東京会議

はるばるやってきました。
今日はトージバのトラさんやKさんもまじえての
白熱した会議が行われました。

鴨川自然王国会員制のこと、
トージバとの連携、里山帰農塾のこと。
2時間の時間はあっという間に過ぎ、
その後さらに食事の時にも議論は続きました。

夢を描いている多くの人が、
ここにはいます。
その一員の中に加われていることの幸せを感じます。

今すぐには道が見つけられなくても、
visionをもっていれば、
そのvisionに向かって常に動き続ければ
きっと光は見えてくるでしょう。

かなり集中したミーティングだったので、
終わったあとは心地よい疲れを覚えました。

さあ、また現場に帰ります。
この気持ちをさらに高めていけるよう、
しっかりやっていきます。

(ちなみに、東京で初めて車に乗りました。
タクシーにぶつかりそうになって、
石井ちゃんは肝を冷やしていました。
こわい、こわい・・・)

月明かり

夜から雨が降り始めたのですが、
今日は満月なので、雲を通り抜けて
月明かりがさしています。

雨降りの中月が明るいのは、
空がぼ〜っとしていて幻想的です。

昨日、今日と畑に出ずに事務仕事をしています。
畑に出て身体を動かさないと、なにか変な気持ちです。
それでも、事務的なこともきちんとやっておくことも
重要なので、それも楽しくやっています。

今日は今年度の帰農塾のための
会議を行いました。
『定年帰農』一本で行くのか、
カリキュラムはこのままでいいのか?

八恵さんを含めた4人で議論は深まっていきました。
今、鴨川自然王国は日々進んでいっています。
描いたことがどこまで実現できるかわからないけれど、
アイディアが次から次へ湧いてきます。

今このアイディアが実現できなくても
違った形で実現できそうな予感までしています。

一所懸命準備しているときほど、
充実感のあるときはないですよね。
今までも味わってきましたが、今また新しい感触を得ています。

村上龍の「希望の国のエクソダス」で、
『この国には何でもある。だけど、希望がない』
という言葉がありました。結局、彼らは自分たちの
描いたように共同体を作っていくのですが、
今の私には、『希望』があります。
後は、これを実現するまで、
どこまで本気でやれるか、です。

と、熱くなってきたところで話は元に戻りますが、
帰農塾についてのご意見を伺いたいです。
ここに書き込んでいただくか、
ページ上部に記載されている私のメールアドレスまで
ご意見をください。
なるべく反映させていきたいです。

ここはどこ?

画像は、朝6時頃の王国です。
暗くて申し訳ありません。
昨夜から王国だけに降り続いた雪は
朝にはうっすら3cmは積もっていました。
すぐ下の石田さんの家にはまったく積もっていないのですから、
自然王国だけ『いったいここはどこ?』という感じなのです。

とても寒いですが、私としては
ほとんど雪が降らない地方で育ったので結構嬉しいです。
なんせ記憶に残っているのは18歳のとき
三重県で見た大雪、というくらいですから。

瀬戸内海と太平洋が大きく違うように、
雪の降る地域と降らない地域では違いがあるのですね。

育ったところに影響される、というのは思ったより
大きいのかもしれません。
それぞれ自分の育った街を愛しながら、
新しい街に行き、そこで新しい出会いがあり
新しく育ち始める、というのは
かなり刺激的ですね。

『大阪を捨てた』とよく言われますが、
どれだけ自分が新しいところでがんばれるかだと思います。

たまにたとえようもなく胸ふさがるときもあって、
自分の弱さに目をふさぎたくなるのですが、
それも自分だし、そこから出発していくしかないんだな、
と思う日々です。

簡単に自分に満足せず、
周りに起こるいろんな出来事に貪欲に取り組んでゆきます。

里山フォーラム

市原市で行われた「里山フォーラム」に行ってきました。
堂本知事と、登紀子さんの対談もあったりして、
1500人収容の会場が満員で、私などは
しょうがなく階段に座って聞いている状態でした。
1700人くらいいたみたいです!

会場には、たくさんのブースが出ていて、
活動が紹介されていました。
ゆっくり見ることができなかったのですが、
同じ思いで活動されている方が
こんなにいると思うと嬉しかったし、
励みにもなります。

対談の内容は、未来を感じさせるものでした。
一番新しい現代農業増刊号のタイトルは
『なつかしい未来へ』といいますが、
これは本当に今こそ求められているものだと思います。

藤本さんがやってきたことも
今こそその真価が現れたとき、という感じがします。
一度もお会いしていない彼の息吹を
そこらじゅうに感じます。

朝起きるといつも藤本さんの大きな写真に
軽くお辞儀をして山小屋に上がります。

生きてるうちに会えなかったのは本当に残念だけど、
今私は彼が始めた場所で
自分の夢の実現に向かって歩いています。
感謝感謝の毎日です。

やえさんのおばあちゃんが言っていました。
『忍耐強くやりなさい』
と。
おばあちゃんの言葉を胸に、
ぼちぼち忍耐強くやっていきます。

王国には今、雪が降っています。
一面真っ白です。
冬です。

足冷える、水の冷たさ

昨日のインターネット不調はなんだったのか、よくわかりません。
今は問題なく接続できています。

最近寒い日が続きますね。
毎日霜が降りて、
寒さに強いはずの空豆もうなだれています。
葉物にはビニールトンネルをかけてやっていますが、
トンネル内の水滴が
カチカチに凍っています。

大田代、寒し。

写真は、2段目の畑の草を刈り、
溝の中の草を土手にあげて、
まとめて燃やしているところです。

大きなフォークで溝を掃除していくのですが、
昨日までの牛糞運びの影響か、
腰が痛くてたまりません。

しかも、今日は水がたまっています。
溝はぬかるんでいます。
しんしんと長靴にしみてくる水の冷たさ。
農作業は辛い。

この全てが明日につながるのですよね。
なんて合理化してみましたが、
草の煙にいぶされて
のどが痛い宮田でした。
(ちょっと疲れ気味?)

原因不明ですが。

急に、インターネットに接続できなくなりました。
今は携帯から書いているのですが、なんとも不安定な状況です。
ということで、接続が回復するまで、携帯てちまちま更新することにします。

「農業は、食える」

一日で変化が起こりました。
それはジャガイモの畝立てをしているとき。
「こんなに一生懸命やっても、
お金につながらないかもしれない」

ああ、なんてネガティブなんでしょう?
それは事実かもしれないし、
事実に立脚して物事を考えることも
必要でしょう。

しかあし!
「農業は、食える」
というところから出発点を持ってきてもいいではないですか?

今すぐ食えないかもしれません。
なにを屁理屈をいってるんだ、といわれるかもしれません。

でも、今日私はここから出発することにしました。
出発点をここにおいて、
あれこれ考え、やり始めたい。

実は、早速問題が出てきているのですが、
それにすでに打ちのめされつつあるのですが、
解決策を見つけ出して実行していきます。

日々燃える。
畑は気づきの泉です。

好きだからやれる

「農業では食えない」
みんなそう言います。
都市の人も言うし、
農家も言うし。

たった4ヶ月で、私もそう思ってしまいそうです。
手をかけても、直売所では
150円の値も付かないのです。

これはつらい。
農作業では、直接お金につながる仕事が少なく、
どれだけ畝を立てても
野菜がうまくできる保証はありません。

現状に何の不満もないけれど、
それでも、
生きていくのに必要なだけのお金を稼ぎたいです。

折角これだけ恵まれた大地に導かれてやってきたのだから、
ここに来れたのは意味があるはずだから、
そう簡単に逃げ出したくはありません。

悲壮感あふれる文章になってしまいましたが、
私は実はめっちゃ幸せなんです。

すばらしい仲間がいて、
充実感あふれる仕事ができて、
夢も希望もあって。

今日、いつもとっているメールマガジンに、
YaeさんのCMの会社でもある「ネクシィーズ」
の社長のインタビューが載っていました。

「やる気じゃなくて、本気でやるんだ」

うわぁ。。。
これはなかなかガーンと来ました。
「やる気だけはあるんやけどね」
というのが口癖の私としては、
自分の甘さを痛感させられました。

好きだからやれる。
だけど、「好き」というだけじゃなくて、
本気でやる。

彼の言葉がまだ私には理解できていないかもしれないけど、
また一歩踏み出そうという気持ちになれました。

明日も引き続きジャガイモの畝立てを行います。
気合入りますよ、この作業は。
会員制度が始まったら皆様奮ってご参加願います。

「慣れる」ということ

空豆の土寄せを行いました。
株元に土を少し盛ってやって、
風に茎が振り回されないようにしてやる作業です。

初めてやる作業で、
野菜作りの本を参考にやり始めました。

移植ゴテで株元に土を持って行ってやるといいのか、
それとも手で持って行ってやるといいのか。
右手と左手をどう使い分けるか。

なんてことを考えながら作業を進めました。
試行錯誤を繰り返して進めていくと、
最後のほうには工程数も減らし、
きちんと土がもれるようになりました。

「慣れる」ということは重要なことです。
身体が憶える、ということにつながると思います。
「慣れる」ことによって、
しんどい、と思うことも楽になる場合があります。

ずっと都市で暮らしてきた私も、
そろそろ田舎暮らしに慣れてきたのでしょうか?
「のんびり」してきたのかもしれないです。

「慣れる」ことに度が過ぎると
「慢心」になります。
「慣れ」ても、押えるべきところは押える、
そんな風に生きてゆきたいです。

「わからなくなったら現場に聞くんやな」

今西錦司博士が藤本さんに言った言葉です
「農的幸福論」(家の光協会)参照。
今西博士の本は、読んでもなかなか理解できないんですけど、
書棚には一応置いてあります。
いつかまた読み直す日が来るでしょう。

「おそい、おそい」
といわれている王国会員制度のパンフレットを製作していました。
そんなとき、
「ちょっとねぎの間引きを手伝って」
と三尾さんから電話。

煮詰まっていた私は畑に飛んでいきました。
ねぎの苗床は昨秋サツマイモを収穫した畑です。
土手に近いところなので、日当たりが悪く、
昼の2時だというのに、かなり冷え込みました。
寒いねぇ、といいながらねぎの間引きをしていると、
「はぁ、農業って地道な作業やなぁ」
とつくづく思います。

別にこれが嫌なわけではなく、むしろ好きなんですけど。
今年から新しく始めることも、
どかんっっ!
と大きく始めるのではなく、
ねぎの間引きのように、ちいさいところから
確実にやっていくべきなのかな、と思いました。

私たちには「畑」という現場があって幸せです。
みなさんは現場でどんなことを思い働いておられますか?
もしよければ、お聞かせください。

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ちなみに、パンフレットの原案は何とか固まりました。
再度検討してもらわなければいけないのですが、
停滞はせず、何とか動いている状態です。