稲刈り続き。

王国にいるスタッフ3〜5人で稲刈りをやりました。
午前中は、石井さんも参戦!
なんと、初めての稲刈りだそうで。
実家ではコンバインで刈ってしまうので出番がないのだとか。
Yaeちゃんも次男をあやしながらの参戦。
王国イベントのときよりはるかに少ない人数、これでもいつもよりは多いのですが、
この人数で稲刈りを進めました。
実は、この少人数でやる稲刈りも結構面白いのです。
何も考えずに集中して稲を刈ることができます。
没頭するのが好きなのです。
一番上の狭い田は、上から常に水が流れ込んでくるので
田が乾かず、踏み入れると抜くのに苦労するほどでした。
でも、これが終われば脱穀です。
そうすれば、皆様に新米をお届けすることができます!

それはそうと、台風13号の進路が非常に心配です。
明後日から帰農塾なのに、ちょうど雨が降りそうです。
速度も遅いし、風速は17日現在毎秒23メートル。
稲刈りできるんでしょうか?
関東上陸までに台風の勢力が弱くなることを祈ります。
稲刈り実習は少雨決行です!

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ニッポンの仕事777

以前ブログで書いたhttp://d.hatena.ne.jp/shizenoukoku/20080722
の取材が、雑誌になりました。

(黄色い表紙で、目立ちます!)
コンビニにも置いてあります。なんと!地元中学校の前のコンビニにも
置いてありました。
私の言葉として、
「人の命も心も育てるのが農業。この仕事に不安は一切感じない」と目立つところに掲げてあります。
すごい。
自分じゃないみたい。
夏の暑い日の取材だったのでくたびれた格好をしています。
いつもか?
笑えるのは、前職「司法浪人」と書いてあるところ。
この雑誌は仕事を紹介する雑誌なので、当然弁護士の仕事も紹介されています。
そこで、「司法浪人」。
一見明らかに落伍者です。
でも、私もここに来て5年目。
司法試験をやっていたのは約7年。
もう少しで追い抜けそうです。
その先に何が見えるか?
もう見えています!
・・・と思いたい。
よろしければ、コンビニなどでごらん下されば嬉しいです。
また、この雑誌を読んでこのブログに来てくださった方、よろしければコメントをくださいね。
ありがとうございました。

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休日に。

明日が稲刈りになったので、今日は一日早く休むことにした。
週末からは里山帰農塾なので、エネルギー充電!
と思いきや、軽い気管支の発作がおきた。
呼吸にゼーゼー音が混じる。
小さいころは喘息もちだったので、その名残である。
今も少し荒れているけど、落ち着いてきた。
今夜は笛の練習の仕上げなので、それまでに治ればいいのだが・・・

長女が保育園に行き、次女が寝てしまうと、
久しぶりに妻と二人の時間が持てた。
妻は、私と過ごす時間の短さに気がついたそうな。
そりゃそうだ。朝と夜しかないのだから。
しかも、夜は9時には寝ると来ている。
子育てのこと、将来のことなどいろいろ話す。
ゆっくり向かい合うのは最近なかったので
話の内容は軽いものではなかったが、なかなか楽しい時間をすごした。

雨も降ったので、畑仕事もお休み。
肩の凝りも、腰の痛みも治まるとよいのだが。

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稲刈りイベント終了しました。

電機連合から3日連続の稲刈りイベント、終了しました。
王国の田んぼは、昨日、今日で残りは三枚になりました。
昨日の進捗状況が芳しくなかったので、
どうなることかと思っていましたが、さすが王国会員。
もくもくと作業、作業です。
もはや、体験ではありません。
これでいいんでしょうか?
いいと思いたい。
皆さんの思いが結集していると思いたい。
稲刈りは、孤独な作業です。
目の前の稲をザッザと刈って、束ねる。
それの繰り返しです。
その稲を刈る音は心地よく、胸の奥まで伝わってきます。
すがい縄でしばるとき、ぎゅっと縛る感覚があります。
半そでで作業すると、稲の葉で肌が傷つきます。
後々少し痛痒くなります。
孤独な作業ですが、周りでは大勢の人が同じ作業をしています。
もくもくとした作業に、人々の思いがこめられているようで
静かながら、嬉しさがこみ上げてきます。
残りは、水曜日に刈る予定です。
こちらは3人から5人での作業。
もっと黙々とした作業になるんだろう・・・(笑)

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稲刈りイベント中です。

昨日は電機連合の稲刈り。
100人ほどの人が稲刈りをしました。
研修中のS木君もかなりがんばって働いていました。
疲れが出なければいいけど・・・

電機連合のイベントには、自分が5年前に王国に来て以来の
お付き合いで、思い入れがありました。
今年で6回目になりますが、そのうち5回に携わったことになります。
毎年会う人も増えて、イベントとしても面白いものだったのですが、
組織上の理由で今年が最後になるかもしれません。

電機連合という大きな労働組合組織が、第一次産業の生産現場で
汗を流すことの重大さを先覚的に感じて始めたのだなと思っていたので
最後であることがものすごく残念です。
100人という規模が大きすぎるのが問題なのは、大組織であるゆえの
困難さですが、それだけ多くの人が触れられるということでもあったはずです。

とはいっても、電機連合のお米プロジェクトがたとえなくなるとしても
自然王国や大山千枚田がなくなるわけでもなく、来年もお米作りを続けるわけです。
そう、5年前に感じていた通り、私がいつでも現場にいるから、
皆さんいつでも遊びに来てください、という姿勢はまったく変わっていません。

というわけで、今日も元気に稲刈りをやってきます。
延期した王国イベントと、大隈塾社会人リーダーシップ論のみなさんとの
合同イベントです。
雨よ、降ってくれるな!

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遠い「山びこ」

遠い「山びこ」―無着成恭と教え子たちの四十年 (新潮文庫)

遠い「山びこ」―無着成恭と教え子たちの四十年 (新潮文庫)

私たちの世代でも名前だけは聞いたことのある「山びこ学校」の無着成恭(子ども電話相談室の回答者といった方がいいか?)と当時の教え子43人のその後を追ったルポルタージュです。
「山びこ学校」本体はまだ読んだことがない(現在注文中)のですが、本書に引用されている文章を読むと、戦後間もなくの時代の中山間地の農村の様子が伝わってきます。舞台は山元村という、山形県にある村です。
当時は養蚕、林業、わずかな田んぼという生産体系だったようです。
11月から3月は雪に閉ざされる過酷な環境。
子どもたちも、朝四時から夜の11時、12時まで家の手伝いをする状況です。
明日の米も食えない、といったような文章が次々現れます。
さらに驚いたのは、彼らが中学を卒業してからの山元村の状況です。
時代は高度経済成長の手前。ほとんどが村を出てゆかざるを得ない中、佐藤藤三郎という人が村に残って農業をします。
彼も、朝働いて高校に行き、夜も働いて家計を助けるという生活を続けます。
この生活に、農的生活の楽しさなどは、伺えません。
楽しいこともあったのでしょうが、この本を読むと悲惨な境遇が手に取れて、自分たちのしていることは結局豊かな時代の副産物なのかもしれないな、と思います。
もし、農業だけで現金収入を得て生きていかなければならないとすれば、かなり苦しいでしょう。
Yaeちゃんは、全国を歌って回っていますが、田舎には若者がいないというのが実感のようです。たまたま鴨川が、都市からのアクセスもよく、サーフィンもできて田舎暮らしもできるという理想的な場所なのかもしれません。
増刊現代農業に掲載される若者たちが活躍している地域も一部なのだろうなぁ。
自分たちのやっていることに、一瞬戸惑いを覚えてしまうほどの状況を知ってしまいました。
無論、それでくじけているわけではなく、時代の副産物であろうが、恵まれた地域であろうが、与えられた場所で全力を尽くすのが本分です。
地の利は、得ようとしても得られないものなのだから、それを十分に生かさなければならない。
さぁ、今日は電機連合100人の稲刈りです。

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季節の変わり目

最近、急に寒くなりました。
今日は暑いくらいですが。
私は、季節の変わり目にはいつも体調を崩してしまいます。
自分の体調が崩れると、あ、季節の変わり目だな、と
情けない思いをするのです。
朝はまだ早く起きられていますが、
4時ころはまだ暗くて、夜中に起きているような感覚があります。
さらに、長女が夜中に泣き出すので、オムツを替えたりと途中で起こされます。
これは子育てなのでやむを得ませんが。
飼い犬のハッピーは、カ○ンズのドッグフードを食べません。
しょうがないので、ビ○ワンに変えましたが、
それでもビ○ワンだけでは食べません。
う〜ん、贅沢な。残り物のお味噌汁や、魚の骨などがあるときはそれをまぜ、
今日は牛乳を入れてみましたが食べ残してしまいました。
餌のやり方が悪いんだろうか?
ちなみに、うちの犬は朝6時に一回餌を食べます。
その前に5時半ころから30分ほど一緒に散歩しています。
その後はつないでいます。
飼い方が悪いんでしょうか?
犬のことで悩むより、また始まった頭痛を何とかしたいこのごろです。
・・・と。
明日は電機連合です。
我が家にも民泊のお客様が宿泊されます。
ひょっとしたら電機連合のお米プロジェクトも区切りがつくかもしれないし、
気合入れてやってきます。

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農業は、美しくなければいけない

この言葉、代表理事の石田さんの言葉です。
一緒に作業をするとき、誰かに作業のやり方を教えるとき
いつも言う言葉なので、そんなに深く気に留めていませんでした。
でも、先日の大隈塾ゼミ生の稲刈りのとき、引率のM田さんが、
「あの言葉がよかった。」と言っていて、自分もはっとしました。
「農業は、美しくなければいけない」
そういえば、石田さんの作る”くろ”(他の水を止めるための土手みたいなもの)は
ものすごくきれいだし、稲を刈った後の束も、おしりがきちんとそろえられ、二つに
分けられている。はざかけの竹を立てた後も、掛けられた稲は一直線になっている。
一直線になっているということは、それぞれに力が均等にかかるということで、
風にあおられても倒れにくいということです。
それが、結果的に美しい。いわば、三角形の黄金比みたいなものでしょうか。
理にかなった動きをすれば、美しく感じられるのです。
そう思い、自分の作業のやり方を見てみると、これが汚い。
とても美しいとはいえない。
見かけを美しくするのではなく、本質的な部分の動きを考える。
新しい視点を得ました。
で、午前中草刈りをやったのですが。
なるべく早く進みたいとどんどんやったのは変わりませんが、
確実に刈っていくことを意識してやりました。
すぐにうまくなることはないでしょうが、稲刈りがいい題材なので
取り組んでみたいと思います。
さてさて、今日は大隈塾ゼミ生のS君がやってきました。
大手新聞社に就職が決まった4年生です。
今日から2週間、王国に泊まりこんで一緒に作業します。
体育会系の、元気ある青年です。
これからが楽しみです。

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秋冬野菜続きと、駄弁と。

先週からぼちぼち始めた知足農園。
今日はオクラ、モロヘイヤ、ししとうを片付けて、
そこに小松菜とほうれん草をまいてみた。
さらに、クレソンを蒔いたのだけど、これは遊び。
なかなかうまく行かない。
やはり、水路でまかないとムリかな?
今は次女がポリオの予防注射に行っていて、
家には誰もいない。
昼寝しようかな、などとのんきに考えながら
ジミヘンを大音量で聴く。
結婚して以来、あまり音楽を聴かなくなった。
かけていても、長女の好きなもの。
たとえば、アンパンマン、わらべうた。
ふぅ。
駄弁を弄しました。
先日東京で買ってきた、

二十一世紀の資本主義論 (ちくま学芸文庫)

二十一世紀の資本主義論 (ちくま学芸文庫)

でも読みます。

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鶏に思う

現在、鶏が6羽います。
うち2羽は雄鶏で、夜中でも鳴いているようです。
有精卵の夢は絶たれるかもしれません。
毎朝餌を持っていくと、だぁっと寄ってきます。
ちょっと嬉しいです。
羽数が増えたこともあって、餌の消費量も高く、
これも嬉しいです。
少しずつ太ってきています。
廃鶏も、食べればおいしいかもしれません。
今回は、鶏に名前をつけるのをやめました。
深い思想があったわけではありませんが、今回は
家畜として飼育しようと思ったからです。
家畜としてかわいい、と思うことと
ペットとしてかわいい、と思うことは大きな隔たりがあるように感じます。
たとえば、ペットには生産を期待しませんが、家畜には生産を要求します。
農民としての割り切りというか、人と動物との関係というか、
これを起点にして何か考えてゆけそうな気がします。
思い起こせば、私が10代後半を過ごした共同体では、
「鶏の社会が理想社会の縮図である」というようなことを言っていました。
創始者の深い思想に感ぜずにはいられません。

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