遊び仕事

お祭りイベント、同窓会の興奮も冷めやらぬまま、
今日は近くの海に行って漁師さんの指導でエビ捕りをしました。
車で約一時間ほど走ったところにある岩場には、
40年ほど前に掘られた深い穴があります。

広さは1メートル×1メートル、
深さは3メートル位でしょうか。
穴の中には、ブロックが四段積みになっています。

たまった水をかきだしてみると。。。
います!
すごい数です。
60匹くらいはいそうです。
かごが2杯分一杯になりました。

その後が大変でした。
穴の中に入って中に溜まっているヘドロを掻きだし、
ヘドロに汚れたブロックを洗わねばなりません。

このエビ漁は、昔は3人の男手でやったそうです。
かなりキツイ仕事だったろうと思います。
穴の中に入って、バケツを持ち上げ、
それを受けるのにも結構力が要りました。

第一次産業には、
多くの人で共同してやる仕事が
たくさんあります。
こういう仕事を通して、仕事の喜びや
社会性、働く姿勢を身につけて
行ったのかなと思いました。

最近、農文協の甲斐さんに
「マイナーサブシステンス(遊び仕事)」
という言葉を教えてもらいました。

経済性はわずかしかないが、
その仕事をすることの有意義性、
理由が確実に存在する仕事、というような
意味でしょうか。

乱暴に言ってしまえば、生産効率のみを追いかけるのではなく、
仕事を完成させる過程をも楽しんでしまおうというような
考えといえましょう。

例えば、薪でご飯を炊くことは、
今ではとても非効率なことですが、
それでもやってみるとその全ての過程に
意味があり、楽しめるものです。

今日のエビ漁は「遊び仕事」に近かったように思います。
懸命に取り組みながらも、
この後のエビと酒!がある…というような。

私達には、6人の人手があった為、
なんとか昼過ぎには作業を終えることになりました。

そのあとは、もちろん!
海に飛び込んで泳ぎました。
とても気持ちよかった。

でも、足がつかない所で服を着たまま泳ぐのは
なかなかスリリングで、実は少し怖かったです(苦笑)。

伊勢エビは、生のものとボイルしたもの、
両方を食べさせてもらいました。
他にも野菜の煮物や天ぷらなどたくさんご馳走してもらい、
おなか一杯になりました。

いやぁ、最高でした。
今日はこの大皿にのった伊勢エビの写真で
我慢してくださいね(笑)。

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祭りという空間

大山地区のお祭りが行なわれました。
数日前から、村中が祭り準備で
ざわついていたほどです。

私は王国のイベントがあり、
みこしを担ぐことができず残念でしたが、
会員さんをお連れするという
重要な任務を果たすべく
懸命に動きました。
(暑い中長い距離を歩かれた皆さん、
本当にお疲れ様でした)

この夏祭りには、参観者があまりいません。
もちろん、小さいお祭りなので、当然といえば
当然ですが。

みこしのかつぎ手をはじめ、村の役員さんなど
多くの人の手でこのお祭りが運営されていることがわかります。

この特別な空間に
ほんの一瞬だけでしたが加われたことはとても幸せです。

来年は平日のようなので、
私も神輿デビューするつもりです!

写真は、一日担ぎ終わって、
最後の宮入りの時のシーンです。

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可能性と未来

いつまでもいつまでも
現状は常に膠着しているわけではありません。
必死にやっている時、
不思議と周りの人から声をかけてもらいます。

「え、それはできないよ?」
と否定せずに、
「よし、どうやったら実現できるだろう?」
と考えていきたい。

自分の考えを言葉だけで伝えず、
真摯な行動で表現したい。

今日のイベントは、帰農塾同窓会と
王国イベントの同時開催です。

多くの人と話をして、今日も刺激を受けました。
いろんな人が見えないところで支えてくれているのだ
と実感しました。

どうもありがとう。

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マメハンミョウ

明日は大豆の草取りです。
溝にもたくさん草が生えています。
そこで、今年から導入した管理機を
走らせ、溝だけでも草を取ることにしました。

そこで発見したのがこれhttp://contents.kids.yahoo.co.jp/zukan/insects/card/0128.html
です。

上記のホームページでは、農薬の影響で激減した、と書いてありますが、
王国では大発生です。
私はこの虫をうまれて初めて見ました。

ウリハムシマメコガネなどは
比較的スローペースで葉を食べるのですが、
このマメハンミョウは違います!

50センチ四方に少なくとも百匹以上固まって、
ものすごい勢いで葉を噛み砕き
食べまくっています。
大豆も草もお構いなしです。
(あ〜今これを書いていてもその姿を思い出して
ぞっとします・・・)

いろいろ調べてもどうも絶滅危惧種らしいですが、
大豆の惨憺たる状況を見ていると
マメハンミョウを愛しく思うことも出来ません。

ここに来て、大概の虫には驚くことはなくなりましたが、
彼らだけにはかなりびっくりしました。

無農薬栽培だから、こんなに出るのかな。
天敵はいないのか?
ネットでさくさく調べてみましたが、見つからず。

皆さんも、明日見ると本当にびっくりすると思いますよ。
お楽しみに。
(って、大豆がどんどん食べられているのだから、
こんなに余裕ではいけないのですが)

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表現

昨日から一泊二日で、
長村順子モダンバレエスタジオの生徒さんたちが
合宿をしていました。
(長村順子さんは、里舞の考案者でもあります)

彼女らと、ご飯をいっしょに食べたのですが、
私のことを、
「大阪弁のおっちゃん!」といったりして
大騒ぎでした。

かわいいながらも、
う〜ん、この年代の子供はなかなか
面白いなぁ、と感じました。

鴨川とはいっても、街に行くと
普通の都市です。移動はほとんど車だし、
歩くこともあまりないようです。

「お金がなきゃ生きていけないじゃん!」
等と突っ込まれたりして、
30のおっさんはたじたじでございました。

合宿のまとめとして、
先生から与えられた曲に自分達で
振り付けをする課題がで、その発表を見させてもらいました。

普段はおおはしゃぎする子供達が、
自分の振り付けを一生懸命にし、
考えたことを懸命に表現しようとしている姿は
とても胸を打ちました。

「表現」しないと思っていても相手には
伝わらないのだな、とあらためて思いました。

来年も合宿所として使ってくれるかもしれません。
その時は、成長した彼女らと、
又一つ年をとった私が再会して、
何かできるかもしれないな、と淡い期待を抱くのでした。

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t*夏と草刈り

もうすぐ夏祭り。
王国イベント、帰農塾同窓会も間近です。
草がぼうぼうだと、なんだか気分まで
雑然としてしまいそうです。

今日は、王国までの山道の残りと、
第一農場(今まであった畑)全部の
草刈りをしました。
土手と、道と、もう一枚草刈りをする約束のある
土地と。
研修生のHさんを含めた3人で、
まるまる一日かかりました。
一人でやったとすると、22,5時間かかる計算に
なります。

かかった時間を三倍にしただけなので、
一人でやったらもう少しかかるでしょうね。

この時間数だけ考えても,
畑をやるということはそんなに簡単なことでは
ありません。

夏の草はすごい、ともう何回も書いていますが,
本当にすごいです。
でも、やりがいがあります。
手は振動でぶるぶる震えるけれど、
やればやるだけ綺麗になります。

草を刈ってしまうと風景は全然変わるので、
みなさんにはすっきりした畑を見てもらうことになります。

ただし!
大豆、さつまいも畑は草で一杯です…
皆さまのお越しを心からお待ちしておりますよ〜。

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石窯4週目

今日は燃えました。
先週までは土台作り。
今日はいよいよレンガ積み。

バランスをとりながら積むのは
なかなかむずかしく、
1時から始めて7時ころまでレンガ積みをしていました。

写真は、石窯作りを指導してくださっている
Nさんと、金曜まで王国で農業研修をしている
Hさんがレンガの間に粘土を詰めているところです。

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一つのことをやる

一事が万事。
これは、そのとおりでしょう。
ひとつのことをずっとやり続ける。
これも、名人といわれる人々がよく
いう言葉です。
真実の言葉だと思います。

でも、時として、言葉の解釈しだいでは、
途中で挫折した者を苦しめる言葉でもあります。
ひとつところにとどまれなければ、
持続力がない、と思われてしまうのがまだまだ実情です。

司法試験を受験しているとき、
『この試験は合格するか、あきらめるかのどちらかだ』
という言葉をよく聞きました。
もちろん、そのときは合格だけを考えていたため、
あきらめる、というのは敗者の選択としか思えませんでした。

結局試験をあきらめることになったときも、
これ以上がんばる気力がない、あきらめるしかない、
という状況に陥ったため、あきらめる結果となりました。

つまり、合格するまで試験勉強、という一つのことを
やり続けられなかったわけです。
私は、自らが思っていた敗者になってしまいました。

でも、今は敗者だとは思っていません。

なぜなら、やりたいことが見つかったからです。
鴨川自然王国を、もっと楽しい場所にしたいのです。

ひとつのことをやり続けるということは、
ひとつの人生を生ききることだと思います。

若干30歳。いつまでも夢ばかり見ていられませんが、
夢があるからこそ何でもやる気で取り組める』のです。

いつかこの言葉を胸をはって言える日が
必ず来るでしょう。

写真は、山小屋に上がる道で見た
ミヤマカラスアゲハです。
こちらのWebsitehttp://www.h2.dion.ne.jp/~lev.1000/miyamakarasua1.htm
で詳しい情報が見られます。

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粘土出土。

このブログを読んでくださっている方は、
自然王国近辺が強い粘土質の土地であることを
ご存知でしょう。

房総半島の中でも嶺岡山系だけがめずらしい
地質を持っているそうです。蛇紋岩が風化した地質です。

食堂には、王国近辺で出た粘土で焼いた
湯飲みがあるのですが、
その粘土がどこから出ているのか
調べていませんでした。

ところが今回、石窯の製作のため
粘土が必要になったので、小原さんに聞くことにしました。
いつもの口調で、
『あぁ、あそこにある。だけど道は壊さないで!!!』
といわれました(笑)。

で、その場所が今回掲載した写真です。
全体的に粘土なのですが、
ある一部分は完全に白く、きめ細やかな粘土です。

雨の中粘土を掘り、ロバ小屋から
保管していた木材を引っ張り出しました。
こちらは石窯の屋根に使います。
後は、トタン屋根と足りない部分のレンガを買ってくれば
準備万端です。

石窯作りも4週目を迎え、佳境にさしかかっています。
実施は水曜日です。

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笑顔

藤本さんの四回忌をやりました。
美亜子さん、八恵さん、美穂さんの三姉妹も勢ぞろい。
美穂さんの二人の子供も、沖縄から来ています。

今朝、みんなと一緒に畑に野菜を採りに行きました。
トマトを丸かじりしているときの二人の表情は
何を見るよりかわいいものでした。

お母さんを探して走り回る姿を見て、
かわいいな、と思う私は
そろそろおっさんになってきたようです。

いろんな人に、
『王国はだんだん変わってきたね』
と言ってもらいました。

藤本さんはなくなってしまったけれども、
藤本さんが生涯かけたこの場所で
今暮らせている幸福を再確認しました。

ゆったり過ごした日曜日は終わりました。
夏野菜は元気に育ち、私たちが収穫するのを待っています。
さ、明日からまた日常が始まる。

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