里山帰農塾5月コースhttp://www.k-sizenohkoku.com/kamogawa_report/2006/05_26_kinoujuku1/kamogawa_report_2006_05_26_kinoujuku1.htm
王国イベント(6月4日〜5日)http://www.k-sizenohkoku.com/kamogawa_report/2006/06_03_takusatori/kamogawa_report_2006_06_03_takusatori.htm
のレポートを書きました。
こちらもご覧くださいませ。
田の管理
明日は新しく借りた「房田」の田んぼの田植え。
水が漏れてしまい、先日は田植えが途中までしかできなかった。
今日、雨が降ったので何とかたまっているけど。
石田さんに、何度も
「水がたまっているか見ておけ」と言われていたが、
これほどまでに重要だとはわかっていなかった。
新しく借りた田も棚田で、天水田なので、
雨水をためるしか田に水をためる方法がない。
しかも、田の中にはザリガニがいる。
アメリカザリガニだ。
こやつは、田のくろ(水を止めるために田の土を塗っている)に
穴を開けてしまう。
彼らにとっては生存に必要な行為だが、
私たちにとっても、ザリガニのあける小さな穴が
「アリの一穴」となり、田の水がすべてもれることになってしまう。
やむなく、今日は何匹もつぶした。
つぶすなんて残虐な行為だと思われるかもしれない。
でも、今の私にはザリガニをつぶすことは必要な行為だ。
子供のころは、かっこいいと思って、飼ってまでいたけど、
今は見ると容赦ない。
もちろん、殺すとき心が痛むときがある。
すまんなぁ、と思いながら殺している。
本来の概念には及びもつかぬが、
親鸞の「善人なおもて往生をとぐ、いわんや悪人をや」
といった言葉の意味を万分の一ほど理解した気がする。
都市では虫を殺すことなんて本当に少なくなっただろうけど、
農作業をしていると、生物とのかかわりがほとんどである。
歩くたびにクモがささっと出てきたり、ばったが飛び出したり。
畑を起こせばミミズが出てきたり。
好きな本の中に
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という本がある。
著者は、ニンジンを通して
独自の「循環農法」というやり方にたどり着く。
そこまでは行かないかもしれないけど、
生命とのかかわりの中から何かを
見出せていければと思う。
明日は田植えだ。
どんどん学んでゆこう。
風にそよぐパクチー
今年から面積を縮小した自然農畑。
自然農と言っているが、内実は
不耕起栽培の実験だ。
去年蒔いたパクチー(コリアンダー)が
芽を出して、元気に育っている。
種取りの適期を逃してしまったので、
ほんのわずかの栽培となってしまった。
今日はここにバジルを植えた。
こちらも、去年採種したもの。
40株定植したので、今年はバジルがたくさん
取れそうだ。
夜は、我が家の前に蛍が出現した。
田んぼの横の樹にたくさん飛んでいる。
ゆらゆらと飛ぶ姿がとてもきれいだ。
娘を連れて、見に行った。
しかし、生後2ヶ月の彼女は、まったく関心を示さず。
あたりまえか・・・
さて、昨日の日記に続くのだが、
いつまでも自己改造に取り組もうとする日々だ。
自分を見ると、できていないことが多すぎて、
どこから手をつけてよいのかわからなくなる。
ま、悩んでも仕方がない。
具体的に動いてゆくだけだ。
米ぬかと仕事への姿勢
米ぬかを撒いた。
(画像は、有給休暇を使って農業研修に来たYさん)
これは、田んぼの除草のためである。
王国では、除草剤を使わない栽培をするので、
草取りが大変なのだ。
先日6月3日には、王国会員さんで草取りをしたが、
月末24日の草取りまでに準備しておかねばならぬことがある。
それが、米ぬか除草。
一昨年はやったそうだが、去年はやらなかった。
で、今年はやることになった。
米ぬかを撒くと、米ぬかがガスを発生させて、
雑草の繁茂を抑える働きがあるそうなのだ。
田んぼの水を少し入れて、軽く団子状にして
田んぼに撒いた。
水が少なかった場合は、風向きが悪ければ
顔にまともにかかることになる。
結局、全身が米ぬかくさくなってしまった・・・
昼からは事務所にこもることに。
最近仕事に追いまくられていて、家に帰っても余裕がなくて、
とてもしんどかった。
そんなとき、いつも読んでいるほぼ日刊イトイ新聞 – おとなの小論文教室。
に目を開かされた。
(以下引用)
(前略)
日常、すっとばして、何が表現力だ!
自分で自分を叱る声がした。
日常、もっともわずらわしい局面で、
それでも逃げずに、あるいは、逃げられず、
もっとも面倒なことを任され、
それでも産み続ける人こそが、
ここぞというときに、
大事なものを、見、つかまえ、粘り、
オリジナルを生み出す表現の体力を持つと、私は思う。
この部分を読んだとき、はっとした。
自分は、自分の都合だけを考えていないか。
相手の立場に立って動けているか。
日常の些事ともいえる出来事にどう接しているか。
自分のしたいことができないことに
ストレスを感じていて、それが仕事の面でも、
家庭の面でも発露されていた気がする。
どうせやるなら、全力で取り組むべし。
中途半端な生き方が嫌なら、倒れるまでやるべし。
自分の甘さを認めて、そこからどう出発するかだ。
適宜
先日の王国イベントでNさんが作ってくれた
「鶏団子のアジアスープ」を再現。
レシピをもらって、
鶏団子を作るのは面倒だったので
餃子を買ってきた。
ナンプラーも、これだけのために買ってきた。
スープの分量などはレシピどおりにしたが、
最後の仕上げ、ナンプラー、酒、胡椒に関しては、
「この三種を使って調味する」
としか書いていない。
Nさんが作った味のおいしさを覚えていたので、
簡単にできるだろうと思っていたが、
出来上がったものはあの味とはまったく違うものだった。
鶏団子の代わりに餃子を入れたり、
家畑にあるレタスを入れたりしたのが悪かったのか。
いやいや。
おそらく最後の「調味」である。
「適宜」というあいまいな言葉の中に
数え切れないくらいの調味料の分量が
あるのだろう。
文字だけではどうしても得られない情報がある。
今回に関しては、Nさんのあじは覚えているつもりなので
近いうちにまた挑戦しよう。
過渡期
物事が変わるときは一度に変わる。
変わるときは大きな抵抗がある。
まだどう進むかわからないけど、
今までやってきたことをベースに、
思い切って進めてゆこう。
村仕事
部落の草刈に行ってきた。
年に何回か総出で道刈りを行うのだ。
午前中で終わってしまったけど、
普段は行かないところまでいって
草刈をした。
わが部落でも、猿が出る。
猿の防護柵を作っているのだが、
最近はそれを乗り越えてきているらしい。
すぐ近くの家の野菜を食い荒らしているとのこと。
今年はおいしいトマトを作るつもりでいるのに、
猿にやられちゃ「おいない」ね。
(房州弁で「よくない」という意味)
午前中王国を休ませて出させてもらったけど、
なるべく部落の仕事に出て
顔を覚えてもらい、部落のことを
学んでゆきたい。
初収穫
家畑できゅうりが収穫できました。
妻の撮影です。
後ろで娘が寝ています…
どんどんやる日
忙しいときが終わり、余裕が出てくるかと思いきや、
物事は後からどんどん迫ってくる。
きゅうりの定植終了。
2ヵ月後からの収穫は恐ろしい量になるだろう。
でもきゅうりは大好きなので楽しみ(笑)。
わらマルチをしているナス、かぼちゃ、トマトに
追加のわらを敷く。
中からむかでが出てこないか心配。
終わり間際には、3日前に引っこ抜いたたまねぎを
コンテナに収穫。
5日の昼から吊るし作業だ。
畑だけでなく、事務作業も進めねばならない。
ぼーっとしてる暇がない。
どんどんやるのだ。
そして、夜が来た。
この時間で、すでに瞼が重い。
寝ます。
暑すぎ
今日の最高気温は30度だそうな。
朝からたまねぎ、にんにくの収穫。
これは天日に干してから貯蔵する。
さらに、かぼちゃの追加定植。
この時期、ウリハムシがついて葉の食害が激しい。
ちょっと調べてみたけど、木酢液や草木灰をまいても
効果がないそうだ。
かぼちゃ自体が大きくなればあまり問題はなくなるのだけど。
きゅうりも定植した。
パイプ支柱をたて、きゅうりネットを張る。
風が強いので、しっかりパイプ支柱を立てるのに
かなり力が要る。
今年はきゅうりは50株やる予定。
最盛期は大変だぞ。
久々の晴れ間続きでとてもうれしいのだが、
畑に日陰がないので、頭がくらくらするほど
暑かった。
夏に備えて体を慣らすべし。
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