その場に身をおくということ

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午前中の塾の授業が終わってから、

 

身体巡礼: ドイツ・オーストリア・チェコ編 (新潮文庫)

身体巡礼: ドイツ・オーストリア・チェコ編 (新潮文庫)

 

 

を読了。

雑誌連載中にも少し読んでいたのだけど、ふと、身体について考えてみたくなったのと、ハプスブルグ家の埋葬法が心臓と内臓と身体を別の場所に埋葬するというものを思い出して、なぜだったか知りたくなったからだ。

心臓信仰や、ユダヤ人墓地についての話題など、とても興味深く読んだのだが、本編には直接関係なさそうなところを引用する。

 

自分なんてものはすぐに変わる。だから、その場にそのときの自身の身をおいてみる。その空気を味わってみる。そうすると、考えていたことが確認でき、深まり、新たな地平が広がっていく。

 だから、現物に自分であたってみることがいちばん確実だ。人に振り回されないで済む。

 

この文章は、著者がなぜ墓場巡りをしたかについてのべている部分だが、私が農村に暮らす理由と関係があるかもしれないと思って引用した。

 

私が農業をしているのは、生活のためと、妻の家に農地があるからなのだが、実は土に触れていると、とても気分が落ち着き、充実感もあることが大きいと思っている。地面を歩くだけで、柔らかな感触が心地いいし、大げさに言えば、エネルギーをもらっている気さえする。

この地を足場にしているからこそ、考えられるし、動いていける。

まだまだ迷いも多いのだけど、迷ったら野に出て、身体を動かしてみることだ。

 

正月明けで寒いのと、部屋でやることが多くてまだ外で動いてないんだけどね。

 

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