慈雨

ずっと降らずにいた雨。
田んぼの水は枯れ、畑の作物はしなびていました。
朝から降り続いた雨、昼に畑を見に行くと、
少し生き返ったようでした。
これで元気に回復してくれることを願います。

慈雨、といって喜んでいたのですが、
実は今は結構雨脚が強いです。
あまり強いのも困り者です。

自然は絶妙なバランスをとっている、
ということを信じて
私は私のできることをしていきます。

ここのところ、イベント続きでなかなか
畑にも行けず、そろそろ畑に行きたい病が
始まってきています。
トマトの芽欠き、とうもろこしの移植、
はつか大根の間引き、藍の2度目の種まきなどは
明日なるべくやってしまいたい作業です。

『好きなことを仕事にしてはいけない』という論もあり、
実際に経験してみないとその辛さ、根拠はわからないのでしょうが、
私は、今好きなことを仕事にしつつあって、
その状態を楽しめています

この先どう転ぶかわからないけど、
『私はこれで食べています』と
明るく言える日はもうすぐそこまで来ているような気がします。

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からだが喜ぶ!

「ここに来ると、草や木、虫たちが喜んでいる。
畑作業をしていると、自分の体が喜んでいるのを
感じる。」
と感想を述べていた参加者の方がいらっしゃいました。

なんと的を射た表現なのでしょう。
鴨川自然王国で暮らし始めて半年が過ぎ、
blog『王国的生活』を書き始めてから
今日で195日目です。

自分が日々書いていたことは、
頭だけから出てきたものではなく、
溝掘りのときの水の冷たさ、
太陽の暑さ、じゃがいもの土寄せをするときの
感覚から生まれてきたものでした。
いうなれば、それが
体が喜ぶ』ということだったのでしょう。

自分のオリジナル表現じゃないところが残念ですが、
これからこれを使わせてもらいたいと思っています。
(Kさん、いいですかね?)

里山帰農塾は今日、終了しました。
参加者は、さまざまな思いを抱いて、
自分の場所へ帰ってゆかれました。

これからもさまざまなことで
連絡を取り合い、つながりを持っていたい。

人生は、一人だけでやるには
あまりにももったいなすぎるほど
でかいものだから

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土のかわいさ

昨日に引き続き、土について。
『ここの土は固いね、大変だね』
『しっかり堆肥を入れて土つくりしなきゃ』

確かに、そのとおりです。
嶺岡山系は、重粘土質で、
スコップを入れていても嫌になるくらいです。

でも、悪いことばかりではないのです。
野菜の形は少し悪くても、
味は濃くて、充実しています。

そして、不思議なことに
毎日毎日土と働いていると、
この土がとてもかわいく思えてくるのです。

この土が、私たちの命を養ってくれています

畑作には向いていない土地ですが、
それでも結構楽しみながらやっています。
土つくりも、関東ローム層ほどの土は
できないかもしれませんが、
排水溝を作り、籾殻を入れていけば
変わっていくでしょう。

土とともに育っていくということです。

里山帰農塾は、さまざまな議論を深めながらも
今日、交流会を迎えることができました。
今回もいろいろの学びがありました。
その学びはこれからの自然王国活動に活かしていきます。

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いのちのにぎわい

里山帰農塾が始まりました。
今回の参加者は10人です。
やはり、問題意識を持った方が集まっていらっしゃるので、
一日目から議論が白熱しています。

甲斐さんの講義の中で、
『いのちがつながるいのちの賑わい』
という言葉がありました。

考えてみれば、田舎にはたくさんのいのちがあります。
都市では、ホオジロをはじめとする小鳥の鳴き声や、蛙の声など
ほとんど聞こえません。

私が鴨川自然王国に来ることになったのは、
まったく偶然といってもいいような出来事からだったのですが、
暮らしてみると
如何にここの自然が豊かであるかを如実に感じます。

代表理事の石田さんも言っていましたが、
『土があることの強み』ということでしょうか。
『土』という現場を利用して
情報の発信基地としての役割を始めていきたい。

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世話することとされること

最近、仔犬たちは離乳の時期を迎えました。
仔犬専用のドッグフードを買ってきて与えるのですが、
割当量だけでは満足できないらしく、
お母さんであるたなこの分まで食べてしまいます。

不思議なことに、先日まではたなこは
自分のえさを子供たちが食べに来ると
怒って追い返していたのですが、
今や自分が食べるのを遠慮している状態です。
離乳時期が近づいてきたので食べさせてやっているのでしょうか?

仔犬たちが生まれてから、
たなこのえさの内容も変わりましたし、
仔犬ごとにえさを分けて与えるので、
えさやりに手間がかかります。

世話をするものがいると、自然と自分の生活も変わるもので、
それになつかしくも新鮮な気持ちを感じています。
世話をすることは自分に責任が発生するので、
とてもやりがいのある仕事です。

野菜を育てていても、まったくの放任ではいい野菜ができないので、
手入れをする必要があります。
机上だけの問題ではなく、実際現場で物に触れる、というのは
現実感の把握としては最良の材料といえます。

つい先ごろはバーチャルリアリティ(仮想的現実)という
言葉が流行りましたが、
それは養老孟司氏がいうところの
『都市化社会』の最終的な形なのかもしれません。

実際に体験しなくても、CGなどで疑似体験ができる、
というのは技術の発展だといえますが、
その分現場体験が少なくなっていき、
現場体験すら不要であるというような動きにも
つながっていくのかもしれません。

毎日畑を見ていると
さまざまなことを感じます。
水が足りないな、とか生長してきたな、とか。

このすばらしさを多くの人に伝えていきたいし、
何より私がそれで食べて生きている、という
実績を作りたい。

明日から帰農塾が始まります。
またまた新しい出会いがありそうです。
しっかりやってきます。

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大根祭り

春が過ぎ、初夏が近づくと、3月頃に播いた
野菜たちはいっせいにとう立ちし始めます。
4月には、高菜や小松菜、ほうれん草などが
とう立ちしてしまい、商品価値を失わせてしまいました。

高菜づけもやってみましたが、
素人の悲しさ、散々な出来になってしまい、
敗戦の憂き目を見たのでした。

しかし、くじけていては次々収穫適期を迎える
野菜たちの面倒を見ることができません。
ちょうど、大根が大きくなり、宅配と直売所出荷だけでは
さばけそうにありません。

ところが!
明後日から里山帰農塾が始まるではないですか。
ここで酢漬けを作っておけば、
帰農塾中の漬物をまかなえる・・・
しかも、王国産の野菜で。

というわけで、
3キロばかりの大根を酢漬けにしたのでした。
明日くらいから食べられる予定です。

加えて、やえちゃんも『大根のつぼ漬け』
を始めました。
こちらは食べれるまでに最低2週間はかかるそうで、
楽しみが増えました。

消費するだけの生活から、生産、加工活用する生活へ。

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トマトの芽欠き

わかりにくいかもしれませんが、
画像の人差し指の腹で
支えてあるのがトマトの腋芽です。
その上の二本の葉の間から出ているのが
トマトの生長点です。

この時期くらいから、トマトはどんどん大きくなります。
芽欠きはトマト栽培の基本的な作業ですが、
芽が大きくなってから欠くとトマトに与えるダメージが大きいので、
小さいうちにきちんとやっておくことが重要です。
芽欠きをした後の手は、トマトくさくなっていて、
懐かしさを感じるとともに、作業をしたな、という気になります。

もう、2段目の花まで咲きました。
7段目くらいまで実を採れれば今回は成功ではないかと
思っています。

それから、懸案であったハーブの種まきも終了しました。
時期的には若干遅れたものもありますが、
何とか芽を出して、大きくなってほしいです。

最近雨が降りません。
別のトマトは、しおれかけています。
雨よ、降れぇ!

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プロになる

どこにいっても、何をしていても、
その道にプロになる
ということを考えた一日でした。

疲れた顔も見せないで、
楽しそうに仕事をしている人を見ると、
自分もまだまだやりどころがある、と痛感します。

ここのところイベントが多かったのですが、
何度か、皆様に疲れた顔をお見せしたかもしれません。
『後悔先に立たず』と申しますが、
この道で飯を食っていこうと決めたのですから、
張り切ってやっていこうと再確認しました。

自分のやっていることを少しでも、
『自分はよくやっている』と傲慢な気持ちになったら、
今日の謙虚な気持ちを思い出そう。

ところで、5月も残すところ一週間となりました。
金曜日からは里山帰農塾が始まります。
ぎりぎりまで参加を呼びかけています。
ぜひご連絡ください。

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本番の効用

昨日、酔った勢いでばらしてしまいましたが、
今日はうどん作りの講師を行いました。
「できるのか?」
と不安の声もありましたが、
苦節の日々を乗り越え、今日はれの場を迎えました。

受け入れ人数は約30人。
4人一組でチームを組みました。
私があらかじめまとめておいた
マニュアルに従ってうどんを打っていきます。

面白かったのは、
8チームの作り方が全て微妙に
異なっており、できた味のほうも
全部違ったということです。

味の違いがなぜ出るのかまで
突っ込んだ見解はまだ出せませんが、
同じ分量で準備しても
これだけ味の違いが出るというのは、
うどん作りは奥が深いものだということです。

私も、見本として一緒にうどんを打ったのですが、
練習してきた中では今日が一番上手に
打てました。

「人に見られてる」
という思いが適度な緊張を生んだのと、
参加者の方たちのやり方を見ながら、
自分にも取り入れられるやり方を学んだことが
原因だったように思います。

ギターの演奏にしても、今日のうどんにしても
本番をこなすことが自分の実力につながっていきますよね。
石田さんの声かけで急遽うどんの講師をすることになりましたが、
これでまた一つ自分の技が増えました。

今度は時間を見つけて
イベントでも打ってみたいですね。
2時間でできるので、一回試してみませんか?

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電機連合登場

やってまいりました、電機連合102名!
田んぼにいる人数も半端ではありません。
伝達事項は全部トラメガです。

稲刈りのときにお会いした人々もまたいらしてくださっています。
ちょうど、去年の稲刈りに私が来たので、
それ以来振りです。

電機連合は、お祭りのような騒ぎです。
たくさんの人が、それぞれ楽しく歓談している姿を見るのは
とても楽しいです。

また、新しい人とも出会えるので、
刺激もあります。
やっぱり、これだけ田舎に住んでいると、
新しい出会いというのは少ないので、
こんな風にいろんな人と出逢える機会を大切にしていきたいです。

田植えも、今年4回目になります。
ずいぶん上達したかな・・・
きちんとできるようになって、近所の農家さんの
お手伝いができるようになれればなぁ。

電機連合は、棚田倶楽部の全面的な応援の元に
成り立っているイベントです。
普段は会えないおばあちゃんたちにもたくさん会えるのが
また楽しみの一つです。

と、そうこうしているうちに
夜も更けてきました。
今頃は、昼間に洗った露天風呂(cf画像)
で皆様楽しんでいることでしょう。

明日の体験の講師、がんばってきます。
うどんうちですよ、うどんうち。
うまくいけば、これからイベントで作ることがあるかも・・・

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