金曜日の午前中は王国の軽トラが空くので、竹本さんに運転してもらって3台でもみがらを運びました。一台20袋で2往復したので合計120袋運べました。3人いても車が2台だと2往復しかできないのですが、3台あればそれだけで仕事が進みます。一人がもみ殻をすくい、一人が袋を持ち、一人が袋をひもで縛って軽トラに積みます。持ち場をそれぞれ交替して作業しました。3人の気もだいぶ合ってきたようです。
幕末史
- 作者: 半藤一利
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2008/12
- メディア: 単行本
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年末の銀座で購入。日本史の本なら持っているし、幕末をテーマにした小説も読んできた。歴史の流れを知ったつもりでいたのだが、著者の「薩長史観に立たない観方」が気になり思い切って購入した。正月から合間を見つけて読んできて、昨日は後半部4分の1を一気読みした。語り口調なので読みやすいという面が強調されがちだが、歴史の転換点と思われるものが明示されているのでポイントを押さえた読み方が可能である。
「薩長史観に立たない」というその中身は、歴史を知っている人には当たり前なのだろうけど、「1865年(慶応元年)10月5日において、朝廷が条約の全面勅許を認めた。日本の国策が一致したのだから、ここから開国に向かって国づくりを進めてもよかった」という指摘である。このあと薩長同盟があり、大政奉還、鳥羽伏見の戦い、戊辰戦争とどんどん混迷していくのだが、それはただ単に「徳川幕府が無能で、薩長が次代を見据えた行動をした」というわけでもなさそうなことに気づかされた。
歴史をどんな目で見るのかは本当に大切なことだ。一面的にみるのではなく、なるべく多面的に見ることで見えなかったものが見えてくるのだろう。なお、本書は幕末史と言いながら、明治10年(1877年)の西南戦争までの記述が含まれている。明治になっても新国家のビジョンが確定していなかったことの表れとして西南戦争までを述べたそうだ。
1853年のペリー来航から1878年の大久保利通暗殺まで、25年で時代は全く変わってしまう。今の時代も、10年20年先にはどうなっているのかわからない。私が生まれて生きてきた30年にも、ひょっとしたら大きな転換があったのかもしれない。その転換が、徐々に現れてきているような気がする昨今である。
ほうれん草収穫
牛舎下の畑で、ほうれん草を収穫しています。最近は晴れ続きで、空がきれいです。
今度は家の竹切り
朝から竹を燃やし、昼からは細葉の剪定くずを燃やし、その後は家の前の竹を切る。長年使っていない畑の下の土手で、竹が伸び放題になっている。雪が降る前に切らないと、隣の家の車が通れなくなってしまう。というわけで、切りまくりました。しかし、状態はやや改善、というくらいのレベルだ。。。
垣根伐採
ミツヲ氏は今日はお休み。なので、竹本さんと二人で第一農場の榊の伐採を行いました。ばさばさと、あとほんのわずかを残して終了です。切ったはいいけど、この後の片づけが大変です。と思っていたら、ほしいという人が現れました。ミツヲ氏と相談のうえ運搬することになりそうです。
マイクロクレジットによる貧困層からの脱出
- 作者: ムハマド・ユヌス,猪熊弘子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2008/10/24
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を引き続き読んでいます。
ユヌス氏によれば、マイクロクレジットは、「貧しい人々が貧困から脱出するのを目的として、収入を得るためのビジネスを支えるために、担保なしで提供されるローン」と定義されます。
日本では、エコバンクと呼ばれるもの、たとえば未来バンクやAPバンクなどがそれに当たるのかもしれませんが、両者とも貧困からの脱出を目的としているわけではなく、NPOなど、資金基盤が不安定な団体に貸し出すということが主であると認識しています。
日本の場合、たとえば10万円を借りたとしても何か店舗を出して販売するということがすぐにはできないような気がします。その点でバングラデシュとは違う方策を取らねばなりません。
しかし、マイクロクレジットも5人組を作って、借入者の連帯保証を付けるようですから、日本でも同じようなシステムを作ればよいのかもしれません。一人に100万円貸せないのなら、10万円借りる人を10人集めて、組合のような形で事業を立ち上げるとか。う〜ん、これも難しいか。
本書を全体の3分の2まで読み進めましたが、どのように日本、自然王国に活かしていくかの答えはまだ見つかっていません。。。
集落作業
こさ切りという作業をやりました。
その後は地元で新年会。
市長候補が挨拶に来られたのでここぞとばかりに質問しました。
有力候補と話せてよかったです。
以上酔っぱらいの戯言でした。
集団論、藤本敏夫研究更新
久々の更新でございます。2009-01-10 – 人間の「集団」についてー集団論ヤマギシの村の生活についてざっくりと書いてみました。少しずつヤマギシにいた人々からの反応が返ってきています。おもしろくなってきた。
藤本敏夫研究も更新しました。http://fujimototoshio.blogspot.com/2009/01/blog-post.html
自分の力不足を痛感しますが、なんとか書き続けていきたいと思っています。よろしければ、読んでみてください。
集落支援員なるもの
1月8日放送のクローズアップ現代で農村地域における「集落支援員制度」の特集をやっていた。増刊現代農業の甲斐さんから前から話は聞いていたのだが、島根県ではすでに2年以上前からこのような制度を導入していたこと、この制度のモデルとなったのは新潟県上越市のかみえちご山里ファン倶楽部http://homepage3.nifty.com/kamiechigo/の活動だったことは初めて知った。
かみえちご山里ファン倶楽部が活動する地域は70戸しかない部落だ。7年前に8人の若者が入植し、小学校などの生活体験を行っていくうちに地元の人に先生になってもらいながら徐々に盛り上がってきた、というような話だった。王国と比較すると、地元の人の手を借りて何かやる、というところまではいっておらず、最近は若い移住者中心にいろんなイベントをやるようになってきている段階。王国自体は活性化してきているが、王国のある部落が活性化した、というわけではないところが違うところか。農事組合法人かNPO法人か、という違いも少しはあるかもしれない。
次は、島根県のある町に集落支援員として赴任した大阪出身の女性の話。自転車で地域を回りながら地域の問題点を聞き、それの解決策を示すのが仕事だが、二年の任期のうちにできるか難しい。しかし、島根県では二カ月に一回集落支援員の研修を行って専門家などのアドバイスを聞けるようにしているとのこと。なかなかきめ細やかだ。さすが県の8割が過疎地域なだけあって、取り組みが積極である。
かみえちご山里ファン倶楽部では、農家民泊を集落で行い始めた。集落で民泊を行うことでたとえ誰かが体の調子を崩しても交替でお客さんを受け入れられるようになる。しかも、築150年の家の改修自体をイベントにしてしまい、たくさんの人を集めているそうだ。
島根県の事例では、鴨川市も真似をできることがたくさんありそうだ。南房総や、房総半島全体でももっと力を入れていかねばならないだろう。かみえちごの事例は、大山千枚田保存会でも家づくり体験塾として古民家の改修をしている点では同じだが、それを民泊としては利用していない。もっとも、千枚田保存会は大山青少年研修センターという40人は泊まれる研修施設の管理をしているので、民泊に踏み出す必然性は少ないのだが。で、むしろこのかみえちごの事例は、大山の各地区や、わが佐野集落などでも実現可能ではないかと思う。というのも、わが集落には集落を離れた人の家があるのだが、誰にも貸したくないといって、もう1年近く放置されているのだ。もし、佐野区でそれを農家民泊として使いたいと話をすれば、ひょっとしたら貸してくださるかもしれない。地元のやる気がどれくらいあるかにかかってくるのだが。
自然王国としても、私個人としても何かうみだせそうなのだが…(とつぶやく)
地方の品格
- 作者: 古市一雄
- 出版社/メーカー: まどか出版
- 発売日: 2008/12
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南房総には、房日新聞http://www.bonichi.com/という地域の新聞がある。ほとんどの人が一般紙と併読している新聞で、地域の行政の情報を知るには格好のメディアである。自然王国の活動もたまに載せてもらったりするのだが、そのときは地元の人から「房日に載っていたね」と声をかけられることもしばしば。で、その房日新聞に「展望台」という社説のような欄が一面にあり、本書はその展望台をまとめたものである。もっとも、展望台は、3人くらいで書いているらしいので、著者の分だけをまとめてあるものだ。
著者は、長年鴨川市役所職員として、セミナーハウスの誘致や合併事業など、企画畑に携わっていた人。そのせいもあってか、南房総に光ファイバーの設置を呼び掛けたり、大山千枚田の活動を紹介したり、王国に昔いたちょうさん。の紹介をしたり、地域通貨についての話題もあり!と視野が広い文章である。ただ単に掛け声だけでなく、実際に物事を進めてきた人の目から見える地域を考えるきっかけになるだろう。
鴨川で田舎暮らしを考える人、元行政マンからみた南房総を知りたい人は必読です。
