満月ネタ三回目

このときになるといつもこのネタです。
大体今回くらいでメインにするのは終わりかなぁ。

どうして満月にこれだけこだわっているかというと、
月の満ち欠けに否応なしに敏感になってしまったからです。

王国には、幸か不幸か街燈がありません。
だから、食事をして外に出ると、
月の暗さや明るさが自然に感じられるのです。

満月の放つ光は本当にきれいで、自分の心まで
通り抜ける感じです。

王国生活も5ヶ月を過ぎると、だいぶこの自然にも慣れてきた
感じがします。
季節の移り変わりを感じるようになりました。

環境が人に及ぼす影響は以外に大きいのかもしれません。

今日は東京から取材の人が訪ねてきてくれました。
農業について、自分が普段思っていることや、
何を目指してやっているか、というようなことを聞いてもらいました。

何はともあれ、農的生活というのはやはり時代の流れに
なってきているのかもしれません。
今回、王国に来てくださったのは、

農的幸福論―藤本敏夫からの遺言

農的幸福論―藤本敏夫からの遺言

がきっかけだったそうです。

登紀子さんがまとめた本ですが、彼が書いたからこそ
本になったのですね。
「死せる孔明、生ける仲達を走らす」という言葉を思い出しました。
ここで暮らすようになって、
藤本さんはたくさんの人の心の中に生きているな、
と思います。
彼と、彼の思いを受けた多くの人々が自然王国の建設に
関わってきたんだ、という事実を大きなものとして
感じています。

アスパラの支柱立てもほとんど終わりました。
明日は、これの仕上げです。

以前のブログを読む

図書館という泉

昨日の雪から、今日はだんだんと晴れました。
いつも見ている同じ風景なのに、
天候が変わると見せる姿がかなり変わるのが
興味深いです。

返却期限の過ぎた本を返しに、鴨川図書館に行きました。
図書館の面白いところは、たくさんある本をゆっくりながめられて、
それを借りれるところですよね。

本は基本的に購入して、
線を引いたりするのですが、
図書館には、絶版になってしまった本や
自分では買えない高価な本も並べられてあるので
昔からよく利用します。

一回に5冊しか借りられなかったり、テーマごとの蔵書が少なかったりと、
それなりに問題はありますが、それでも自分の知らない本がたくさんあって、
本棚を見てるだけでわくわくしてきます。

たなこの世話に役立つかな、と思って犬に関する本も借りてきました。

犬の生態

犬の生態

天津小湊の図書館ももうすぐ再開するし、
まだまだ楽しめそうです。

最近天気が悪くて、あまり畑に出なかったので、
そろそろ身体がむずむずしてきました。
事務所でやらなければならないこともたくさんあるのですが、
外で働くほうが好きです。

明日からまた溝掘りだ〜!

以前のブログを読む

農業と月

現代農業3月号は『旧暦』特集です。
面白いな、と思ったものを少し書きます。

小松菜は、旧暦の15日に種を蒔くと
よく獲れるらしいです。
今月は、23日になります。
早速やってみよう。

加えて、新月は植物を生殖生長(実が太る)方向に働かせ、
満月は栄養生長にむかわせるそうです。
研究熱心な農家は月の満ち欠けにあわせて
作業内容を決めるのです。

暦なんて、今まではほとんど意識をしてこなかったけど、
調べてみるとなかなか面白い。
太陰暦』は農家の暦、という言葉を聞いたことがありますが、
それは本当だったのですね。

ところで、月に満ち欠けがあるように、
人間にも気持ちの満ち欠けがあるのですかね。
『波があるのが人生だよ』と先人は言っています。
波を何とかなくしたいと思うけど、
波をなくせば凪ですね。

凪なら船が動かない・・・・・

やっぱり、適度な波は必要?

以前のブログを読む

役目の終わり

10月の大風で結構な被害を受けたブロッコリーたちも
今日、片付けの日を迎えました。

2回ほど引っこ抜かれたので、片付けのときに見てみると
あまり根が張っていませんでした。
よくがんばってくれた、とお疲れ様を言いたい気分です。

これから、こんなサイクルを日々繰り返していくのでしょう。
同じように見えても、決して同じではない時間のなかで
過ごしていくのです。

ブロッコリーの後には、鶏糞や牛糞を入れて
耕して、春蒔き野菜の準備です。
いよいよ、草との戦いが始まります。
(皆さんの活躍に期待しています)

倦まずたゆまず、やるべきことをやっていきたい。

以前のブログを読む

探検

先日、鶏糞運びをしていたとき、
『キムチアリマス』という小さな手作りの看板を見つけました。
学生時代によく韓国でワークキャンプをしていたので、
なつかしくなって、そこに行ってみることにしました。

率直に言うと、不思議なお店でした。
車で行ってもかなり奥まったところにあって、
よほど興味がないと行かないんじゃないかな、と
思わせる場所でした。

お店の名前や、看板が出ているわけでもなく、
プレハブの家と、漬物小屋があるだけです。

お店として営業している感じではなく、
小屋で作ったものを販売用として袋詰めしているような
感じでした。

いきなり行ったのでなれなれしく話すわけにもいかず、
少しだけ話をしましたが、それだけではまだまだ謎が
とけなかったです。

折角行ったのでオイ(きゅうり)キムチと白菜のキムチを買ってきました。
オイキムチだけ食べたのですが、なかなかおいしかったです。

キムチもそのうち自分で漬けれるようになりたいです。

以前のブログを読む

”時間”

久しぶりの雨です。
今日は宅配便の出荷の日だったので、
雨の中野菜を収穫しました。

『野菜を育てたい!』
と思ってから、実際畑にするまでは大変な
時間と労力がかかります。

今やっている新しい畑も、小原さんが
一月いっぱいかけて草刈をして、その草を集めて燃やし、
畑におおかぶさる木の枝を切り、と多くの工程を経て、
私たちが溝を掘っています。

種をまいても、芽を出し花が咲き実がなるまでには
何ヶ月も要するのが通常です。

田舎ないし農的生活は、都市とは流れている時間が違うのか?
と思わされるほど、長い目で物を見なければなりません。

私は、都市なのか田舎なのかまだどっちつかずなのですが、
これから物を考え実行していくときにはこの『時間』というのが
大きな問題になってきそうです。

急いてはことを仕損ずる』ですかね。

以前のブログを読む

故郷庵にて

早起きして、昨日の夜はまった軽トラを脱出させました。
やえさんの車のパワーにより助かりました。
新しい畑に鶏糞をまきましたよ。

で、今日は久々に東京に行ってきました。
今帰ってきたところです。

御茶ノ水でギターを買ってしまって、
嬉しくて故郷庵でちょうさんと
写真を撮ってしまいました。

ギターを買ったからには、もっと練習しないといけません。
このギターに合うくらいの技術がほしいです。

久々の東京は、やっぱりでかかった。
最近見慣れている田舎の風景とはまったくの別世界です。
イベントに来てくれたみなさんや、参観者の人が王国の
風景を見て、
「いいところですね」
といってくれることの意味がよくわかります。

鴨川では千枚田保存会が都市と農村の交流に意欲的に
取り組んでいますが、
鴨川自然王国としても、まだまだこれからやりどころがあるな、
と感じさせられた一日でした。

リフレッシュされた気持ちで、明日からまた懸命にやります。

以前のブログを読む

運べ、鶏糞!

きれいに晴れ上がったので、鶏糞運びをしました。
鶏舎からトラックまでの道が遠く、
20キロ弱のコンテナを何度も運びました。

しかし、物事はそううまくいくものではありません。

養鶏農家の入り口で一回。
脱出までに1,5時間を要する。

予定より遅くなったものを取り戻そうと
必死に積み込んで新しい畑へ。

入り口でまたはまる。
暗くなる前に何とか出ようとがんばるも、
6時を過ぎる頃にはもう真っ暗です。

結局、入り口に軽トラックを放置して今日の終了となりました。
明日早朝からがんばります。

くたくたになったけど、明日もがんばろうと思える
充実した一日になりました。

『体力のない奴』(by土木大臣)と言われてますが、
ぼちぼちやっていきます。
筋肉痛だ・・・

以前のブログを読む

バランスという魔法

『白か黒か?』
世の中には、二者択一で決めなければならないような
問題がたくさんあります。

『いや、灰色や。』
という答えは、『中途半端だ』とのそしりを免れません。

『白であり、黒であり、灰色でもある』
というのは論理矛盾です。

しかし、それが多面的、複合的に
観察した結果であれば、一定した答えにならなくても
それでよし、とされるのかもしれません。

『バランス』という言葉はともすれば
魔法のように使われますが、その背後には
大きな葛藤があるのだな、と思います。

紛糾していた会員制も解決方法が見えました。
どんな自然王国にしていけるか、必死でやります。
皆さんもいっしょに作っていきましょう。

よろしくお願いします。

以前のブログを読む

『場』があることの価値

鴨川自然王国には、さまざまな人が集まってくれます。
皆さんが楽しく会話しているのを見ているだけで
幸せな気分になります。

農業に対しては、さまざまな人がさまざまな価値観を持って
発言、実行していらっしゃいます。

でも、何かひとつのことを信奉して、それを原理的に堅持していく、
というのでは、いつまでもそれ以外のものを排除していく方向に
向かうのではないでしょうか?

私は、皆さんが楽しく過ごせる場を作りたいと思います。
都会でも田舎でも毎日を精一杯生きている人たちが、
少しでも息をつけるような、そんな場があればいいと思っています。

私は自然王国で何のリスクもとっていませんが、
この王国で実現できる可能性、描いてきた夢、
それに向かう志は未だ持っています。

さまざまな価値観が折り合い、棲み分ける日々がきますように。

写真は、夜に降ってきた雪を撮影したものですが、
やはり古い携帯ではうまく撮れないですね。
(いや、実力か?)

以前のブログを読む