アスパラの草取りをしました。

春です。
かえるやバッタも冬眠から覚めたようです。
まだ寒いのか、のっそりと飛んでいます。

つくしも出てます。
つくしの出る草の名前は『スギナ』というのです。
(知らなかった。。。)
根は深く、なかなかとれません。
つくしはおいしいけど、スギナはなかなか難物です。

大地に根を張って日々生きている草たち。
『根を張る』という表現は慣用句としてよく使用しますが、
自然王国で暮らしていると
このようなさまざまな言葉が実感を持ってきます。

『他人を変えることはできない。自分を変えるしかない。』
という言葉も、
野菜に当てはめれば、野菜がよくできる条件を自分で
見つけられるよう自分が必死で変わらないといけない、
ということになります。

ちょっと考えただけでも容易なことでないように思います。
でもおそらく、こんなことに取り組めるのも今だけかもしれないし、
この一瞬を捉まえるのが肝要です。

変わったといえば、冬の寒さを経て
私の両手はかさかさになってしまいました・・・
農夫の手にはまだまだ遠いです。

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有機的つながり

近所に、豆腐屋さんがあります。
直売所『みんなみの里』の近くです。
ここの豆腐はとてもなめらかで、
まるでクリームを食べているみたいです。
豆の味も濃厚だし、
一口食べるとびっくりします。
きぬこし一丁170円(!)ですが、
昼のさなかにお客さんがひっきりなしに訪れていました。

今日この店を訪れたのは、
豆腐を作ったときに出る
おからを譲り受けたい、とのことからです。

三尾さんが先日勉強会http://www.k-sizenohkoku.com/tt/tt_asa/tt_asa_05_03_25.htm
に参加してきて、
私たちも王国で堆肥をつくっていこう
という話になったのです。
堆肥は、手に入りやすいもので作るのが原則です。

そこで、この豆腐屋さんを訪ねたのです。
快く、お譲りしてくださるとのことでした。
ほかにもおからを農業で使っている方もいるらしく、
徐々に農業資材としてのおからにも
注目がされています。

地元の人たちとの有機的なつながりを深めていきたい。

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『田舎暮らし』って?

朝から雨が降ったので、
大根のトンネルを開けに行きました。
久々の雨で大根も喜んでいるはずですが、
今はちょっと雨が強いので
土が流されなければよいがと心配です。

ある本を読みました。

トラウマの国

トラウマの国

以前も彼について少しだけ書きましたが、
最新刊が出ていたのを今日手に入れました。
田舎にいてもきちんと本が読めるのは
すばらしいですね。
買うまで実際に手にとって見れないのが
残念ですが。

本の中で自然王国に関係することといえば、
やはり「田舎暮らし」でしょうか。

定年を迎えた後田舎暮らしをしている人たちに
取材をして回っているのですが、
取材された方は一様に理想と現実の狭間で
苦しんでいます。

65歳なのに島で一番若手、とか。
周囲に何もなく、夜が真っ暗で
救急車も道がわからず翌朝回しにされたとか。
野菜を作ってもたくさんできすぎて
誰ももらってくれず結局畑に返すとか。
何もすることがなくて
朝4時から晩11時までテレビつけっぱなしの
一人暮らしとか。

都会暮らしにけりをつけて田舎に来る、というのは
非常に冒険的なことです。
車がないと動きがとりづらいし、
物も少なく、価格も高いです。
人が少ないので、孤独だなぁと感じることもあります。

『田舎暮らし』にあこがれてここに来たわけではない私も、
都会に住んでいた者が田舎で暮らすのはなかなか
大変だと実感しています。

何事も夢だけではやっていけないということでしょうか。
それとも、ただたんに思い込みで行動してはいけない、
ということなのでしょうか。

どこかに行けば自分の問題が解決するように思いこんでしまうのは
現代の風潮なのかもしれません。
結局、どこに行っても、自分がそこにいる限り似たような問題は
起こるものです。

だからこそ、『生きているのは面白い』のかな?

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想像

昼から、「地震シンポジウムin南房総」という
シンポジウムに行ってきました。
1703年におきた元禄大地震では、鴨川を含めた
南房総は壊滅的な打撃を受けたそうです。

現在でも、鴨川市にあるお寺には、犠牲者を祀った
曼荼羅や、碑が建てられています。

王国近辺の土地は、地質学的に見ても
とても変わっているそうです。
パネリストでもあった
千葉中央博物館の高橋先生に教えてもらいました。
彼は嶺岡山系の地質を研究しています。

シンポジウムで明らかにされたことは
房総半島には、北米プレート、フィリピンプレート、
日本海プレートの3プレートが重なっているということです。

しかも、地質的には粘土質で非常にゆるいそうで、
地滑りの危険性は今もあるようです。
大山千枚田などの棚田は、この地滑りの後を
田んぼにして、結果的にはここで稲を育てることによって
地滑りの危険性を減らしてきた、ともいえるようです。

災害があってもこの地域を愛し、住んできた人たちがいる。
この地域を愛しているからこそ、
現世のしがらみだけにとらわれていないで、
未来を想像して、しがらみを越えていくことができる
信じたいです。

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地べたにはいつくばっても

挑戦づいている私たちです。
写真は、大根の保存をしているところです。
畑に穴を掘って、大根の頭を下にして
上からわら(わらがなかったのでかやで代用)
をかぶせ、その上から土をかけます。
3ヶ月くらい持つらしいですが、
1ヶ月後に掘り出してみるつもりです。

春の種まきが忙しくなってきました。
宅配もだんだん増やしてきたのに、
5月になって野菜がない!では話にならないですから。

今日蒔いたのは、大根、にんじん、カブ、
小松菜、ほうれん草、青梗菜の6種類です。
一畝ごとに作るのではなく、
一畝に3種類の野菜を蒔きました。

こうすることで、収穫時期に少量の
野菜がとれることになります。
確実に消費してもらえる宅配の充実に
取り組みます。

いろいろ考えて挑戦することで、
これが自然王国農法です、といえるようなものを
生み出していきます。

頭の中に描いてある構想を
現実と向き合いながら
どのように実現していくかが、
これからの私に課せられた課題です。

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蓋し道は険しき

キャベツの片づけをしていたら、
てんとう虫を見つけました。
小さい虫ですが、彼らはアブラムシを好んで食べるので、
いわゆる『害虫』に対する『天敵』と呼ばれるものです。

天敵利用、というのはこれからの農業に
必要され、現に利用している農家もたくさんいるようです。
しかしそのためには、草の種類、虫の生態など
観察と実験を繰り返すという地味な作業が必要となります。
飽きっぽく面倒くさがり屋の私には
なかなか大変です。
30歳を目前にして几帳面になるのも
一つの転換としていいかもしれません。

絆

第一部を除いて読み終わりました。
この中から印象に残った一節を。

藤本さんの1973年12月25日付の手紙です。

「私の視点は『尊王開国』です。

尊王』とは、自らの生命の絶対根源なるものへの
全面的帰依であり(中略)、人間を含めた、
自由でそして驚くほど有機的な自然の営みそのものへの信頼
ですから、新しいコミュニティの確立(といえます)

『開国』とは、あらゆる地域との自由な交流と云うことですが、
地域という水平の関係に止まらず、この世の森羅万象、
垂直の関係をも考慮にいれなくてはなりません。」

今から30年も前に、
自然王国運動の萌芽があったのですね。
今まさに必要とされていることをすでに見通していたのかも知れません。
当時29歳。

あら、今の私と同い年。
彼には及ぶべくもありませんが、
彼が夢を描いた土地で
私は新しい挑戦をさせてもらっています。

”蓋し道は険しき。されどこれが進むべき道なり。”

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種まく人

新畑に、ちょうべいどんという屋号をもつお家から
もらった種芋を植えました。
今年はジャガイモを3畝(約3アール)ほど植えました。
よくできることを願います。
ちょうど今八恵ちゃんも遊びに来ているので
一緒に作業しました。
彼女は、まさに『大地に生きる』です。
歌手活動のかたわら、足繁く王国に通う姿勢はとてもすばらしいです。

さて、王国会員のほうは、申し込みがどんどん
届いています。websiteの更新ももう間近です。
会員になってくださった方には
もれなく石井特製の会員証をお届けします。
これがあれば、どこのだれそれか一発でわかります。

農法に関してですが、
この間、三尾さん、私もそれぞれに勉強を深め、
いよいよ有機農法に近づけていけるよう
努力し始めています。
今までは『どうせ無理だよ』と勝手に思い込んでいたことも、
まずはやってみる、ということで
取り組み始めます。

王国近辺は重粘土質で、畑には向かないとされている土地ですが、
できた野菜は味の濃いおいしい野菜です。
土壌改良もしていきますが、
粘土質に見合った作物を作る、というのも
自然との対話ですよね。

夕暮れ時に光る月はとてもきれいです。

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おやおや

風邪を引いてしまったようです。
王国に来て初めての風邪。
う〜ん、頭がボーっとします。

今日は昼からインターナショナルキャンプの
企画の人と話をしました。
実現できるかどうかは、
今後にかかっています。

皆さんのご協力も仰ぐかもしれません。
『実現したい!』という思いから出発します。

すみません、今日はこの辺で。

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発想を記録する

雨前に大根播種をやりました。
時期をずらして蒔くことによって、
収穫時期に差をつけることができます。
3月3日以来、三回目の播種です。
春大根はなかなか難しいらしいので、
これも挑戦です。

大根播種の後、溝掘りをしました。
先日書いた、ヒキガエルの卵も
まだ孵化前なので、スコップですくって、
同じ畑の別の溝に移しました。

このまま溝に置いとくより、
何個かは持って帰ってみようかな?
とも思ったのですが、
「面倒見切れないかも」と思って
そのまま移動させました。

しかし、この行動・・・
折角なら、一つくらいは持って帰って
挑戦してみるくらいの心がほしかった。

自然のことをほとんど知らないのだから、
やってみればいいですよね。
将来的にはこの近辺のどこかにビオトープを作ろう
と思っているのに。

今日のブログを書き始めるまでは
ただ単に考えたことを書いておくつもりだったのですが、
こうして書いてみると
いっちょやってやろう、という気になりました。

果たして飽きっぽい私が蛙たちを無事に
育てることができるのでしょうか?

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豊かなものを豊かなものとして

ほうれん草の炒め物
水菜とラディッシュのサラダ
キャベツの味噌汁
ジャガイモのクリームソースかけ
アサリの酒蒸し

今夜の晩御飯です。
ジャガイモ、アサリ以外は、すべて王国畑で
とれたものです。

何度も書きますが、食べるものを自分で作れる、
という行為はとても尊いことです。
自然と相談しながら進めていく行為です。

全ての産業は自然を基礎にして成り立っているのに、
いつのまにか自然から生まれるものでさえお金を出せば買える世界に
なってしまいました。

今や、『冷蔵庫に入れていたのに腐ってしまった』というクレームが
食品会社に来る時代です。
腐らない食品のほうがずっと怖いのに。

私が現場から発信できるのは、
日々の活動から生み出される考えと、
生産物をお届けすることくらいです。

明日はそんな活動の元になる
溝掘りを続けます。。。

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