山川草木悉皆有仏性

ふきのとうは、花が咲き始めているものが増えてきました。
もう旬を過ぎてしまったようです。

私たちには、おいしいものをいつまでも、いつでも食べていたい
という欲求があり、生産者も流通者もそれを実現しようと
必死に活動してきました。

それは事実として、認めなければならないと思います。
保存技術と流通形態が発達しなければ、ふきのとうは都会で
食べれないのですから。

ふきのとうが花が咲くまでほっておくのは、
宝の山を捨てるのと同じでもったいないのかもしれません。

せっかく豊かな自然の中にいるのに、
毎日の変化に意識を集中させていないために
見逃していることが多いんだな、と思います。

でも、今日の私にとっては、こんなにふきのとうがかたまって
生えているのが感動だったのです。
山小屋の裏にある休耕田の水たまりにあるのを発見しました。

人間に食べられるためでなく、ふきのとうはただ春になれば芽を出す。
人間の営みは、自然界の当たり前の営みの
たった一つの引っかかりに過ぎないのだ、と思います。

今日は東京から住宅関係の建築デザインなどをやっている方たちが
王国で社員旅行をしたい、と訪問してくれました。
3人のうち2人は花粉症で、山武杉のすさまじい花粉に
完全にやられてしまっていました。
私もなんか気分的に鼻がむずがゆくなってしまいました。

彼らが王国に来てくれるかはまだわかりませんが、
もし実現できたら、ぜひ自然の当たり前の暮らしの一端を
味わってほしいです。

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団体様ご到着

今日は、去年二ヶ月間だけ働いた作業所のメンバーたちが
旅行のついでに王国に立ち寄ってくれました。

私が農的暮らしを志したのは、彼らとの接触がきっかけです。
自分自身が司法試験に失敗し、次の道を探していたときに、
東京での臨時の仕事を紹介してもらいました。

作業所のメンバーたちと接するなかで、
どこかに定められた到達点があって、それに達することが目的で
そうでなければ生きている意味がない、という考えは
全く間違えていると思いました。

たとえどこかでドロップアウトしても、
また何かのきっかけでやり直していける場が
本当に必要とされている。

それに対して政治が案を出せないならば、
自分たちでやり始めよう、と思わせてくれたのです。

ところで、今日は正式に王国に来て5ヶ月目を迎えます。
自分自身が学んで、働いていくのにまだまだ不十分ですが、
彼らといっしょに何か作業をするというのにも、
準備態勢と覚悟ができていないな、と痛感しました。

自分自身の無力さを思い知らされるとががーんとへこみますが、
へこんだらまた復元すればいいわけです。
そこら辺は思い切ってシンプルに考えていきます。

それにしても、たった二ヶ月の臨時職員だった
私の元に遊びに来てくれて、とても嬉しかったです。
もちろん、それもこの自然王国という豊かな場があるからこそですが。
感謝します。

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東京行き

約一ヶ月ぶりの東京です。
たまには都会の空気を吸いたい、と思い、わくわくするのですが、
行く度に「都会には土がない!」と感じます。

都会で空を見上げないわけは、
ボーっとしてたら人にぶつかるし、
周りにビルが多いので、その上をわざわざ見るためには
周りから見て間抜けな顔の位置に
ならなければならないからですかね。

それはさておき。

今日は早めに東京に行って、
大手町にある農業書専門店_農業書センター
によりました。
狭いスペースですが、通常の書店ではあまり置いていない
農書がたくさん並んでいて、面白い本屋さんです。

今年は少しでも米の勉強をしたいので、
栽培関係の本と有機農業の本、
それから農薬の勉強をするための本を
購入しました。

昨日、高野さんが、
「待っているだけでは何も変わらない」
ということを教えてくれました。

自分が具体的に動かなければ、状況は何も変わらない。

今日は、TOZIBAトージバの斉藤さんや王国のウェブサイトを作ってくれている
米ぬかは美容に良い!乾燥肌を、すべすべしっとりにしたくありませんか?の神澤さん、八田さんも交えて、
白熱した議論を繰り広げました。

ここでの議論は、誰かに遠慮して物を言わない、などということが
少ないので、討論がスムーズに進んでいきます。
東京で活動している人たちがいて、
鴨川自然王国で活動している私たちがいる、
ということは双方の発展にとても寄与するのだと思います。

鴨川自然王国会員制度も、そんな形で
都市と農村の交流、帰農の流れ、新たなるムーヴメントを起こす
可能性を秘めています。

全てが学びだ。のびのびやろう。

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かたらい

午後から、高野さんがいらっしゃいました。
夕食を山小屋で一緒にして、
すみません、実は今ひどく酔っています。

鴨川自然王国の今後など、
腹を割った話し合いができたと思います。

明日は東京でミーティングです。
何かまた変化がありそうです。

それでも、この場所で何かをやり遂げたい、
という思いにはまったく変化がありません。

がんばろう。

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雪かきという交流

昨日の昼間に止んだ雪はまだ積もっています。
朝一から、山小屋まで上がる道の雪かきをしました。
途中から出勤途中の石井さんを捕まえて、
一緒にやりました。

大田代より下のほうはほとんど雪も残っていないのに、
まったくこの場所は面白きこと限りなしです。

自分たちのところの雪かきを終えて歩いていると、
車を止めて雪かきをしようとしているおばあちゃんに
出会いました。

ついでにそのうちの雪かきも手伝いました。
そこの坂道には、昔二軒の家があって、
雪かきも共同でやっていたそうですが、
一軒が廃屋になってしまい、いまや一軒だけです。

「じいさんばあさんだけでは大変だ」
という言葉をいろんなじいちゃんばあちゃんからききます。
「高齢化」「過疎化」など、いろいろな言葉で
くくられる状態も、現状を知ってみれば
なかなか深い状態をさす言葉だと思います。

キーワードでくくることは物事を抽象化することで、
抽象化しなければ整理することは困難ですが、
抽象化されてしまったがゆえに見落とされてしまう
具体的なことはたくさんあるのです。

「有機農業」ということばもそうです。
あらゆる言葉に付随する抽象化、単純化のなかで
振り落とされた具体的な問題としっかり向き合っていくことが、
今この現場で働かせてもらっている私のやりどころだと
考えています。

追記:写真は、雪で埋まった王国畑の空豆たちです。
溶ければ元気になるのでしょうか?楽しみです。

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雪夜

食堂で食事を済ませ、
携帯の光で事務所に帰ります。
雪を「ざくっ、ざくっ」
と踏みしめる音が静かな山に響き、
静寂を破ります。

いつも歩いている道なのに、今日はやけに静かで
少し不気味でした。
ストーブがあるので暖かいですが、
まだ外は真っ白です。

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庭駆け回る

のは私ではなく
やはりたなこでした。
早朝から降り始めた雪は今ようやくやみました。
しかし、相変わらず下には降りれそうにありません。
今日はたまっている事務をします。

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朝から、雪が降ってます。
かなりすごいです。
石井ちゃんは出勤不能で帰ってしまいました。
今期最も激しい雪となっています。
街道まで、車で降りることができません。。。

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