胎動

私が東京で買い物に狂っている間、
三尾さんは着々と新しい構想を練っていました。

いやいや、まだ発表はできません。
構想段階です。
でも、私はそれに大賛成。
というより、ぜひ一緒にやりたい。

東京でも、酔っ払いながらもちょうさんと明日の王国の
構想を話していました。
奇しくも、二人は違う場所ながら時を同じくして同じことを考えていたのです。

鴨川自然王国は、藤本さんが作った場所です。
藤本さんの匂いがたくさんしています。
毎日、事務所に帰ってくると、
大きな藤本さんの笑顔が私を待っています。

「一度お会いしたかった」
と思うこともあるけれど、登紀子さんがまとめられた「農的幸福論」
の中には、「自然王国は、時間と空間の提供です」
という一節があります。

今私はその時間と空間をすごしているのだな、と思う。
「いつまで登紀子さんにおんぶに抱っこしてもらってるつもりなの?」
という言葉も聴くこともあります。

確かに、それはそのとおりかもしれません。
でも、三尾さんが二年前に来て、私が最近ここにきた。
それはきっと偶然ではないはずです。

私たちは、やりたいことがあってここに導かれました。
来年度からは、それが少しずつ形になりそうです。

私たちを見守ってください。
そして、一緒に活動していきましょう。
やれる場が、ここにはあります。

後は、描いて実行するのみです。
志有る士は来たれ。

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故郷庵から”こんばんは”(甲斐さんの口調で)

今日は飯田橋は故郷庵にお邪魔しています。
Yaeさんのライブに行った後、ちょうさんと一緒に
ラーメンを食べて帰ってきました。
(ロシア料理を食べたあと!!!)

久しぶりの都会です。
都市は都市で、すばらしいものがありますよね。
おいしいものがたくさんあるし。
王国でも常においしいものを食べているのですが、
東京には又違ったおいしさ、おしゃれ感覚とでも言いましょうか、
そんなものがあると思います。
(とは言うものの、昼も夜もラーメンを食べていたんですが)

Yaeさんのライブは、アットホームな雰囲気で行われました。
誕生日をお祝いできてよかったです。

Yaeさんが王国に頻繁にくるようになって、
王国の雰囲気も変わったそうです。
鴨川自然王国の時間と空間を使って、何をやっていくのか、
描いていくだけで楽しみです。

三尾さん、Yaeさん、石井さん、そして私。
ほぼ同世代の人々が今、新しい自然王国を作っていこうとしています。
もちろん、石田さん、登紀子さん、小原さんの力があってこそです。

最近は、王国で過ごす、そのことだけで嬉しいです。
東京に一日しかいないのに、もう帰りたくなってきました。
たなこは三尾さんに預けたので安心ですが、
土の道を歩きたいです。

たった3ヶ月で、私はすっかり鴨川が大好きになってしまいました。
人の出会いに感謝。豊かな自然に感謝。
どうもありがとう。
(よっぱらいなので恥もすてて書いてます)

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新しき出会い

地域通貨「安房マネー」で連絡をくれたIさんのうちに遊びに行きました。
免許取立てのくせに、狭く暗い林道を突っ走って。とても怖かったです。
免許を取ってから急に活動範囲も仕事も変わって、変化に戸惑いつつも
楽しんでいる日々です。

行った家は王国までの道くらいの山道を登ったところにある民家です。
ネコ四匹、犬一匹(?)、鶏4羽、と動物の多い家でした。

鍋をご馳走してもらい、自家製の漬物、おひたし、サラダを頂きました。
王国でも作りたくなって、作り方を聞いてきました。
なんでも味噌汁の私たちから、漬物も作ってます、という感じで
生きていきたいです(当たり前といっては当たり前ですが)。

Iさんと話している中で、
生きていくということは一体どういうことなのか?なんて考えてしまいました。

経済的に発展したわが国は、
国際社会との関係のとり方も重要になります。
国際援助も必要でしょう。
でも、それと同じくらい、この日本でどのように生きていくかを考え、実行する
ことは一人の人間としてやるべきことだと思いました。
何かを貫こうとすれば、それに対する障碍は必然的に現れるものですが、
障碍にぶつかった時の反応こそが重要なのだと思います。

王国で生活していく中でも、
周りの人はなんとも思っていないのに、
自分で勝手に壁を作ってしまうことがあります。

その壁は私から壊すこともあるし、
相手から壊してくることもあります。

壁が崩れた時の爽快感、開放感というのはたとえがたいものがあります。
一緒にやって行く人がいるんだな、思い切って言ってもいいんだな、
と感じた時は素直に嬉しいです。

今日は新しき出会いがあったこと、
わだかまりが溶けて新しい方向に向かっていく楽しみを味わいました。

来年度のトラスト、新鴨川自然王国会員制度については、
週末の忘年会で発表できると思います。
現在鋭意製作中。

明日は、2ヶ月ぶりに東京に行きます。
紀伊国屋、タワーレコード、前の職場、故郷庵、Yaeさんのライブに行って来ます。
blogの更新がちょっと難しいかもしれません。

久々に都会に行けて興奮気味のみやたでした。

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掘れ、掘れ!

ヤギ牧場にある、藤本家と事務所の生活廃水浄化槽が、
いつのまにか機能していませんでした。
5年ほど前に設置したものです。

小原さんが異常に気付き、すぐ集合して、穴掘り開始です。
金曜日は、真中に設置してあるパイプをそのままにして、
2メートル以上も掘り下げました。
頭が隠れるくらい掘ったのは初めてでした。
土を外に出す時、当たり前ながら失敗すると頭の上に
土が落ちてくるのでした・・・

翌土曜日は、石田さんがユンボに乗り、
真中のパイプも取り外して、さらに掘り下げました。
途中から、大阪からたまたま遊びに来てくれた私の友人Tさんも
一緒に作業に加わりました。

写真は、ユンボで掘ったあとの穴に、
くいを打ち、板を入れて土留(どど)めをしているところです。
土留めのやり方をじっくりと見せてもらいました。

全く、言葉もありません。
杭も自分たちで作って、土が崩れないように土留めもやってしまう。
田舎ですごす、ということは大概のことを自分でやってしまうこと、
とさえ言えそうです。

明日は、おがくずを入れて、浄化槽再稼動です。
何気なく使っている当たり前のものが壊れてしまうと不便なものですね。

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朋遠方より来る

昨日から、大阪から一人、福島から一人、東京から家族三人、の
計5人の友人が遊びにきてくれました。

私が自然王国に来てから、初めての友人の訪問です。
学生時代、韓国でのハンセン病患者定着村でのワークキャンプを一緒に
やってきた仲間です。

いろんなことを一緒に乗り越えてきた友達なので、
私にとってとても必要な人々です。
久しぶりに会えて、とても嬉しくて、
ついついお酒を飲みすぎてしまいました。

ちょっとはしゃぎすぎた面もありましたが、
これをまたこれからの元気にしていきたいです。
友にあってこんなに嬉しかったのは久しぶりです。

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春までお休み

アスパラガスの枯れた根を切ったところです。
アスパラガスは面白い植物で、
一度定植すると10年くらい収穫できます。

夏から冬までは、残した茎を生やしっぱなしにし、
枯れたら根元を残して刈り取ります。

すると、アスパラガスは根っこに養分を溜め込んで、
春になると芽を出すのです。
その出した芽を収穫したのが、
アスパラガスとして出荷される、というわけ。

王国畑のアスパラは、2回目の収穫を来年の春に迎えます。
アスパラの他にも「冬のうちにできる仕事」というのを
きちんとやっておきたいです。

それが来年の畑の形、
自然王国の形を作ってゆくのだから。

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都会の味

幕張免許センターに行って来ました。
そう、この鈍くさい私もやっとこさ免許申請までこぎつけました。

久しぶりに電車に乗ったので、
写真をとってみました。
いやぁ〜、ローカル線です。

それでも、木更津あたりからは人がたくさん乗ってきて、
ここらではあまり見ない若者も見たりして、
鴨川の人口分布をあらためて感じたり。

学科試験は、これまでで最もよくできました。
きっと満点だったでしょう?(知らぬは本人ばかりなり)
めでたく、普通免許を取得しました。

幕張までは電車で1時間半ほどですが、
当たり前ながら景観が鴨川とは違います。

オフィスビルが乱立していて、
大きなビジネスフィールドになっています。
ここから巨大な生産が生まれるのです。

都会を否定しているわけではありません。
近代資本主義のもと、工業が発展し、情報産業が
発展したからこそ帰農運動も可能になるのだ、
と思っています。

それでも、私はここに住めて本当によかった、と今思っています。

何がいいのかというと、ここの静けさです。
飛行機の音はたまに気になりますが、
夜の静けさはたまらない感覚です。
月夜を除いては、漆黒の夜です。

「幽霊の 正体見たり 枯れ尾花」
これを地で行く世界が鴨川自然王国です。
(切株の白さが、たまに怖い・・・)

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  ただ入れて煮るだけで

Yaeさんが朝3時起きで王国にやってきました。
朝から仕事をするつもりできたそうです。
すごいパワーだ。

Yaeさんが来る時は、一日はおばあちゃんも囲んで
一緒にご飯を頂きます。
今日は餃子鍋を作りました。
4人で、一緒に餃子を作るのは面白いです。
何にしても、人と共に何かをやる、というのは、
めんどくさいことも楽しくさせてしまう不思議な魅力を持っています。

餃子の中には、もちろん王国のニラを入れました。
(肉はまだまだ自給できません・・・)
鍋で煮立った餃子は、ニラの香りがして、とてもおいしかった。

そうそう、今度、12月23日(木)に大山千枚田棚田倶楽部で
Yae with 王国バンドで新潟中越地震チャリティーコンサートを行ないます。
チケットは1000円+義捐金です。
先着60名様なので、もしいらっしゃられる方は私か王国事務所までご連絡ください。
詳しくは大山千枚田websitehttp://www.senmaida.com/yotei/yae.raibu.htmlを参照してください。

というわけで、今からギターの練習です。
(間にあうのか?)

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携わる人々

鴨川自然王国には、多くの人が関わっています。
昔はよく来ていたけど、最近あまりこなくなった人、
新しく夢を描いてやってくる人。

人間関係、というのはどこの世界でも重要な問題になりますが、
やはりここも例外ではありません。

「都会の喧騒を抜け出して、田舎でのんびりと」だけでは、
田舎で楽しく生きていくことはできないように思います。

時間がある、ということはそれだけ余計なことを考えることにも
なるわけで、
それは不必要な焦燥をもたらす場合もあります。

多くの人と協力してやっていくこと、
その場に自分を懸けてやれるかが、本当に大事なことなのだと思います。

わたしは、このキャンパスにどんな絵を描いていけるのでしょうか?

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 仲間がいるということ

今日は、東京から三尾さんが帰ってきました。
昨日帰る予定でしたが、大風で船が欠航し、
帰れなくなってしまったのです。

今朝は、昨日の続きをしました。
ブロッコリーに水をやりましたが、
やはり回復は難しそうです。

ブロッコリーも、出荷できるのは一株に一つだけなので、
結構貴重なのです。ブロッコリーのことを、「畑のエメラルド」なんて
いうこともあるくらい。

去年はこれほどまでの被害を受けなかったそうです。
ひょっとしたら、本当に気候変動が激しくなっているかもしれないですね。

でも、引っぺがされたマルチも、ほら、元通りです。
玉ねぎもはがれたマルチにずいぶんこすられてしまいましたが、
まだ幼苗なので、きっと復活してくれることでしょう。

一人で黙々とする仕事もいいですが、
一緒に仕事をする人がいると落ち着くし、はかどります。

畑の修復を終えたあと、長らく活躍してくれたししとうとピーマンを片付けました。
土に種を植えると育って実がなりやがて役目を終える、という当たり前の
自然の働きに素直に畏敬を覚えます。

「ありがとう」の言葉が自然に出てきました。

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