“バッタを倒しにアフリカへ”

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発症3日目。少し回復基調を見せるも、外での作業は無理そうだったので、本来なら炭焼は3日目の焚き込みという大事な作業だったのが、お休みさせてもらった。

今日は1日起きていて、夜の塾講師もやってきたのだが、今でも耳鳴りのような音がしていて、あまり元気ではない。じゃ、寝ろよとなるが、結局こんな時間から書き始めているのだった。

 

 

バッタを倒しにアフリカへ (光文社新書)

バッタを倒しにアフリカへ (光文社新書)

 

 著者がラジオに出ていたのをたまたま聞いていたので、ぜひ読みたかった一冊。

著者の研究対象はサバクトビバッタというバッタ。

アフリカで大発生した場合、農作物に甚大な被害を与えるので、世界的に重要な生物。しかし、直接の観察結果に基づく論文が少ないらしく、著者は実際に西アフリカのモーリタニアに住み込んで研究を行う。

著者によると、最近は研究室で研究を進める研究者が多いらしく、野外で研究をするのはあまり盛んではないらしい。

でも筆者は、「バッタの研究がしたい!」と言い続け、無収入になる危機に陥っても、「それでもバッタの研究がしたい!」と行動し続ける。

ここに、著者の貫く姿勢を感じた。

自分が好きなこと、やるべきと思うことを全力でやり、それを人に伝える。

本気な人には、本気な人が手を差し伸べてくれるのだ。

著者は、前野ウルド浩太郎と名乗っているのだが、ウルド、というのはモーリタニアの研究所のババ所長から与えられた「〜の子孫」を表す言葉だそうで、ババの子孫という意味になるようだ。

名を与えられるって、すごいと思う。

この後、この調査で得られたデータをもとに論文を書く、と本書に書いてあったので、これからも読み続けたい。

すごい人がいるものだ!

 

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