この言葉、代表理事の石田さんの言葉です。
一緒に作業をするとき、誰かに作業のやり方を教えるとき
いつも言う言葉なので、そんなに深く気に留めていませんでした。
でも、先日の大隈塾ゼミ生の稲刈りのとき、引率のM田さんが、
「あの言葉がよかった。」と言っていて、自分もはっとしました。
「農業は、美しくなければいけない」
そういえば、石田さんの作る”くろ”(他の水を止めるための土手みたいなもの)は
ものすごくきれいだし、稲を刈った後の束も、おしりがきちんとそろえられ、二つに
分けられている。はざかけの竹を立てた後も、掛けられた稲は一直線になっている。
一直線になっているということは、それぞれに力が均等にかかるということで、
風にあおられても倒れにくいということです。
それが、結果的に美しい。いわば、三角形の黄金比みたいなものでしょうか。
理にかなった動きをすれば、美しく感じられるのです。
そう思い、自分の作業のやり方を見てみると、これが汚い。
とても美しいとはいえない。
見かけを美しくするのではなく、本質的な部分の動きを考える。
新しい視点を得ました。
で、午前中草刈りをやったのですが。
なるべく早く進みたいとどんどんやったのは変わりませんが、
確実に刈っていくことを意識してやりました。
すぐにうまくなることはないでしょうが、稲刈りがいい題材なので
取り組んでみたいと思います。
さてさて、今日は大隈塾ゼミ生のS君がやってきました。
大手新聞社に就職が決まった4年生です。
今日から2週間、王国に泊まりこんで一緒に作業します。
体育会系の、元気ある青年です。
これからが楽しみです。