僕の前に道はない
僕の後ろに道は出来る
という高村光太郎の詩を、ふと思い出した。
今日は王国の日。
午前中は今季最後のさし苗。
手伝ってくれる人もきてくれたので、6人体制で補植。それでも、2.5時間まるまるかかった。
さし苗を終えると、あとは月末の1回目の田の草取りの準備を始める。
午後からは、第2農場の草刈りに向かった。
第2農場は、王国のある大田代集落から釜沼集落に下るメインスロード沿いあるので、目立つこともあり、できるだけ草刈りをするようにしている。
おそらく、昨年の晩秋以来の草刈りになるので、結構草が生えている。
本来道になっていたり、空き地になっていたりするところにも、50センチ以上の高さで草が生えている。そこを、草刈機で刈って行くのだ。
実は、これが面白い。一気に刈ろうとするとすると、草刈機の能力を超えてしまい、負担をかけてしまうのだけど、何度かに分けて刈って行くと難なく刈ることができるのだ。そして、それを繰り返して行くと、進むのが困難だった場所に歩けるスペースがができてきて、後ろを振り向くとまさに、道ができているのだ。
道ができる風景を見ていると、作業をしたな、という気になって来る。
詩はこの後、
ああ、自然よ
父よ
僕を一人立ちにさせた広大な父よ
と続く。
40を過ぎて、一人立ちしているか若干疑義があるが、それでも自然と関わる暮らしができていることは幸せなことだろう。
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