大きな力の前に

「たな〜、いい天気になったね。畑に散歩に行こうか。」

畑に出るまでの道は、鎖をはずしてやります。
たなは嬉しそうに坂道を登ったり降りたり。
彼女は身体能力に優れています。
走っているところはとてもカッコいい。

昨晩からの土砂降りはきれいに空け、
強い西の風が吹いていました。

再び鎖をつけたたなこに引っ張られるようにして畑に到着。
「なんじゃこりゃぁっっ!!!」

ビニールハウスのビニールはびりびりに破れ飛び、
2段目の畑、玉ねぎ、高菜などを植えている場所の
マルチ(草押さえや保温のために張るビニールのこと)
は外れて風にひらひら舞っています。

急いで1段目のブロッコリーを見に行きます。
10月の台風でも結構やられていたので、今回も心配になったのです。

実際は予想を上回るほどひどかった。
4畝あるうちの4分の3ほどが引っこ抜けたり、根っこ一本でつながっているだけ
になっています。

10月の2回の台風被害にもめげず、かなり立派なブロッコリーをならしていた樹も
畝に惨めに寝転がっています。
中堅どころはほぼ全滅。

しばらく、呆然としてしまった。
「野菜の収穫でもしよう」と気楽にきたのですが、
そんなひまはなくなってしまった。
地域通貨「安房マネー」の交流会にも、行くどころではなくなった。
急いで、たなを山小屋に連れ帰りました。

作業着に着替え、戦闘準備完了。
移植ゴテをもって、
引き抜かれてしなびてしまったブロッコリーを再定植。

「ダメかもしれない」というのはわかっています。
なぜなら、しっかり張っているはずの根っこは樹から引きちぎられ、
残っているのは一本の太い茎だけ。
たとえ再び根付いたとしても、本来実に行くはずの栄養分が、
全部根を生やすことに費やされてしまうのです。

それでも、全くだめになってしまうよりは、
と必死で植えました。
移植ゴテで深い穴を掘って、しっかり土で押さえました。

4メートルくらい先に吹き飛ばされていた樹も拾い集めて植えてやりました。
飛ばされてしまった樹は全部植えなおしましたが、
やはりしおれたままです。
明日以降の観察を待つしかありません。

10月からの台風の中では、今回の被害が一番ひどかったです。
今日は、ブロッコリーを植えなおしただけで一日が終わってしまった。

明日は、ビニールの張替え、マルチの張りなおしをしなければなりません。
家庭菜園に毛が生えたような王国畑でも、
畝にしゃがんで畑を見ると結構広いものです。

「地面からの視点だ!」
なんてかっこつけてますが、
今日は結構辛いです。

でも、きっとこれからこんなことはよく起こるのでしょう。
それが”農“なのでしょう。
原因を探って、またやり直しです。

Tomorrow is another day.

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雨前に間にあった!

昨日予告したとおり、今日は朝から畑ができました。
高菜定植です。
間隔を決めて、移植ゴテで一つ一つ穴を掘ってゆきます。

苗が徒長(水分過多、日照不足などでひょろひょろになること)
していたので、今後の生育が心配ですが、
何とか植え終わりました。

今、久しぶりの雨が降っています。
この雨が上がり、太陽が照りだせば、高菜たちもしっかり
根付いてくれることでしょう。

今日の写真は、わかりにくいと思いますが、みんなみの里に出荷した
カラミダイコンです。
鴨川自然王国」のシールを、美亜子さん、Yaeさんがデザインしてくれました。
みんなみの里には、週2,3回出荷しています。

現在、王国ブランド確立計画中でございます。
自分たちが過ごさせてもらっているこの場所を、
もっと大事にしていきます。

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最近畑の話題がないですね。

そうなんです。
教習所につめて通っていて、全然畑にいけてない。
でも、そんな教習所通いも今度の水曜に卒業検定に
合格すれば終わりです。
私の車に乗ってくれますか?

そんなわけで、今日もたなこネタです。
事務所の裏に放置してあった、何年も前に使っていたらしい
犬小屋を引っ張り出してきて、水できれいに洗ってやりました。

張り切って洗ったのに、彼女は入ろうともしません。
やはり、前の犬の臭いが残っているのでしょうか?
洗剤で洗ったら、においは取れるかな。

寒いから犬小屋に入れてやりたいんだけど…

そうそう、今日、初霜が降りました。
冬の足音が近づいてきましたね。
明日は高菜の定植をする予定です。
大きく育てて高菜の漬物を作りたいです。

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 宴を結んで

井上さんがやってきました。
竹炭のための孟宗竹を担いでいました。
実験農場で仕事をしている
井上さんは本当に楽しそうです。

今日は、石井さんも加わって、
4人でなべを囲みました。
写真はその残骸です(どうしてできたてを撮らないんだ?)。
ただ単に、食べるのに夢中で忘れていただけです・・・

途中から、たなこも加わって
楽しくおいしいひと時を過ごしました。

来年からの自然王国会員制度は、
こんな形でいろんな人が平日でも来られて、
一緒に作業をしたり、ご飯を作ったり出来るようにしたいです。

宴を結ぶことは縁を結ぶことですね(なんのこっちゃ)。

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君は誰だ?

10日ほど前から棚田倶楽部に迷い込んできた犬です。
始めは棚田倶楽部の面々にかわいがられていたのですが、
今日保健所が血相変えて飛び込んできたそうなので、
王国で預ることになりました。

正式な名前はありますが、とりあえず私たちは
「たなこ」と呼ぶことにしました。
べたな名前ですけど。

すごく人懐っこい犬です。
メッチャかわいいです。
しかし、彼女の餌代などはどうしようか・・・
彼女にも自給してもらわないとね。

といいつつも、しばらくは鎖につないで飼います。
ところで、余った犬小屋とか、ありませんか?
もしくは犬小屋に使える廃材とか。
何かありましたら、[email protected]までご連絡ください。

犬の飼い方も全くわからないままのスタートです。
外で飼って寒くないのか知らん。
うちのジローは小屋があるからいいけどね。

「こんなところに注意するといいよ!」という情報を
伝えてくださると大変ありがたいです。

追記:今日、カウンターが1000を越えました。
読んでくれている人ありがとうございます。
これからも精進します。

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堆肥置き場をみて

先日のトラスト収穫祭に参加された皆さんはご覧になった
と思いますが、王国畑に堆肥置き場を作りました。
草刈りは私がへっぴり腰で行い(涙)、そのあとは
小原さんが力強く柵を作ってくれました。

ここに、石田さん家の牛糞を入れます。
そのまま置いておくと、来年の秋くらいには使えるのかなぁ。

教習所の帰りに、図書館によって、
土に関する本を借りてきました。

身の回りにある当たり前のものも、調べる気になってみると不思議が
いろいろあるものです。
実は、恥ずかしながら、水に浸かった畑の作物はどうして枯れてしまうのか、
あまりその原因は考えていませんでした。
根が腐るからかなぁ、と思っていたのですが、もっと根源的なこと、
そう、つまり土中に水分が充満して作物が酸欠状態に陥ってしまうのが
原因なのですね。

また、耕すとなぜ土がふかふかになるのかもあまりその理由を
考えていませんでしたが、それも人工的に土の塊を作り出すからだ、
ということがわかりました。細かな土の塊を作ることで、
土中に空気が入るのでそれでふかふかになるのですね。

「農業がしたい!」と思っていながらこんな基本的なことも知らない
私でした。
でも、半分開き直りながら考えると、
ここから出発させてもらいたい、と思います。
疑問に思ったことを忘れずに、調べたり考えたりしながら、
実行していきたいです。

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ススキ、風に流れる

王国畑の坂から撮ったものです。
今日撮ったわけではないですが、
きれいだったので、今日はこの写真にしました。

「この豊かな自然を守ろう!」
という声を高らかにあげるだけではなく、
この自然の中で思い切り身体を動かしていきたいです。

里山の自然の美しさは、
人間が手入れをしてきたからこその美しさだから。
私は、その手入れのお手伝いをしたい。

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それぞれの思いを胸に

帰農塾、トラスト収穫祭も終了しました。
今回は私自身の移動が多く、
どちらにも集中できない、中途半端な状況になってしまいました。

それでも、たくさんの人とまた出会えたのはとても嬉しかったです。
自然王国をデザインしていくことがとても楽しみです。
みなさんから貴重な意見も、頂くことができました。

私は欲張りなので、全てを一度に片付けたくなってしまうのですが、
今あるものを良くしていく、という方向でやっていきます。

それが地元学の始まりなのかな。
私はよそ者だけど、それでも地元の人も、遊びに来てくれる人も、
多くの人が楽しめる場にしていきたいです。

描きたいことがたくさんあって、ワクワクしています。
全然力不足ですが、
ぼちぼち張り切ってやっていきます。

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待ちに待った大豆トラスト収穫祭。
帰農塾の塾生も参加し、総勢40人の大きなパーティーが行なわれました。

このブログを始めてから、最初に行なわれるトラストイベントなので、
皆さんとお会いできるのがとても楽しみでした。
会えて嬉しい、と思える人がいるのが、本当に幸せです。

今日は軍鶏を持ってきてくださった方がいて、その軍鶏をつぶして、
焼き鳥にして、みんなで食べました。
写真は、軍鶏の羽をむしる三尾さんです。
(暗いから、結構迫力があるでしょ?)
生き物の命を頂く、というのは私たちの生存に欠かせないもの、
それがなければ生きていけないものですが、
そんな当たり前のことも身近に経験することができなくなってしまい、
人は東南アジアの市場でそれを目の当たりにしたりするのでしょう。

でも、日本だって、ずっとそれを行なってきたのです。
もっと先を、もっと進歩を、今ないものを作り出し、変化させて…
ということだけが大事なのではないと思います。

昨日、甲斐さんの話で印象に残った言葉があります。
「地元学とは、ないものねだりではなく、あるもの探しである」
あるもの探し!!!

最近ブログにもよく書くのですが、ここには様々なものがあります。
それは邪魔者扱いにされてきたものばかりですが、
考えてみればこれほど豊かなことはありません。

ここ鴨川自然王国では、いろんな「あるもの探し」ができるのではないか、
と思います。
皆さんの考えを、是非聞かせてください。
ブログのプロフィールのところをクリックしていただけると、私のメールアドレスが
出てきます。
この場所に書き込むのに抵抗のある方は、メールでご連絡下さい。

忘れてはいけません。
今日のYaeライブは、最高でしたよ。
ギタリストとアコーディオニストが来てくれました。
Yaeさんの声は山小屋の上の空に反響し舞い上がっていきました。

身近に聴けて、とても幸せでした。
Yaeさんの歌を、もっと多くの人に聞いてもらいたいです。
興味のある方は、YaeさんのサイトYaenetをクリックしてください。

順子先生も里舞のソロを踊ってくださいました。
この里舞も日本全国に広めたいです。
とてもきれいで、米を愛する人々の琴線に触れること間違いなしです。

描けば描くほど楽しくなり、
それを益々実行していきたくなる、
そんな毎日を送っていきたいです。

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帰農塾入門コーススタート

写真は、自然王国を参観している塾生です。
今回は、Yaeさんを含めると6名の方が参加しています。
あと、高野ゼミの早稲田の学生も来てくれています。

最近、多くの人が自然の中で過ごす、ということを求めているように感じます。
農業、という業だけではない、生活そのものを必要としているようです。

藤本さんが生前提唱していたことが、いよいよ現実化しています。
私自身は一度もお会いしたことがないのですが、
著作で見る限りは、すごく面白い考えをもっていらっしゃったのではないか、
と思われます。

トラスト制も世話人会議で承認されれば大幅に変革する予定です。
野菜作りも本格化させていきます。
毎日三尾さんと激論を戦わせています(笑)。

今日は帰農塾の講座の後、高野さん、甲斐さんを交えての楽しい夜を
過ごしました。
明日はトラストの皆さんに会えますね。
とても楽しみです。

交流会ではYaeライブも行ないます。
こうご期待!!!

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