
ぎりぎりまで参加を呼びかけています。
ぜひご連絡ください。

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本番の効用

昨日、酔った勢いでばらしてしまいましたが、
今日はうどん作りの講師を行いました。
「できるのか?」
と不安の声もありましたが、
苦節の日々を乗り越え、今日はれの場を迎えました。

受け入れ人数は約30人。
4人一組でチームを組みました。
私があらかじめまとめておいた
マニュアルに従ってうどんを打っていきます。

面白かったのは、
8チームの作り方が全て微妙に
異なっており、できた味のほうも
全部違ったということです。

味の違いがなぜ出るのかまで
突っ込んだ見解はまだ出せませんが、
同じ分量で準備しても
これだけ味の違いが出るというのは、
うどん作りは奥が深いものだということです。

私も、見本として一緒にうどんを打ったのですが、
練習してきた中では今日が一番上手に
打てました。

「人に見られてる」
という思いが適度な緊張を生んだのと、
参加者の方たちのやり方を見ながら、
自分にも取り入れられるやり方を学んだことが
原因だったように思います。

ギターの演奏にしても、今日のうどんにしても
本番をこなすことが自分の実力につながっていきますよね。
石田さんの声かけで急遽うどんの講師をすることになりましたが、
これでまた一つ自分の技が増えました。

今度は時間を見つけて
イベントでも打ってみたいですね。
2時間でできるので、一回試してみませんか?

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電機連合登場

やってまいりました、電機連合102名!
田んぼにいる人数も半端ではありません。
伝達事項は全部トラメガです。

稲刈りのときにお会いした人々もまたいらしてくださっています。
ちょうど、去年の稲刈りに私が来たので、
それ以来振りです。

電機連合は、お祭りのような騒ぎです。
たくさんの人が、それぞれ楽しく歓談している姿を見るのは
とても楽しいです。

また、新しい人とも出会えるので、
刺激もあります。
やっぱり、これだけ田舎に住んでいると、
新しい出会いというのは少ないので、
こんな風にいろんな人と出逢える機会を大切にしていきたいです。

田植えも、今年4回目になります。
ずいぶん上達したかな・・・
きちんとできるようになって、近所の農家さんの
お手伝いができるようになれればなぁ。

電機連合は、棚田倶楽部の全面的な応援の元に
成り立っているイベントです。
普段は会えないおばあちゃんたちにもたくさん会えるのが
また楽しみの一つです。

と、そうこうしているうちに
夜も更けてきました。
今頃は、昼間に洗った露天風呂(cf画像)
で皆様楽しんでいることでしょう。

明日の体験の講師、がんばってきます。
うどんうちですよ、うどんうち。
うまくいけば、これからイベントで作ることがあるかも・・・

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迎える心

昨日書いたとおり、明日は
電機連合のみなさんがいらっしゃいます。
人数もすごい。

今月は、この電機連合の受け入れと
来週の第一回里山帰農塾の受け入れを
残すのみとなりました。

いつもイベント前には行っている
王国の掃除を今日もやりました。
不思議なことに、掃除をし始めると
「あぁ、始まるんやなぁ」
としみじみ、わくわく思います。

普段の少人数体制から、
イベントでは何倍もの人数になります。
体と頭の切り替えがなかなかついていかない
場合もありますが、
これだけたくさんの人が訪れてくれる場であることが
素直に嬉しいです。

しかも、これまた不思議なことに
本当にいろいろな性格の方と知り合えるのです。
これは、こういう場で過ごしている大きな利点だと思っています。
話すだけで、学ぶことが多いし。

大切なことは、
今の楽しさにおぼれないで、
明日を見つめて今を思い切りやることです。

それが必ず明日につながる。

画像:大地に踏ん張る”はく”

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トマト支柱立て

2年前に切り出した竹を使って、
トマトの支柱立てをしました。
竹は、大切に使えばかなり長期間持つそうで、
自然が生み出した大きな財産であることを
再認識します。

トマトは、ハウスでしか育てたことがなく、
私は初めて露地でトマト栽培をすることになります。
芽欠きをしたり、結束をしたりと、
なかなか手間がかかる野菜ですが、
久々に世話ができるのがとても楽しみです。

先日定植したものは、
ほとんどが元気に活着(根付くこと)し、
天に向かって伸び始めています。

新しい畑の三分の二ほどはもう作付けが終わり、
これからは管理作業が中心になってきます。
夏野菜は、採っても採っても収穫できるという、
生産性は高いが、作業労力がかなりかかる野菜です。
今からドキドキしています。

しんどいけれども楽しい
という世界がこれから始まるのですね〜。
一緒にやりませんか?

明後日には今年も電機連合の皆様がやってこられます。
今回は102名の参加!!!
私も一つ、役割をやらせてもらいます。
(何かはイベントが終わってから発表しますね)

そして、来週には今年初の
里山帰農塾http://www.k-sizenohkoku.com/satoyama/satoyama_top2005.htm
がスタートします。
まだ締め切りには間に合うので、ぜひお申し込みください。
お待ちしてます。

生きることは面白きことなり

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