いざ千葉大学へ!
といっても、別に大学院に入学するわけではない。もう一度勉強したい気持ちはあるけど。
今日は、年に一回やらせてもらっている千葉大学での授業。
2009年に地元の大山小学校が廃校になってから、大山廃校利用を考える有志の会の一員として活動している。活動の中で、千葉大学の学生たちと毎年長狭学園の子供達とのイベントを行ってきた。
学生たちは授業の一環で大山に来るのだけど、その事前授業の中の一回分を話をさせてもらえる場としてくれているのだ。
今日のテーマは「地域の中で暮らす」ということ。
地域ってなんだろう?ということを考えたかった。
私が地域を考え始めたのは、自然王国に来てからのこと。自然王国に来て、農業に携わるようになり、自然の中で暮らし始めた。里山帰農塾のスタッフとして、講師の先生方の話を聞く中で、地元学という言葉、さらに、あの「無い物ねだりではなく、あるもの探し」という言葉に出会ったのだ。
これが、自分にとって本当に大きかった。
学生の頃は、私の目は漠然とした、「社会」に向けられていた。社会問題の解決、というような方向性だった。
しかし、鴨川で暮らす中で、目の前の地域、私が息づく地域でこそ取り組むべき実体であると気づいた。
この地域で暮らしていくんだ、と決心したとき、今まで見えなかったものが見えるようになって来た。
それから、いろんな活動をやり始めたのだ。
廃校利用に関わり始めたのも、私の住む大山地区の核となる場所が、地域住民と近い形で存在するべき、コミュニティの核として存在し続けるべきという思いがあったからだ。
小学校があった頃のように、子供の声がきこえて、そして大人たちが集まれる場所になればいいな、と思っている。
地域の力を取り戻す、という言葉は、地域は本来そこに住む人々の総意によって運営されるべきという考えを持っているからだ。
現在では何かと行政にお願いして物事を進めていこうとするきらいがあるのだが、それだけではなく、自分たちで自分たちの村を維持していこう、繋いでいこうということなのだ。
そして、その活動は考えだけでなく、人と人の関係が基盤となって行われることが必要だ。
私も、声をかけてもらったことで廃校利活用のメンバーとして活動し始めた。
人の関係をうねりとして大きな動きにしていきたい、といったことを話したのだった。
でも、学生たちが一番関心を持ったのは、地域通貨“安房マネー”のことだった、というのはやはり地域通貨という活動が持つ可能性を感じさせる。
安房マネーがなければ、この地域はこれほどゆるやかにつながったコミュニティはなかったかもしれない。これは、また項を改めて書くことがあるだろう。
以前のブログを読む