朝日を浴びてはたらくこと

朝日をみると、なんだか神々しさすら感じてしまい、ちょうど山羊のチーズと朝日がいい感じで撮影できた。冬の空は澄んでいて、清らかな感じがして、好きだ。

木曜日は自然王国の日。今日は山小屋食堂のペンキ塗りだ。今までは内装をやっていたけど、いよいよ外側へ。

食堂の外に、明かりをつけてもらう。ここはさすがにプロにお願いする。

まだ脚立などがおいてあるけど、ほぼ完成だ!

白ペンキを塗っただけだけど、随分と感じが変わった。王国に来てまる14年が過ぎた。少しずつ、自分たちらしい空間に変わってきていることを感じる。

全ての人に受け入れられなくても、普段使う参加者の人たちが心地よく感じてくれれば、それが全ての始まりだと思っている。

王国での暮らしの中で、自分で暮らしを作ってゆくことの楽しさを知った。それはいまの私の暮らしの大部分がそうである。

これから、何があるかわからないけど、自分の暮らしを自分で作ってゆくことだけは続けていこうと思っている。

日の光を浴びて、外で作業できることは、いまの時代では貴重なことなのかもしれないな、と思った。

以前のブログを読む

溝掘り、溝掘り。

今日は朝から、田んぼの溝掘りだ。と言っても、私が掘るのではない。

山賊会の親方が時間を作ってくれて、ユンボで掘ってくれる。私はその補佐で、鍬やスコップで溝や土手を整形していく。

今までは、田んぼに溝を掘ることなど考えたこともなかったけど、今年山賊会で一緒に作業を進める中で、ちゃんと溝を掘ることがいかに田んぼを乾かす上で重要かということを学んだ。

で、今は時間があれば剣スコで溝を掘っている。とりあえず、形だけ作っておくだけでも、少しずつ田んぼが乾いていっているので、もう少しがんばろうと思っている。

ユンボで掘ってもらっているところは、我が家の田んぼの中でもっとも乾きづらくて、深い田んぼ。今日は1日かけて掘ってもらい、パイプまで埋めることができた。

夜になって、雨が結構降ってきた。明日の朝どんな状況になっているかみに行くのが楽しみだ。

以前のブログを読む

鴨川に来た意味って

午前中は、自然王国で大豆の収穫を行う。事務所前の畑は先日のイベントでとりきったので、今日は第一農場へ。藤本夫妻と3人で作業した。色々と話しながら作業を進めていたんだけど、農業の喜びってやはり単純な作業の中にいろんな要素があることにあるのだなと思う。

午後には、12月21日に東京で開催するセミナーの打ち合わせを行う。

今回は、一般的なセミナーとはことなり、現在鴨川で暮らしていたり、二地域居住をしている人たちがどんな思いを感じているか、実際に鴨川に暮らしてみてどうかなどをフリースタイルで話す予定だ。

担当のNさん(市役所職員)の発想がとても柔軟で、はじめにアイスブレイクをやり、トークの後は車座になって縄ないをやり、そのままイベント紹介、質疑応答になだれこむといった流れになりそう。

一緒に話すご夫婦も王国に来てくれて打ち合わせをした。3年間鴨川に通った結果、先月に移住されたばかりだ。「鴨川になぜすみたいのか、ここで何をやりたいのか」を考えて移住したそうだ。

振り返ってみれば私は、「人と人が交流する現場を作りたい」という思いだけでここにやってきた。それは今も根っこにある。これからは、そこからさらに派生する仕事をして行くことが必要だと考えている。

そんなわけで、このセミナー、鴨川を知っている人も知らない人も楽しめるものになりそうだ。21日金曜日と、絶賛忘年会シーズンとなってしまっているためか、いまのところ参加される方が多くない。

これる方はぜひ来てください。

申し込みはふるさと回帰支援センターまで。

以前のブログを読む

これが日々の暮しです

昨日のあたたかさとは打って変わって、今日は急激に冷えた。自然王国では、引き続き小屋のリフォームを続けている。写真は、色を塗り終わって、電灯を付け替えた食堂の様子。なんだか、全然違った場所に来たみたいだ。雰囲気がずいぶん変わった。電気工事はプロにやってもらったのだけど、あとはすべてスタッフで行った。山小屋の電灯も付け替えたし、ふろの脱衣所にも板を張った。

こちらは昨日の我が家の様子。4月にみた映画「人生フルーツ」に触発されてエビスグサの種をまいた。それが実ったのだ。葉はすっかり枯れて、さやがはじけそうになっていたので、学校から帰ってきたこどもたちにも声をかけて一緒に収穫。来年用の種を残して、お茶にしてみたい。

こんな感じで、自然王国でも我が家でも自分たちでできる範囲の暮らしを続けている。移住!と聞くとなんだか大げさだが、たまたまこの地を選んだ私にとっては、今のような暮らしをすることは当たり前のことのように思える。

そんな中で、月末には東京は交通会館でセミナーをやりたいと思っている。

これは、鴨川自然王国と鴨川市ふるさと回帰支援センターの共催で行うものだ。
一緒にやるのは本当に久しぶりで、7~8年ぶりくらいかもしれない。
東京の回帰支援センターの職員さんが南房総鴨川を視察に来た時に我が家に宿泊してくれて、その際にいろいろとお話したことが、今回のセミナーのきっかけになっている。

鴨川に住んでください!
というアピールではない。

鴨川で行われているいろんなイベントに参加して、こんな風に暮らしを営んでいるよ、ということをお知らせしたいのだ。
だから、移住希望がなくても、話を聞きに来てくれると嬉しい。
私も、王国スタッフでありながら農家民泊を営んでいる話などをさせてもらう予定。さらに、みんなで縄ないもやりますよ。

まだ席に空きがあるようなので、ぜひお越しください!
お申し込みは下記か、私まで!

http://furusato-kamogawa.net/infomation/%E8%BE%B2%E7%9A%84%E3%81%8F%E3%82%89%E3%81%97%e3%80%80%E7%A7%BB%E4%BD%8F%E3%82%BB%E3%83%9F%E3%83%8A%E3%83%BC%E3%80%8C%E3%82%86%E3%82%8B%EF%BD%9E%E3%81%8F%E3%80%81%E3%81%A4%E3%81%AA%E3%81%8C%E3%82%8B/

以前のブログを読む

日々のあれこれ

12月1日 土曜日

一日中山賊会の作業。この時期に、来年に向けての作業を進めることで、年明けの田作りがスムーズになるはず。ぬかるんで、なかなか乾かない田んぼにユンボで溝を掘り、パイプを入れて排水を容易にする作業だ。

午後の作業の終わり際、いよいよ田んぼ同士をつなぐ溝を掘る。

勢いよく水が流れ出すと、感慨深い。

続いて、ある程度水が流れたら、パイプを埋めて、今後その上を歩けるようにする作業。こちらも、ユンボでバリバリと。

私は何をしていたかというと、ユンボで上げた土が落ちないようにスコップで固めたり、ユンボでも入れない場所をスコップで掘ったりという仕事。作業着がドロドロになったけど、無事つながった。雨上がりの月曜日の朝田んぼを見に行くと、見事に水が流れていた。よかった!

12月2日 日曜日

この日の夜から雨が降るということで、どうしても我が家の田んぼの刈草を燃やしたかった。これを逃すと、また先送りになってしまうからだ。前日に次女にヘルプを頼むと、いいよ!と言ってくれたので二人で作業する。午前中は刈草を一か所に集め、午後からはバーナーで火をつけていく。慎重に火をつけながら、二人であれこれ話をするのは楽しい。予報より早く雨が降り始めたけど、予定していたところを終えられてよかった。

12月3日 月曜日


思うところがあって、いつもより早くえさやり作業を始めた。日の出がとてもきれい。


自然王国から帰ってきたら、もう夕暮れ。王国では、午前中は食堂の内壁に白ペンキを塗り、午後はウェブサイトの更新、メールマガジンの発行などを行った。いつもと何一つ変わらないような日常だったけど、振り返ればかけがえのない日々だったのかもしれない。どこにいて、何をしていても、この感覚を忘れないようにしていこう。

以前のブログを読む

炭焼小屋での作業

午前中は炭焼小屋の作業を行なった。屋根の作業をしたかったが、濡れていたため断念。滑りやすいので、無理は禁物だ。そこで、煙突の修復を行うことにした。この煙突は、小屋から向こう側の土手に伸びていて、煙を冷まして木酢を取るためのものだ。

撮影:小野幸一
撮影:小野幸一

前回と異なり、今日は大勢で煙突復旧に取り組んだので、順調に進んだ。土手の上から炭小屋を見下ろすと、こんな感じだ。結構高いのです。

その後は、薪割機が置いてある屋根にかぶっているマテバシイの伐採。屋根の上に乗って、細い枝は手のこで切り、太いところはチェーンソーで伐る。これも、一緒に作業をする人がいるので、安全に配慮しながら作業できる。

撮影:小野幸一

伐採した木はさっそく棚木と炭材にするために加工する。

撮影:小野幸一

屋根の作業はできなかったが、やれることをやったので満足だ。最近忙しくて、みんなで集まって作業するのが週に一度くらいしか取れないけど、それでも一緒に集まって作業するのは、とても楽しいし、やりがいがある。人と共に働ける幸せ、だ。

 

 

以前のブログを読む

そこに、志があった。

日曜日、香取市にある「恋する豚研究所」https://www.koisurubuta.comに炭焼き仲間と行って来た。

目的は、その隣にある栗源第一薪炭供給所(設計したアトリエ・ワンのウェイブサイトhttp://www.bow-wow.jp/profile/2018/1K/index.html)の収穫祭に参加するためだ。

駐車場から恋する豚研究所の建物を見る。一階がハム工房、2階がレストランとオフィスになっていた。

建物の天井は高く、解放感に満ちている。下はレストランの二階から見た風景だ。奥に見える三連の屋根の建物が栗源第一薪炭供給所になる。お店に来た人がゆったり過ごせる空間が用意されている。

お昼に、 恋する豚のロース肉塩コショー焼き定食(1,280円)をいただく。これに多古米の新米ご飯と味噌汁がついてくる。肉は柔らかくて、味のあるおいしい肉だった。野菜はポン酢で食べるようになっていて、えぐみもなくて美味しく食べられた。レストランからは一面ガラスで360度の風景が見られる。

研究所に併設されているスイートポテトのお店。奥にわずかに見えるサツマ芋畑で収穫されたサツマイモを原料にしている。

スイートポテト屋の2階は休憩所になっていて、本を読むこともできる。本棚も面白い形をしている。自分でも作りたくなった。そして、いよいよメインイベントの収穫祭へ。

1k、というのがこの施設の呼び名だ。

これは、ガシファイヤーという薪ボイラー。これに薪を入れて湯をわかすことができる。

これは薪割り機。薪炭供給所というだけあって、薪も販売している。

さて、一体ここはなんなのか?林業所なの?レストランなの?

実は、ここは就労支援型施設といって、障害のある方達を受け入れて、事業を行なっている事業所なのだ。
農業×林業×福祉、というのがコンセプトだ。
今まで書いてきたレストランも、薪割りも、サツマイモの栽培、スイートポテトの製造販売も、全ての作業を障害のある人とともに行なっている。

薪割りの際は、チェーンソーも使っている。危険じゃないの?という意見もあるらしいが、そこは工夫を凝らしている。作業分解といって、あらゆる作業の工程を細分化し、それぞれをマニュアル化することで、障害の程度に応じて作業分担しているのだ。

そして、行なっている林業は自伐型林業。3トンのユンボを購入し、道をつけて施設周りの山から木を伐り出し薪を作っている。1kも、この施設周りの山から切り出した木で作られているのだ。

この空間は、人を拒否していない。一般的な福祉施設は、ある意味で当たり前のことではあるが、関係者しか入れない雰囲気を出している。しかしここは、開放的でハイセンスな建物に、おいしい豚肉料理を出すレストランがあり、施設をきれいに清掃したり、接客をしたりするスタッフがいて、その中には障害のある人もいる、といった感じなのだ。お客さんも、ただ単に料理を食べに来たりハムを買いに来ることが目的といった感じだった。

これらの建物を設計した塚本先生が、「ここでは、支援者ー被支援者といった主体ー客体という関係ではなく、豚肉、スイートポテト、薪などの実物が両者の間に入ることで、人と人との関係が楽になっている」と講演で話されていた。

働くことで生み出される関係性があるということなのだ。これにはすごく自由を感じるし、希望も感じる。

この建物にも空間にも、思想というか、考えが反映されている。だからと言って押し付けがましさは全くなく、自然とこの空間に溶け込んで、心地よく感じている自分がいた。

こんな空間を作れるんだ、こんな工夫をしている人がいるんだ、と気づけたことは非常に刺激的だった。

そして何より、私の暮らし方、働き方も、考えをあらわすことに向いていると思い知った。ぐるぐると同じところを回っている私の考えだが、考えを形にあらわすことでもっと自由になるのではないかと思うのだ。

帰り間際に撮った1kの風景。これからここで生み出されるものが楽しみだし、私は鴨川で現場を作り続けていきたい。

 

以前のブログを読む

自然王国麦まきイベント

自然王国で、麦まきのイベントを行った。昨年から始めたもので、来年の初夏に収穫し、これをうどんにしてもらうのだ。できたうどんは、自然王国サポーター特典になって、皆さんに配られる。

まずは、うねに3条の筋をつける。足で均等に3列作る。

お椀に入れた麦を条まきしていく。列に沿って種をまくことを条まきというのだ。

カフェスタッフの戸村さん母子も参戦!元気に種まきしてくれた。

これが、小麦。

まきおわったあとは、もみ殻をかぶせる。

約1反歩の面積をまき終わった。この後は、来年の麦踏、追肥。そして草取りを何度か行う予定。2年目の今年は結構手慣れたものだったので、今後の生育が楽しみだ。

以前のブログを読む

炭小屋のトタン貼り作業。

経年劣化で穴が空いたトタン屋根の修理を行う。修理といっても時間をかけられないので古いトタンの上にそのままトタンを貼る作業だ。屋根の角度はごく普通の角度だと思うのだが、実際登ってみると踏ん張ることが難しいほどの角度に感じる。

そこで、桟を打ちつけることによってすべり止めを作って作業することにした。

岩田さんと手分けして貼っていく。トタン屋根は鶏小屋を作った時に何度かやっていたが、足場の悪いところで貼った経験はあまりないので、踏ん張る太ももがプルプルいうほどだった。

何とか1日目の予定作業を終えることができた。みんな怪我もせず進められたのでよかった。来週の作業で仕上げる予定だ。小屋を修理できたら、ようやく炭材の切り出しができる。

以前のブログを読む

自然王国山小屋のリフォーム開始

昨夜雨がたくさん降ったため、今日は山小屋のリフォームにとりかかる。ベニヤ板に杉板を貼っていく。

岩田さんが貼り、私は材の切り出しを行なった。作業分担をしたので、仕事がすいすい進む。

桟があるところは板をそれに合わせてカットしてから貼る。なかなか根気がいる作業だ。

1日終わって、片付け前の様子。

ガスコンロの周りに杉板を貼り終えた。ベニヤ板の壁に板を貼っただけだが、なんだか雰囲気が随分変わった。年内には内装を仕上げる予定だ。週末のイベントでみんなどんな感想を持つか楽しみ。

何にしろ、手作業は楽しいものだ。

以前のブログを読む