帰省その後、日常が待っている。

月曜から大阪に帰省して、今日帰鴨した。
家族で帰るのは1年半ぶり。
家族共々暖かく迎えてもらい、楽しい時間を過ごした。
子供たちもひさびさに祖父母に会えて、大喜び。
往路10時間、復路11時間。
車で帰るのは楽ではないが、自由に止まれるので結構好き。

そんな非日常空間も、今日で終わり。
帰宅して早速田畑をみる。
うっっ。
田には、水がない。
畑には、草が生え始めている。
春の勢いは、すごい。
これはこれでやる気が出てくるというもの。
だって、こんなに働ける場があるのだから!

夜は、NPO法人うずの総会。
来年度の事業計画を相談する。
今年もいろんな活動をすることになっている。
ひとつひとつ積み重ねてきたこれまでの活動が、
これからも積み重ねて、続けていくことになるのだ。

私の、生きる場所がここにある。
さぁ、また始まりだ。
やろう。

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地域の力を感じ、思う。

昨日は、同じ集落の農家さんのところで、
来週末の種まき準備。
ハウスにビニールを張る。
こちらの農家は、夏野菜の苗を早めに作るわけではないので、
稲の苗を作る時期だけビニールを張るそうだ。
こうすることで、ハウスの骨は少々痛むが、
ビニールは4〜5年は使えるとのこと。
ビニールも3万円くらいするそうで、節約を考えているのだ。」

お昼前に、東京から友人が遊びにきてくれた。
3年前に、大山廃校を考える有志の会で、
一年だけやった田んぼイベントに来てくれた女性と、
同じときに来て、2年ぶりに会えた男性。
二人とも国家公務員として、バリバリ働いている。

だけどこの日は、私たちと一緒に地道に苗箱への土入れ作業。
土の量の調整は、農家のTさんが全面的に行うので、
私たちは最初に大まかに土を入れたり、
調整が終わった苗箱を並べたりと言った周り作業を行った。

途中で私は、大山村塾座会の準備などで作業を抜けたが、
彼らはその場でずっと土入れ作業を一緒にやっていた。
農家のTさんのやり方は、昔ながらのやり方なので、
私のような小規模で田んぼをやろうとするものに取っては参考になる。
来てくれた彼らにとっても、政策にも乗らないような、
小さな農業のあり方の現場を感じ取るによい機会だったのかなと思っている。

360枚、土入れを終えることができた。
Tさんも、早く終わったことに喜んでくれたし、
私も、作業に関われて、少しでも行程を学ぶことができたのは大きな収穫。

その日の夜は、いつもお世話になっている廃校有志の会のKさん宅で宴会。
イノシシと豚のスペアリブを堪能させていただいた。
友人たちの宿泊も引き受けてくれて、本当にありがたかった。

今日は朝から、自然王国を訪問。
ちょうど加藤登紀子さんもいらしたので、いろいろ話ができてよかった。
その後は、里山わらじランラン・ウォーク2013: 里山わらじランラン・ウォークについて
現場を見に行った。
思ったより深い山で、驚いた。
私も水源掃除などで山に入ることはあったのだが、
隣集落でこのような森の道があるとは全く知らなかったのだ。
一緒に行った友人たちも驚いていた。
このイベントには、別に補助金などはいただいていないのだが、
似たような事業に補助をしているということなので、
少しでも現場を感じてもらえたのかな、と思った。

お昼ご飯は草so_普段使いの器でカレーを。
私自身も久々で、とても美味だった。
ピクルスの酸味も絶妙!
カレーは、おなかに緩やかに染み渡っていく感じで、
ガッツリ!というよりはゆったり・・・といった感覚。
お近くまで来たらぜひどうぞ。
金〜日の営業です。

この二日間、彼らといろいろな話をした。
私も秘書を少しだけしていたこともあり、
彼らの取り組みの一端は感じることができる。
彼らが国レベルで大きく描いていること、
私が今鴨川、自分の住んでいる集落で思い描いていること。
一見全く真逆の方向なように感じられるけど、
彼らの志と、地域自治を充実させたいという私の思いは、
あるところで接点がある。
彼らとはなせたことで、ここ鴨川には
やっぱり面白い芽がたくさんあり、
それが少しずつ身になってきている様子、
(だって、面白いところを案内しようと思うと、
一日では回りきれないんだもの!)
改めて感じることができた。

明日から金曜日まで、帰省します。
家族で帰るのは1年半ぶり。
鴨川を離れて、また考えることがあると思う。
少しだけゆっくり考える時間が持てそう。
帰ってきたら、田んぼ作業と、夏野菜の苗作り。
忙しくなるけど、春の農繁期、勢いつけてやっていきたい。

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引っ越しは大イベント!

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昨夜電話をもらって、今日は急遽仲間の引っ越しを手伝うことになった。
一回で運べるよ〜という話だったので、
午前中に終わるかな?と思いきや、出るわ出るわ。
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3トン車1台、軽トラ2台、軽乗用車2台が
2往復して、ようやく運び終えた。

思ったことは、くらすことは、たくさんのものと一緒に
くらすことなんだということ。
そして、それぞれのものに思いが詰まっているのだ。
その思いと一緒に、新しい家で新しいくらしを始めることになる。

彼らのもうすぐ生まれてくる赤ちゃんは、
この古民家で生きていく。
今日はその一歩のお手伝いをさせてもらったんだな。

私の家のすぐ近くに引っ越してきたので、
今度から飲んでも歩いて帰れる(笑)。
またまた楽しいおつきあいができそうで、楽しみだ。
一番上の写真は、彼らの新しい家からみた午後3時頃の月の様子。
のどかと言えば、のどかな日々である。

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クロ塗り一枚上がり。

昨日、クロ塗り用に土を寄せておいた田んぼのクロ塗り。
土寄せ後、一日くらいおくことで、水分が抜けて落ち着いた土台になるのだ。
4年ぶりのクロ塗り。
昔やっていたことを思い出そうとするも、なかなか勘が戻らない。
半分くらいやったところで、ようやく身体が思い出した。
言葉でやり方を思い出さなくても、
身体が自然と思い出すのが面白い。

30分ほどで一枚のクロ塗りを終えた。
久々でがたがただけど、一応結果報告。
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その後は草刈。
この地域の人は地面が見えるほど草を刈るのだけど、
現代農業で地際を残す方が草が伸びづらいと書いてあった記事を思い出して、
地際2センチほどで草を刈る。

毎日田んぼをみていると、
だんだんと田んぼを見る目がついてくるような気がしている。
いつもっと忙しくなるかわからないし、
今は今やるべきことをやろうと思うのだ。

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一枚ずつ仕上げていきなよ。

待望の雨!
昨夜遅くから降り始めていたようで、
今朝はぜひとも田のクロ周りの作業を終わらせたかった。
月末の帰省までにめどをつけたいという思いが、私を焦らせている。

雨は降ったものの、田んぼに水が全てたまっているわけではない。
何もしないより何かした方がましという考えのもと、
クロ周りの耕耘を終えた。

でも、もちろん田んぼに水はたまっていない。
これ、どうしたらいいんかな、
ほんまに大丈夫かいな、と考えながら
トラクターを洗っていると、自分の田んぼを見に来た
村人から声をかけられる。

「溝に流れている水を田に引け」
水利組合では、水を使う順番が決まっているので、
私が使う順番ではなかったのだが、
よく聞いてみるとこのとき流れている水は、
下の田んぼの人は誰も使っていない水だったので、
私が引いても問題ないとのこと。
あわてて、溝に田の土を入れて水を止め、
田に入れる。

「この田はあんまりうなうと深くなるから、
この後は、代掻きのとき以外は入らない方がいい」
彼は、妻の祖父が田をやめてから、しばらく我が家の田を
耕作してくれていたので、状況をよくわかっている。

「1時間くらいしたら水がある程度たまるから、
そしたら一回だけ往復するとクロ塗りができるぞ」
「一度に全部やろうとしないで、一枚ずつ仕上げていきなよ。」

毎日あんまりどんくさいので、見かねたのだろうか、
いつもはあまり話をしないのに、今日はいろいろ教えてくれて、
私も疑問に思っていたことを質問して、解決することができた。
一枚ずつ仕上げていけって考えてみれば当たり前のことで、
事務仕事をするときは一気に手を付けず、一つずつ片付けていくことを
心がけてきていた。
でも、田んぼになると、経験がないのと焦りとで
早くやらなきゃ!と気がせいてしまっていた。
焦りは禁物。

彼の言う通り、午前中には水がある程度たまり、
クロ塗りの第一段階の土寄せまで終えることができた。
これで、明日クロ塗りができる。

身近にプロ農家がいることは、本当にありがたい。
私の田んぼの経験は、自然王国で手伝いをしていたことにつきる。
むろん、王国の田んぼと我が家の田んぼではだいぶ条件が違う。
一つ一つ、失敗を教訓にして、我が家の田んぼをよくしていきたい。

寒くて、冷たかったけど、思わぬ声かけ、教えによって、
明日からまた頑張れそう。
いい一日だった。

今年やる6枚の田のうち、ようやく1枚がたまった。
今も水をためているので、うまくたまればもう一枚明日やれるな。
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小松菜と葉大根発芽。

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ようやく発芽した。
まだごぼうと人参が発芽しないので、ちょっと不安。
ジャガイモも、大丈夫かな。

今朝は朝から田んぼの隅と、クロ際の土が高い部分を
妻とならした。
今夜雨が降るみたいで、うまく行けば明日また田んぼ作業ができるかもしれないので、
その準備をかねて。
二人でやるとやはり早くて、
1時間ほどで予定の面積を終える。
雨を心待ちにしているが、あまり焦りすぎてもまた失敗するので、
焦らないように戒める。

その後は、エンドウの支柱をたてたり、
アスパラガスの草取りをしたり。
農繁期までもうすぐなので、毎日できるだけ作業を進めるようにしている。

今はとにかく、無心で作業に取り組んでいる。
月末には帰省するので、少し気分転換ができるかな。

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鶏小屋材料切り出し。

5月くらいから、鶏を飼育しようと思っている。
ゆくゆくは百羽くらい飼いたいのだが、
飼えるかどうかわからないので、まず10羽からスタートするつもり。
田んぼと野菜と鶏と塾と。
全部一からの取り組みだから、焦ってしまうこともある。

というわけで、なかなか雨が降らず、田んぼ作業もできないので、
裏山から杉を切り出すことにした。
切ると言っても、丸太をそのまま柱に使うので、
直径15センチほどの木を切る。
妻のおじいさんが植えた木。
間伐もされていないので、あまり大きくならずに枯れてしまったものもある。
この地域には、そんな杉がたくさんある。
前から気になっていたので、間伐がてら小屋の材料に使うことにした。
家のすぐ裏なので、運び出しも容易。

杉を切るのは、鴨川自然王国里山帰農塾で教えてもらったとき以来。
あのときは、周りに人がいたし、教えてくれる人もいたけど、
今は一人で、思い出しながら切る。

倒す方向に受け口を切って、反対側から切り倒す。
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きれいに切れればこんな切り口にはならないのだけど、
これは狭い山のなかで倒したこと、倒す方向が定まらなかった結果、
気が別の木に引っかかってしまい、それを外すのに悪戦苦闘した結果。

15センチという細い木でも、かなり重いし、
チェーンソーの刃をかませかけたり、
枝を払っていて木屑が目に入ったり、
野バラに足を引っ掻かれたり、と毎度どんくさい一日であった。

でも、なんとか必要本数は切り出せた。
後はこれの皮むきをして、
柱っぽく加工して、
いざ建設!というわけ。
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うん10年前にガンダムのプラモデルしか作っていなかった私に、
果たして小屋が建てられるのだろうか?
疑問だが、やってみるしかないだろうな。

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東日本大震災2年と日々のくらし

東日本大震災2年。
鴨川市大山支援村を立ち上げて、
無我夢中で活動した2011年。
前職に忙殺され、なにもできなかった2012年。
前職を経て、自分の食い扶持の道筋をつけるために模索し始めた2013年。
報道などで、失われたものの大きさを確認するとともに、
今ここで問われているものは、自分がいかに生きるかだと思う。
東日本大震災のことも、原発のことも忘れてはいないけど、
具体的な活動には移せていない。
せいぜい、妻と話をするくらい。
着実に成長を続ける子供たちを健やかに見守ろうと思っているくらい。
報道をみて、自分たちがここで生を長らえているのも、
ほんの巡り合わせにすぎないのかも、と思う。
だとすれば、日々の暮らしのなかで、明日へ続くものを作り出していくしかないだろう。
私には、大それたことはできないかもしれないけど、
つましいものをこつこつと積み上げていくことはできるだろう。
”つましさ”というものが、あんまりリアルでむしろ困ることもあるが(笑)

朝は馬森牧場にうかがって馬糞をいただく。
今朝までは田んぼに馬糞を入れるつもりだったのだけど、
好気性醗酵を行う馬糞を、水田という嫌気性の状況のなかに
入れるのは無謀だということになり、今年は見送ることにした。
今年の秋が勝負だな。まだ田植えもしてないけど。
その代わりと言っては何だが、先日蒔いた葉もの野菜たちに、
発芽直前の追肥を行った。
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無事に発芽してくれればよいのだが。
野菜の栽培方法を、いろいろと頭に入れてきたわけだけど、
今、ようやく実地に試しているところ。

お金は、たくさんあるわけではないけれど、
自分で自分の時間を使えることは本当にうれしい。
うれしさだけじゃなくて、この生活が持続できるよう、
それこそが私の一番取り組むべきところなのである。

不耕起畑も、少しずつ形になってきた。
というより、草が生えてきた?
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家周辺の片付けとyaeさん伴奏と。

さて、この土日はばたばたと過ごした。
土曜日は家周辺の片付け。
夏野菜の育苗のためにスペース作り。
金曜日は田んぼに取り組んで、
種まきも次の満月近くまでやらないので、
やれるときにやれることをやろうとしている。
妻も、ダイナミックに枯れ木片付け。
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焼却場も新しく作り直す。
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今度は灰をかき出せるように、古いU字溝を利用した。
モルタルでブロックを接着する。
いろいろお客様がいらっしゃるので、最低限の安全対策が必要。

本日日曜日は、公民館まつりといって、
鴨川市の公民館のお祭りがあった。
yaeさんYaenetの伴奏を久々に頼まれたのだ。
練習はしたものの、不安な気持ちで本番に臨む。
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見てくれた人は、緊張していたね!と言っていた。
うん、実際かなり緊張していた。
でも、久々の演奏機会で、またあらためてギターの練習をしたくなった。
かくのごとく、日々は過ぎていくのだなぁ。

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やってしまったぜ。

昨日のブログに書いた通り、今朝はちょっと早めに仕事を開始して、
田うないをはじめた。
トラクターになれてないと言っても、畑でもやったことがあるし、
たいした違いはないだろうと思ってやり始めた。

途中何度か耕しづらいところもあったものの、ほぼ順調に進んだ。
お昼のベルが鳴ったが(注:鴨川では、今の時期は午前7時、正午に
防災無線でベルが鳴るのだ!)、最後の5枚目ももう少しで終わりかけていたので、
最後までやってしまおうと思い、やりきった。

ああ、終わった!
さぁ、帰って昼ご飯の餃子でも焼くか、などと考えながら
田んぼから外に出ようとするが。
タイヤが滑ってしまい、坂道をあがれない。
バックで出た方がいいかと思い方向転換をするも、上がれない。
突入する角度が悪かったかと思い、
また方向転換するも、それでも上がれない。
別の場所からでようとするも、そこでも上がれない。
あら、どうしようと思い、もがく、もがく。
もう、まさに土ツボ。
後輪は、耕盤まで見えるほど空回りしている。
動きがとりづらくなってしまった。
これはもうだめだ!と思い、同じ集落のTさんに電話。
少しして、Tさんが到着し、何度か切り返して、
簡単に田んぼから脱出することができた。
自然王国ほど粘度が強いたんぼではまってしまうならまだしも、
私の家はそれほど粘度が強いわけでもないので、
農家的に言うと、非常に恥ずかしいミスであった。
「まぁ、これも経験だよ」
とTさんは言って、自分の田んぼに向かった。
すぐ来てくれて、本当にありがたかった。

結論から言うと、田んぼをなめてはいけない。
今日わかったのは、こんなに平坦な田んぼでも
はめることがあるということ。
だとすれば、このミスを活かして、失敗しないやり方を考えることだ。

機械が壊れたわけでもないので、結果的には大したことなかったが、
やらかしてしまったな、という反省。

今日の作業結果。
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